フランクリン・テンプルトンによる2025年の米国経済及び金融市場に関する見解
PR TIMES / 2025年1月28日 12時40分
政策リスクと金利動向が交錯する米国株式市場、規制緩和と減税で内需型企業に注目
2025年の米国株式市場の注目点
- 市場ではトランプ政権への期待と警戒が交錯。2025年はトランプ政権下で規制緩和・減税と関税引き上げが同時に進められる可能性があり、政策リスクから不透明な市場環境が続く見込み。
- 金利上昇懸念は米国株の上値を抑える要因に。米連邦準備制度理事会(FRB)は2024年12月の連邦公開市場委員会(FOMC)において、インフレ動向を注視しながら、慎重な利下げを継続する姿勢を示す。一方、足元では、市場はより早期の利下げ終了を織り込み始めるなど、2026年以降の金利見通しをめぐってFRBと市場の見方に乖離が生まれつつある。
- 不透明な市場環境では、米国企業の稼ぐ力や株主還元に投資家の注目が向かいやすい。業績の面で、大手ハイテク企業の利益の伸びはピークアウトし、幅広いセクターに業績回復が見込まれる中、セクター物色の余地が広がることが期待される。
- 大手ハイテク株への集中リスクは引き続き米国株式市場の懸念点となっており、2025年もポートフォリオの分散は市場の重要なテーマに。米国株の中でのセクター間の分散投資や、米国株と信用力の高い債券の分散投資などに検討の余地。
- トランプ政権の法人税減税は、内需型企業への市場の評価を後押しする可能性。
- トランプ政権の規制緩和は、エネルギーや金融などのセクターの活性化に繋がる見込み。
- データセンター投資の拡大は、電力やパイプライン、REITなど周辺インフラ産業に恩恵。
2025年1月22日、米国大手資産運用会社フランクリン・テンプルトンの日本拠点であるフランクリン・テンプルトン・ジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:高村 孝)は、報道関係者向けにメディアラウンドテーブルを開催し、シニアリサーチアナリストの和泉祐一が2025年の米国経済および金融市場に関する見解を共有しました。
米国株の成長を牽引してきた大手ハイテク企業の利益成長がピークアウトする一方、消費関連や金融など幅広いセクターの業績回復が見込まれることで、ポートフォリオの分散を進める余地があるとみています。近年、ハイテク株主導の堅調な株高が続いてきたことや、足元で金利上昇への懸念が浮上していることで、米国株の割高感が意識されやすい環境にあるものの、米国企業の堅調な業績を背景に2025年末に向けては米国株の一段の上昇を見込んでいます。
トランプ政権の政策の面では、法人税減税は内需型企業の利益率改善に繋がることが期待されます。また、規制緩和による活性化が見込まれるエネルギーや金融セクターへの投資家の注目が高まる可能性があります。
FRBは2024年12月のFOMCにおいて、インフレ動向を注視しながら慎重に利下げを継続する姿勢を示しました。一方、足元の金融市場ではトランプ政権の政策リスクや財政拡張への懸念から、より早期の利下げ停止が織り込まれつつあり、2026年以降の政策金利の見通しをめぐってFRBと市場の見方の乖離が広がっています。2025年3月のFOMCなどで金利見通しの収れんが進むかが当面の市場の焦点と考えられます。
また、AIブームを背景にデータセンターへの投資拡大が見込まれることは、半導体などのハイテク・セクターに留まらず、電力や天然ガス・パイプライン、データセンター運営REITなど関連インフラセクターの投資機会に繋がると期待されます。
2025年グローバル投資環境見通し
フランクリン・テンプルトンが発行したレポート「2025年グローバル投資環境見通し」では、適正なポートフォリオ構築のヒントを提供しています。世界経済はインフレ動向や金利上昇の影響で不安定な状況が続き、特に米国の金融政策が投資判断に大きな影響を与えています。2025年は、米国の減税と規制緩和が企業業績にプラスに作用し、 ポジティブなマクロ経済のファンダメンタルズにも支えられ、堅実なリター ンの基盤が整うと当社は考えます。
また、フランクリン・テンプルトンでは、債券、株式、マルチアセット、オルタナティブ投資を含む、様々な運用マネージャーによる2025年の見通しを提供しています。ぜひ、今年の投資計画のご参考にして頂けますと幸いです。
特集ページ「2025年投資環境見通し」
https://www.franklintempleton.co.jp/market_info/2025-outlooks.html
フランクリン・テンプルトンについて
フランクリン・テンプルトンは、米国カリフォルニア州サンマテオに本部を置くフランクリン・リソーシズ・インクおよび傘下の子会社で構成されたグローバルな資産運用会社グループです。当グループは75年以上の資産運用経験を持ち、世界の主要な金融市場を含む30ヵ国以上に拠点を構え、150ヵ国以上のお客様にサービスを提供しています。長い歴史の中で、数々の専門性の高い運用マネージャーを傘下に迎え、運用ケイパビリティを拡充することで、株式、債券、マルチアセット・ソリューション、オルタナティブの分野の卓越した専門性と運用戦略へのアクセスを可能にしてきました。世界中に1500人以上の運用プロフェッショナルを擁するフランクリン・テンプルトンという1つのブランドを通じて、世界中のお客様の幅広いニーズに応じたカスタマイズ・ソリューションを提供しています。2024年12月末日現在の運用総資産は約249兆円(約1.6兆米ドル)です。
フランクリン・テンプルトン・ジャパン株式会社について
フランクリン・テンプルトンの日本法人であるフランクリン・テンプルトン・ジャパン株式会社は、1996年の日本進出以来、日本の投資家の皆様の資産運用ニーズに応じた運用商品やサービスを提供し、ひたむきに前進してきたことを誇りとしています。今後もフランクリン・テンプル トン・ジャパンは、グローバルな資産運用会社として、25年以上にわたる日本での事業経験から得たノウハウを活かし、日本の投資家の皆様の長期的な資産形成に貢献することを目指すとともに、お客様との長期的な信頼関係を築いてまいります。
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フランクリン・テンプルトン・ジャパン株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 417 号
加入協会:一般社団法人投資信託協会/一般社団法人日本投資顧問業協会/一般社団法人第二 種金融商品取引業協会
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