医療的ケア児・障がい児×映画『クレヨンしんちゃん』上映会 全国12か所で1,951人を動員
PR TIMES / 2024年11月4日 13時15分
初開催地域を含む12の都道府県で上映会を実施、10月20日 札幌でフィナーレ
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NPO法人AYA(本社:東京都中央区、代表:中川悠樹)は、医療的ケア児・障がい児とそのご家族を対象に、『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』を上映するイベント~AYAインクルーシブ映画上映会~を開催。8月18日のTOHOシネマズ ららぽーと福岡(福岡県福岡市)を皮切りとして、全国112都府県で12回の上映会を実施し、延べ1,951名を動員しました。イベントには、同法人代表で医師の中川ほか、医療従事者がスタッフとして参加し映画鑑賞をサポート。参加者からは「家族みんな安心して映画鑑賞ができた」「飛んだり跳ねたり笑ったり、みんなで楽しめた」などの声が届いています。
■NPO法人AYA と、映画『クレヨンしんちゃん』上映会開催の背景
医療的ケア児とは、日常生活及び社会生活を営むために恒常的な医療的ケア(人工呼吸器による呼吸管理、喀痰吸引その他の医療行為)を受けることが不可欠な子どものことを指します。厚生労働省の推計(令和4年)によると、全国の医療的ケア児(在宅)は約2万人。また総務省の発表※によると、障がい児は約60万人。社会全体で、医療的ケア児や障がい児の日常生活・社会生活を支援することが求められています。
NPO法人AYAは「スポーツ・芸術・文化を通じて、子どもたちの世界観が広がる場を提供します」をMissionに掲げ、病気と闘う・障がいと共に生きる・医療的ケアが必要である子どもたちとそのご家族に、様々な挑戦の場を提供しています。2023年度(2023年4月~2024年3月)は、バスケットボール観戦や、小笠原諸島での海水浴等、計33回のイベントを実施。のべ1,368名(ご家族・スタッフを含む)にご参加いただきました。
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上映会誕生のきっかけは、「映画館で、映画を鑑賞したい!」という医療的ケア児のお母さんからの声。席にじっと座っていることができない、急に声を出してしまう、医療機器のアラーム音・痰の吸引音が鳴るなどの理由から、周囲に迷惑がかかることを気にして、映画館での映画鑑賞に高いハードルを感じている現状を知ったことがスタートでした。
「健常な子どもたちや、その家族と同じように映画館で映画を見てみたい!」という、彼らの思いを叶えるためにスタートした本プロジェクトですが、実現までには資金や会場の確保など、たくさんの課題がありました。
最終的には、映画館のシアターをまるごと貸し切ることで、“音や声が出ても、じっとしていられなくても、安心して映画を鑑賞できる環境”を実現。医師や看護師などの医療従事者が会場内で見守ることで、緊急時の対応を懸念する映画館側の受け入れ障壁を下げました。
■北海道から鹿児島まで、12都道府県で12回の上映会を実施 延べ1,885名を動員
『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』~AYAインクルーシブ映画上映会~は、配給会社である東宝株式会社と、会場となった各映画館の全面協力を得て実現しました。全12会場は以下の通り。この場を借りて、すべての関係者の皆さまに御礼申し上げます。
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2024年8月18日(日)
TOHOシネマズ ららぽーと福岡(福岡県福岡市)
2024年8月25日(日)
TOHOシネマズ サンストリート浜北(静岡県浜松市)
2024年9月1日(日)
OSシネマズ神戸ハーバーランド(兵庫県神戸市)
2024年9月8日(日)
イオンシネマ新小松(石川県小松市)
2024年9月15日(日)
TOHOシネマズ ららぽーと横浜(神奈川県横浜市)
2024年9月15日(日)
TOHOシネマズ 与次郎(鹿児島県鹿児島市)
2024年9月22日(日)
イオンシネマ名古屋茶屋(愛知県名古屋市)
2024年9月29日(日)
MOVIX伊勢崎(群馬県伊勢崎市)
2024年10月6日(日)
MOVIXさいたま(埼玉県さいたま市)
2024年10月6日(日)
TOHOシネマズ 錦糸町(東京都墨田区)
2024年10月13日(日)
イオンシネマ草津(滋賀県草津市)
2024年10月20日(日)
TOHOシネマズ すすきの(北海道札幌市)
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■参加者の声
上映会にご参加くださった医療的ケア児・障がい児とそのご家族の皆さまからお寄せいただいたコメントの一部をご紹介します。
・一生連れていけないと思っていた映画館、本当に素敵な機会をありがとうございました。(福岡)
