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がん集学財団、山岸理事長が経済同友会 「健康ライフを考える会」にて 「認知症と再生医療」をテーマに講演

PR TIMES / 2025年1月16日 12時15分

「認知症治療の新たな希望、再生医療の最前線」~山岸久一理事長がADSC治療を解説~



公益財団法人がん集学的治療研究財団(東京都江東区、会長:藤田 讓・理事長:山岸 久一、以下「がん集学財団」)の理事長であり、京都府立医科大学名誉教授の山岸久一医師が、2024年12月5日(木)に経済同友会(同友クラブ)主催の勉強会「健康ライフを考える会」にて講演を行いました。
本講演では、山岸医師が行っている幹細胞治療が、認知症やALSなど治療法が確立していない疾病に対して効果を発揮すること、治療に用いる幹細胞の性質、iPS細胞との違い、効果のメカニズムについての研究成果を発表しました。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/88569/12/88569-12-6c1879e20c98d2fc79aaae78470058db-3766x2511.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


講演テーマ:「認知症治療の新たな希望、再生医療の最前線」
山岸医師は、脂肪組織由来幹細胞治療(ADSC治療)の可能性について、具体的な治療実績や科学的根拠を交えて講演を行いました。
この治療法は、iPS細胞と同様に再生医療の選択肢の一つですが、拒絶反応が起こる可能性が低く、幹細胞の採取が容易です。

注目すべきはその治療成績です。認知症は、最新の薬物治療で進行を遅らせることができるようになりましたが、根本的な治療方法はないのが現状です。しかしADSC治療を行った14例全例で、認知症の重症度を測る数値(MoCAJ)が改善しました。筋萎縮性側索硬化症(ALS)は治療方法が確立していない難病ですが、ADSC治療を行った13例のうち、7例で症状の回復が認められました。その他、パーキンソン病や慢性閉塞性肺疾患(COPD)についての優れた治療成績も発表されました。

治療効果のメカニズムについても最新の知見が報告されました。ADSCなどの間葉系幹細胞に遊走性があり、体内の異常部位に集まることは既に報告があるようですが、山岸先生の研究で、認知症、ALSやパーキンソン病の原因物質を分解する酵素をADSCが分泌することが明らかになりました。認知症の原因物質であるアミロイドβやタウ蛋白が、ADSC治療後に減少しているPET画像も示されました。

この様にADSC治療は既存の方法では治療効果の得られない疾病に対し、驚異的な治療効果を示す一方で、細胞培養が高額のため治療費が高いなど問題点もあり、まだまだ症例も少なく、認知度も低いのが現状です。しかしながらその可能性は上記の通りであり、山岸医師は今後も周知活動を行うと共に治療を続けていくとお話しされました。

アーカイブ動画の視聴
がん集学財団の公式Youtubeにて、本セミナーのアーカイブ動画を公開しています。
◇がん集学財団公式Youtube:https://youtu.be/qOZ5x5p14Jo


登壇者プロフィール
山岸 久一 医師(京都府立医科大学元学長・名誉教授/がん集学的治療研究財団 理事長)
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/88569/12/88569-12-347ec37cd4872ffae6e3f90852445605-300x400.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

1969年に京都府立医科大学を卒業後、第2外科に入局し、医師としてのキャリアをスタート。その後、1976年から1978年まで米国テキサス大学外科にてリサーチサイエンティストとして研究活動に従事し、1979年から1981年まで同大学でスペシャルリサーチフェローとしてさらなる研究を続けた。
1986年から1988年まで京都府立与謝の海病院で外科医長を務め、1988年には京都府立医科大学第2外科助教授に就任。1998年には第1外科教授、そして1999年には消化器外科教授(大講座制機構改革)に昇進し、卓越した指導力を発揮。2002年から2004年までは京都府立医科大学附属病院長として、さらに2005年から2011年まで同大学の学長として、大学の発展に貢献。



