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『忖度と国際化時代の粉飾』2020年10月14日刊行

PR TIMES / 2020年10月15日 16時45分

時代は変化しても、粉飾の種は尽きない!

株式会社税務経理協会(東京都新宿区 代表取締役社長 大坪克行)では、2020年10月14日に井端和男(公認会計士)著『忖度と国際化時代の粉飾』を刊行致しました【A5判 並製 256頁 ISBNコード:9784419067526 定価(本体価格2,900円+税)】。



粉飾研究の第一人者が,日本固有の忖度による粉飾を炙り出し,海外子会社に翻弄されるグローバル企業の実態も明らかにする。

忖度という古めかしい言葉が新聞などを賑わしている。考えてみると,粉飾には忖度に関係したものが多い。従業員の上司に対する忖度のみならず,仲間同士,経営者の株主や前任者,あるいは従業員に対するもの,など多種多様にわたる。

[画像: https://prtimes.jp/i/35472/13/resize/d35472-13-909422-0.jpg ]

年功序列制の日本の企業では,粉飾をしてまで業績を上げるインセンティブがそれ程強くないのに,上司への忖度による局地型粉飾が多いのには,我が国特有の家長制度が関係していると思われる。我が国の伝統的な雇用制度である終身雇用制が家長制度と結びついて,経営者,従業員同士がお互いに忖度しあって平和を保っているのだが,一歩踏み外すと粉飾に結びつく。

そこで,忖度による粉飾をメインテーマにして,著者の代表的な著作のひとつでもある「最近の粉飾」でも取り上げた加ト吉や東芝のケースなどの再検討を含め,忖度の観点から再検討を行って,我が国における粉飾の根源に迫るとともに,国際化と自国優先主義の波に翻弄される海外子会社の実態究明をも取り上げた。

昨今、粉飾発見には,収益性や財政状態の健全性分析や回転期間分析のほかに,粉飾発見に的を絞った新しい分析法開発の必要性が痛感される。

本書では,新たな企業分析法を紹介し,より精緻な粉飾発見法を提示する。
多くのケーススタディに裏付けされた粉飾研究は,機関投資家やアナリスト等,多くのステークホルダーにとって示唆に富む内容となっている。

著者紹介
井端 和男(いばた かずお) 1957年日綿実業(現双日)入社,条鋼鉄管部長,国内審査部長,子会社高愛株式会社常務取締役などを歴任。1991年公認会計士事務所を開設。現在に至る。

主な著書
『最近の粉飾 第7版』 税務経理協会
『やさしい決算書の読み方』 税務経理協会
『粉飾決算を見抜くコツ 改訂新版』 セルバ出版
『いまさら人に聞けない「四半期決算書」の読み解き方』 セルバ出版 など


目次

はしがき

第1章 序 説
 第1節 忖度と粉飾
 第2節 粉飾のネットワーク
 第3節 忖度と自己正当化
 第4節 国際化に伴う海外子会社での粉飾

第2章 経営者に忖度した粉飾の事例研究
 第1節 株式会社加ト吉の粉飾
 第2節 株式会社リソー教育の粉飾
 第3節 株式会社東芝の粉飾
 第4節 ブロードメディア株式会社の粉飾
 第5節 事例のまとめ

第3章 海外子会社などでの粉飾事例の研究
 第1節 沖電気工業株式会社の粉飾
 第2節 株式会社レスターホールディングス(旧株式会社UKC)の粉飾
 第3節 株式会社MTGの粉飾
 第4節 ユー・エム・シー・エレクトロニクス株式会社の粉飾
 第5節 本章事例のまとめ
 第6節 事例から見る三様の監査制度と効果について

第4章 粉飾発見のための財務分析法
 第1節 通常の財務分析法
 第2節 粉飾発見に効果的な分析法
 第3節 判別式による評価法
 第4節 人工頭脳(AI)による粉飾発見法について

第5章 グラフによる売上債権異常発見法
 第1節 はじめに
 第2節 短期・長期債権への分割
 第3節 回転期間及び勾配による売上債権回収状況の分析

索 引

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