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「オゾン化グリセリン(新規グリセリン化合物)」の多機能性とバイオマテリアルとしての活用について世界バイオマテリアル会議で発表

PR TIMES / 2024年6月28日 16時40分

歯科での外科処置・インプラントにおける感染を制御する製剤として、活用の可能性へ期待



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世界バイオマテリアル会議2024

 ラフラインホールディングスのグループ会社であり、50年に亘りオゾンの応用開発を手掛けるメディプラス製薬(代表取締役:伊藤賢司、本社:東京都渋谷区)は、2024年5月26日から31日までの6日間、韓国大邱(テグ)広域市で催された世界バイオマテリアル会議(World Biomaterials Congress: WBC)の第12回総会にて、独自成分であるオゾン化グリセリン(Novel Glycerin Compounds:新規グリセリン化合物、以下「OG」)の多様性とバイオマテリアル*としての活用について発表いたしました。
*バイオマテリアル(Biomaterials: 生体材料)とは、医学・歯学の分野において、主にヒトの生体に移植することを目的とした素材のことです。具体的には人工関節やデンタルインプラント、人工骨および人工血管用の素材などが該当します。損傷した身体の修復を目的として用いられることから、最近では再生医療の分野でも活用されています。人体に副作用が出ないことが求められます。
■演題名 
Multifunctionality of Novel Glycerin Compounds and Their Application as Biomaterials
■演者  
Gotaro Shiota, Tatsuya Okumura, Risa Tsuruoka: Mediplus Pharma, Inc. Tokyo, Japan

■世界バイオマテリアル会議(WBC)とは
 世界バイオマテリアル会議は1980年にオーストリアのウィーンにて第1回大会が開催され、各国のバイオマテリアル学会組織(Society For Biomaterials:SFB)を中心として、4年に1度世界大会が開催されています。これらの組織は、生体材料、外科用インプラント、義肢、人工臓器、組織工学、再生医療の進展に専念することを目的とした学術、医療、政府、およびビジネスの専門家からなる多様な団体であり、バイオマテリアル科学、教育、および専門基準のすべての側面の発展を促進し、人間の健康と生活の質を向上させることに専念しています。
12回目の開催である今回は、4,000人を超える参加者が世界各国から集まり、6,000の口頭およびポスター発表、100社を超える企業展示が実施されました。

■バイオマテリアルとしての応用活用を発表するに至った背景

 人工的材料を生体へ適用するバイオマテリアル技術は、医療分野の診断や治療を大きく変えながら発展している領域です。近年では、診断、治療、計測のための人工デバイス、人工臓器、薬物送達システム(DDS)、イメージング、再生医療において実用化が進められるとともに、ナノレベルで構造制御された人工材料と、分子レベル、細胞レベル、組織・臓器レベルで反応を捉える研究へと進展しています。
一方、バイオマテリアルには副作用を起こさないための「生体適合性」が求められ、生体内で長期使用すると周辺に生じる感染や腐食の懸念、安全性要件を満たすための機械的強度や製品化コストが課題となっています。
メディプラス製薬はOGの創傷治癒、抗菌効果が生体適合性に関する課題を解決できると考え、実際の活用事例とその効果を発表することといたしました。


■研究内容と発表概要
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/79724/13/79724-13-00a4af71b27cd317ef58d6c31aad3204-800x1066.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
歯科向けバイオマテリアルとしての有用性についてポスター発表を行った、取締役エグゼクティブフェロー 塩田剛太郎
 メディプラス製薬は創業以来、一貫してオゾンの医療現場における有効活用について、研究を重ねてまいりました。元々保湿剤として使用されているグリセリンをオゾネーション(Ozonation(R))**することで我々は新規グリセリン化合物を発見し特許を出願、化粧品原料として「オゾン化グリセリン(OG)」の名称で登録されています。
これまでOGは抗菌、抗炎症効果、コラーゲン生成促進、止血、創傷治癒促進効果などが示唆されています(以下参照)。





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OGの抗菌効果
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ヒト歯肉線維芽細胞のコラーゲン増殖効果
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ヒト歯肉線維芽細胞の抗炎症効果

今回、OGのバイオマテリアル使用時の臨床効果を確認すべく、歯科における外科処置での症例として、インプラント埋入時のソケットプリザーベーションへ適用しました。ソケットプリザーベーションとは、骨吸収を防止するために抜歯の時点で人工骨などを抜歯窩に入れて骨を再生する方法です。
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インプラント埋入時のソケットプリザベーションへのOGの適用
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/79724/13/79724-13-257de1bbcb8874ffa88182634c61a137-1544x1172.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ソケットプリザベーションへのOG適用後の経過観察

従来から用いられてきたハイドロキシアパタイト、人工骨補填剤(β-TCP)にOGを加えることで、細菌による感染を防ぎ、炎症を抑え、止血をしながら良好な創傷治癒に導くことを期待しました。1か月後には血餅の保持や骨の再生促進が見られ、3か月後には良好な歯肉と骨の形成が確認されました。
なお、この症例では抗生物質などを一切使用しておりません。抗生物質の乱用による薬剤耐性菌の問題に対しても、抗生物質の投与なく感染対策と創傷治癒が期待できることから、OGの有用性が示唆されました。
**オゾンをグリセリンと反応させることにより、不安定な気体であるオゾンを安定化させるオゾン活用のコア技術
■今後期待されるバイオマテリアルとしてのOGの有用性について
 バイオマテリアルに関連する科学技術は、医療の最先端だけではなく、健康、農業、食料、環境などの人間の生活の維持向上、さらに新しい価値や産業の創造を担う、基盤技術として注目されています。
OGは、褥瘡や潰瘍といった創傷に対する治癒効果や抗菌特性、すなわち皮膚疾患の局所治療や歯科での外科処置・インプラントにおける感染を制御する製剤として、活用の可能性が期待できます。
メディプラス製薬では、皮膚外用剤の創薬の開発過程で生まれたOGが持つ、生物にも環境にも配慮した物性とその多機能性が、さらに多くのバイオマテリアルの応用開発を促すと信じ、今後も国内外での学会にて研究成果を発表してまいります。

■メディプラス製薬とは
 メディプラス製薬は、創業1973年当初より、医療現場におけるオゾン活用の応用技術であるオゾネーション(Ozonation(R))の開発に取り組んで参りました。「オゾン化グリセリン(OG)」は、この技術を用いた皮膚外用剤の創薬の開発過程で生まれた、生物にも環境にも配慮した多機能性独自成分です。弊社は、オゾン化グリセリンを軸とした製品別展開を強みとして、誰もが快適な生活を送ることができる社会を目指します。

【メディプラス製薬会社概要】
会社名:株式会社メディプラス製薬
代表:代表取締役 伊藤賢司
本社: 東京都渋谷区恵比寿 1-20-4 Sreed EBISU 5F
ホームページ:https://www.mediplus-pharma.co.jp/
設立: 1973年(昭和48年)3月
資本金: 93,000,000 円
事業内容: 医薬品、医薬部外品、化粧品の開発・製造・販売

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