2012年から2020年までは京都府地域医療センター長を務め、地域医療の向上に尽力。 そして、2021年よりがん集学的治療研究財団の理事長に就任。同年に、京都脂肪由来幹細胞治療センターの代表にも就任し、がん集学的治療研究財団の研究の幅を再生医療の分野に拡張している。

「がん集学的治療研究財団」が再生医療に取り組む理由
がん集学財団は、がん治療の研究助成・情報発信・開発支援などを主たる事業目的とした財団でありますが、当財団の第6代理事長、京都府立医科大学元学長・名誉教授である山岸久一医師は、大学の職務とは離れたところで、再生医療の一種である脂肪組織由来幹細胞治療(ADSC治療)の研究に取り組み、上記の治療成績を示してきました。
しかしながら、ADSC治療は新しい研究であるため、医学界における認知度は低い状況です。弊財団は認知症・難病で苦しむ方々を助けることも当財団の目的に合致すると考え、この研究の周知活動、寄付集めなどを通してADSC治療をサポートしてきます。

公開情報・お問合せ先
【「脂肪組織由来幹細胞治療(ADSC治療)」に関する情報】
「脂肪組織由来幹細胞治療(ADSC治療)」ついてもっと知りたいという方は、山岸 久一 医師の著書「諦めない」をご一読頂くか、弊財団のHPや公開されているYouTube動画においてもご覧いただけます。弊財団の再生医療事業に対する寄付もお待ちしています。

・「諦めない」株式会社アークメディア 発行 1,980円
https://arcmedium.co.jp/products/detail.php?product_id=4948
・弊財団HP YouTube
https://www.youtube.com/channel/UC6VPlPWT8gj5Gyb-N-nyr3g

【山岸医師への講演依頼、再生医療事業に関するお問合せ、寄付のお申込み】
公益財団法人がん集学的治療研究財団 再生医療担当:金子、武藤
Eメール:soumu@jfmc.or.jp TEL:03-5627-7594

【ADSC治療に関するお問合せ先】
また、「脂肪組織由来幹細胞治療(ADSC治療)」に興味のある方、治療を受けたいという方は、下記までご連絡下さい。

・京都府立医科大学元学長:名誉教授 山岸久一
Eメール:hisakazu.y.1101@gmail.com
・なぎ辻病院 (ADSC治療 実施医療機関)
所在地:京都府 京都市山科区 椥辻東潰 5-1
URL:http://www.nagitsuji-hp.jp/regenerative/ 
TEL:050-3091-1131

再生医療に関する学会・論文発表(山岸らの発表)
<学会発表>
・2021/7/26-30 Alzheimer’s & Dementia USA, Boston
・2023/3/28-4/1 AD/PD 2023 Sweden, Gothenburg