・スタッフの方々が親切で色々と手を貸して頂けたので本当にありがたかったです!(草津)
・今回、声をだしながら笑顔で、楽しさを体でも表現しながらもみている子どもの姿を見れて、親としても嬉しかったです。(浜松)
・声を出したり、途中退室しても周りの方たちも容認してくれているところが安心感が違いました。(小松)
・皆が暖かくて優しい空気だった!公共の場所で歓迎されることはあまりないので、ようこそ!という雰囲気だけで泣きそうなくらい嬉しかった。(さいたま)
・車椅子で鑑賞できた事と声を出しても大丈夫だった事、周りも同じような医療的ケアの子だから気を使う事も少なく居心地が良かった!(札幌)
・子どもの人生初の映画鑑賞をとても安心して楽しめました。普段閉じこもりがちなので、今回のイベントを機に、わが子の世界をもっと広げてあげたいと感じました。(横浜)
・医療ケアもあり、発作もあり車椅子なので一緒に映画に行くという考えが無かったのですが今回このようなイベントを開催していただき子供と一緒に参加できてとても嬉しかったです。(名古屋)
・自閉症スペクトラムの息子と初めて伺いましたが、とても満足しました。場内での、スタッフの皆様の明るくご親切なお声がけ、また、上映前に前後左右に座る方々と軽くご挨拶する機会を作っていただけたことで、親も安心できました。(錦糸町)
・障害のある子供達でも、気兼ねなく映画を見ることで世界観を拡げられること。 親としても一緒に映画館で見られるというのはいつか叶えてやりたいと思っていたので、大変ありがたかったです。(伊勢崎)
・とても楽しかったです。 家族で映画を観るのは初めてだったので、とても嬉しく、いい思い出になりました。 音量も下げていただいてたり、医療ケアの時に手元が見えやすいように少し電気がついてたり、ひとつひとつの配慮がすばらしかったです。(神戸)
・障害があり、一般の方々と一緒に映画を観るという経験をさせる勇気なんてありませんでした。たくさんのご配慮の中、周りの目を気にせずに、気負いせず映画を見せてあげることができて本当に嬉しかったです。 特別支援学校に通っていますが、同じ学校のご家族もたくさんいらっしゃっていて、一緒にこんなステキな経験ができたことも感慨深かったです。(鹿児島)
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映画鑑賞中の子どもたちとご家族の様子
■NPO法人AYA代表 中川悠樹より 上映会開催を終えて
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全国各地をめぐるAYAインクルーシブ映画上映会はこれが2度目の開催です。これまで未開催の地域も含めた全12カ所で上映会を実施がかなったことで、より多くの地域の子どもたちに「映画館で映画を見る体験を届けることができました。多くの関係者・ボランティアの皆さま、ご参加くださった皆さまに心より感謝申し上げます。たくさんの方から「家族で映画館に行けてうれしい」などの声をいただき、次の活動へ向かう我々の大きな励みになりました。
2025年度内に全国47都道府県を回ることを目標に引き続き頑張って参りますので、ぜひ応援をよろしくお願いします!
※身体障害児(18歳未満):約7万人1) 、知的障害児(18歳未満):約23万人1) 、精神障害児(20歳未満):約28万人1)、医療的ケア児(20歳未満) :約2万人2) オーバーラップあり
【出典】
1)内閣府ホームページ「障害者の状況」
2) 厚生労働科学研究費補助金障害者政策総合研究事業「医療的ケア児に対する実態調査と医療・福祉・保健・教育等の連携に関する研究(田村班)」 及び当該研究事業の協力のもと、社会医療診療行為別統計(各年6月審査分)により厚生労働省障害児・発達障害者支援室で作成)
◆中川 悠樹(なかがわ ゆうき)
2009年 京都大学医学部卒業。救急科専門医・外科専門医・JSPO公認スポーツドクター・医師会認定産業医・旅行医学会認定医・JDLA G検定/E資格。三井記念病院、横浜労災病院での消化器外科・救命救急センターでの勤務を経て、ドクターヘリ添乗医、離島医療などを実践。様々な活動を行いながら、2022年1月にNPO AYAを立ち上げ、2023年6月に法人化、代表理事就任。
◆NPO法人AYAについて
NPO法人AYA は、スポーツ・芸術・文化との出会いや触れ合いを通して、病気と闘っている・障がいとともに生きている・医療的ケアが必要である子どもたちの世界観が広がる場を提供します。 病気になったからこその出会いが、子どもたちの人生に彩りを添え、次の挑戦へ向かう情熱と勇気になればと考えています。
【法人概要】
社名:特定非営利活動法人AYA
本社所在地:東京都中央区日本橋兜町6番5号
HP:https://aya-npo.org/
取材・お問い合わせ:https://aya-npo.org/contact/
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