<論文発表>
1) Shigematsu K, Ishii K, Tahara K, Komori N, Yamagishi H. Repeated intravenous infusion of autologous adipose-derived stem cells improves cognitive function. Alzheimer’s & Dementia. 2021;17:e049907.
2) Shigematsu K, Yamagishi H. Re: Intravenous infusion of auto serum-expanded autologous mesenchymal stem cells in spinal cord injury patients: 13 case series. Clinical Neurology and Neurosurgery. 2021;205:106641.
3) Shigematsu K, Yamagishi H. The mesenchymal stem cells will break down and remove the abnormal proteins that have become insoluble and deposited. Medical Hypotheses. 2021;153:110623.
4) Shigematsu K, Komori N, Ideno M, Yamagishi H. Adipose-derived stem cells' potential in neurodegenerative therapy. Highlighting reelin activity. Medical Hypotheses. 2023;182:111226.
5) Shigematsu K, Takeda T, Komori N, Tahara K. ALSFRS scores improved after multiple infusions of autologous adipose tissue-derived stem cells in ALS patients. Journal of the Neurological Sciences. 2021;429:119416
6) Yamagishi H, Shigematsu K. Perspectives on Stem Cell-Based Regenerative Medicine with a Particular Emphasis on Mesenchymal Stem Cell Therapy. JMA journal. 2021;5:36-43.
7) Shigematsu K, Takeda T, Komori N , Urushihata N , Oki K , Tahara K , Yamagishi H. Long-term survival of a patient with amyotrophic lateral sclerosis (ALS) who received autologous adipose-derived mesenchymal stem cells. European Review for Medical and Pharmacological Sciences. 2021;25:4086-4090.
8) Shigematsu K, Ideno M, Komori N, Yamagishi H. Repeated intravenous infusion of adipose Tissue-Derived stem cells as a promising treatment for amyotrophic lateral sclerosis. Medical Hypotheses. 2023;181:111205.
9) Shigematsu K, Komori N, Tahara K, Yamagishi H. Repeated infusion of autologous adipose tissue-derived stem cells for Parkinson's disease. Acta Neurologica scandinavica. 2022;145:119-122.
10) Shigematsu K, Takeda T, Komori N, Tahara K, Yamagishi H. Hypothesis: Intravenous administration of mesenchymal stem cells is effective in the treatment of Alzheimer's disease. Medical Hypotheses. 2021;150:110572.
11) Shigematsu K, Komori N, Ideno M, Yamagishi H. Evaluation of neprilysin activity in Adipose-Derived stem cells from Alzheimer's disease patients. Neuroscience Letters. 2024;825:137705.
12) Shigematsu K, Takeda T, Komori N, Tahara K, Yamagishi H. Skin amyloidosis status 5 years after adipose tissue-derived stem cell transplantation. Medical Reports. 2024;6:100068.

「がん集学的治療研究財団」概要
基本概要
組織名称:公益財団法人がん集学的治療研究財団
設立日:昭和55年6月23日(厚労省医政局所管の財団法人として設立)
所在地:〒136-0071 東京都江東区亀戸1-38-4 朝日生命江東ビル3階
財団HP:https://www.jfmc.or.jp/
お問い合わせ:https://www.jfmc.or.jp/contact/
組織
役員構成
【会長】藤田 讓 元 朝日生命保険相互会社 社長
【理事長】山岸 久一 京都府立医科大学元学長 名誉教授
【常務理事】桑野 博行 遠賀中間医師会 おかがき病院 地域総合支援センター センター長
【理事】市川 大輔 山梨大学医学部外科学講座第一教室 教授
【理事】井本 滋 杏林大学 医学部 乳腺外科 教授
【理事】宇山 一朗 藤田医科大学先端ロボット・内視鏡手術学 主任教授
【理事】今野 弘之 国立大学法人 浜松医科大学 学長
【理事】三枝 稔  学校法人先端教育機構 特別顧問・評議員
【理事】瀬戸 泰之 国立がん研究センター中央病院 病院長
【理事】谷下 一夫 一般社団法人日本医工ものづくりコモンズ 理事長
【理事】松原 久裕 千葉大学大学院医学研究院先端応用外科学 教授

監事
杉原 健一 光仁会 第一病院 院長
松本 謙一 サクラグローバルホールディング株式会社 代表取締役会長

評議員
14名

各種委員会 
一般研究選考委員会、臨床試験審査委員会、医療機器委員会、利益相反委員会、財務委員会、データベース事業支援委員会、広報委員会

事業内容
臨床試験関連事業
患者様に負担の少ない治療法を選択すべく、50を越える臨床研究を実施し、その成果は治療ガイドラインに記載されるなど、現実の治療に生かされてきた。

一般研究助成事業
がんの集学的治療や医療機器に関する研究を選抜し、研究資金を助成。

データベース事業
過去の大腸癌7試験についてデータベース化し、解析研究を実施。

医療機器事業
市販後調査、試作品評価の他、講演会・交流の場の提供を行うなど開発支援も実施。

講座・講演会事業
出版物の発行(一般研究助成事業成果報告書/JFMC機関誌 等)、市民公開講座の実施。
上記の他、今回、新たに幹細胞を用いた認知症・難病治療をサポートする事業を開始。





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