「Drawing Social Impact キース・ヘリング:社会に生き続けるアート」
PR TIMES / 2018年2月1日 16時1分
キース・ヘリング生誕60年記念
プレスリリース 2018年2月1日(木)
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Keith Haring artwork (C)︎ Keith Haring Foundation
-いつの時代も、アーティストは社会の代弁者だ。アーティストの「言語」は、我々が生きる世界の知覚如何で左右される。アーティストはいつでも「現実」と「理想」の狭間にいる媒体なのだ。-
キース・ヘリング(「キース・ヘリング ジャーナル」より 1984年)
中村キース・ヘリング美術館は、2018年2月9(金)から2018年11月11日(日)まで「Drawing Social Impact キース・ヘリング:社会に生き続けるアート」展を開催します。
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1987年、20歳でキース・ヘリングは故郷ペンシルバニア州からニューヨークへ渡りました。当時のニューヨークは不況下で暴力や差別が蔓延する反面、ヒップホップやグラフィティなどのストリート・カルチャーが創り出される源泉に溢れていました。その街でカウンターカルチャーに大きな影響を受けたヘリングは、激動するニューヨークで、そして世界中の都市を駆け巡りながら、アートを通し様々なメッセージを生涯発信し続けました。
ヘリングが社会とのコミュニケーションとしてまず初めに着目したのがニューヨークの地下鉄でのサブウェイドローイング制作でした。誰もが使う地下鉄構内の看板は絶好のパブリック・スペースでした。黒い紙が貼られた空き看板に白いチョークで素早く描き上げるグラフィティにはウィットに富んだメッセージがダイレクトに表現されました。その後はポスター・アートにも着目し核放棄や、反アパルトヘイト、エイズ予防、LGBTの認知など社会的な問題にも取り組んだのです。
社会における階級や地位、性別や人種、宗教や文化の違いに関係なく誰もが触れることのできるアートを追求したヘリングの作品は、テロや戦争の耐えない現代社会へ時代を超えてパワフルなメッセージを投げかけ続けています。
本展では、新しく収蔵作品に加わる1990年の作品《オルターピース:キリストの生涯》を初公開します。これは1990年2月16日31歳でエイズにより亡くなる数週間前に完成した最後の作品です。教会の祭壇のためのオルターピースとして現在世界の教会や美術館9箇所に収蔵されていますが、ヘリングの追悼式が行われたニューヨークのセント・ジョン・ザ・ディヴァイン大聖堂に今も飾られています。死を目前にしたヘリングの平和への願いと希望、そして生命の力が刻まれた永遠の作品です。
中村キース・ヘリング美術館について
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当館は八ヶ岳の裾の尾に位置し豊かな自然環境に包まれ、古代縄文文化が隆盛を極めた土地に2007年に建設されました。標高1,000メートルの創り出す環境は、生命を育む母体のサイクルと似ているといわれています。
コレクションは、当館創設者中村和男が1987年より蒐集している約200点のキース・ヘリングの作品からなり、アーティストを多角的に考察することができます。展示空間はキース・ヘリングと彼が駆け抜けた時代の「光と影」を根底とした空間で構成されています。赤と黒の大胆にカーブしたルーフや波動や稲妻を表現した外壁は、ヘリングの作品に通底するプリミティブな生命のエネルギーをも表しています。これら一連の設計は、日本の現代建築をリードする北川原温氏によるものです。この設計は、第21回村野藤吾賞、日本建築大賞(2009)を受賞したほか、二度にわたり山梨県建築文化賞を受賞しています。
2015年春には「美術館を超えた美術館」をテーマにリニューアルオープンをいたしました。ヘリング芸術を引き継ぐ新しいアートで現代社会の声を提示することを目的とした二つの新しい展示スペースおよび芸術活動の一環としてヘリングが創った〈ポップショップ〉の遺志を受け継ぐ、中村キース・ヘリングポップショップの空間が拡張されました。
キース・ヘリングについて
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キース・ヘリングは、ウォーホルやバスキアなどと同様に、1980年代のアメリカ美術を代表するアーティストです。80年代初頭にニューヨークの地下鉄構内の広告板を使ったサブウェイドローイングというグラフィティ・アートで一躍脚光を浴び、その後次々と展覧会が開催され、国際的にも高く評価されました。ニューヨークのタイムズ・スクエアのビルボードのアニメーションから、舞台デザイン、グッズを販売する〈ポップショップ〉をオープンするなど、制作活動は多岐に及びます。また世界中で壁画を制作し、子ども達とのワークショップなども開催し、社会的なプロジェクトも数多く手がけました。日本でも展覧会やワークショップを開催し、東京青山に〈ポップショップ・トーキョー〉も展開されました。
1988年にAIDSと診断され、その翌年には恵まれない子ども達への基金やHIV/AIDS予防啓発運動を継承していくための財団を設立しました。1990年31歳で亡くなるまで、アートを通して社会活動に積極的に関わりました。
本展覧会のみどころ
1.ヘリングが表現した80年代と未来へのメッセージ
地下鉄のグラフィティに始まり、ポスターアート、などあらゆるメディアを駆使し自身の思想を社会に発信し続けたヘリング。本展覧会では、ヘリングがどのように社会を捉え未来を見据えていたのか、彼の遺した作品を通して探ります。
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2.《オルターピース:キリストの生涯》初公開!
この度、当館のコレクションに加わることとなったヘリングの最晩年にあたる1990年に制作された祭壇画(オルターピース)をお披露目いたします。暗闇に浮かぶ作品と荘厳な空気を体感してください。
(※本作品のみ撮影不可)
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3.ミラノからの凱旋展示《無題(ピープル)》
3m2 を超える布に縦横無尽に人々が描かれた本作(1985)は、当館のコレクションの主幹をなす一作。昨年、ミラノのパラッツォ・レアーレで開催された大回顧展「Keith Haring About Art」展でも展示され大きな話題となりました。
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4.時代とともに振り返るポスター・アート
ヘリングは生涯を通して、ポスターであらゆる主題に取り組みます。本展覧会では当館の大規模なポスターコレクションを通じて、学生時代に制作された展覧会のためのポスターから、アクティビズムの隆盛を極めた晩年のポスターまで時代背景をふまえながらヘリングのポスター・アートの変遷をとどります。
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5.写真撮影OK!
当館は一部の作品を除き館内外撮影可能です。ヘリングの作品に囲まれた展示室はもちろんのこと、アパレル各社の撮影にもご使用いただいている当館のスタイリッシュな建築は「インスタ映え」間違いなし!また、今年でヘリングは生誕60年。SNSへ投稿する際は #キース還暦 のハッシュタグでお祝いしましょう。(※館内はフラッシュの使用及び動画撮影不可)
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開催概要
展覧会名 「Drawing Social Impact キース・ヘリング:社会に生き続けるアート」
主 催 中村キース・ヘリング美術館
後 援 アメリカ合衆国大使館、山梨県、山梨県教育委員会、北杜市、北杜市教育委員会
協 力 キース・ヘリング財団、シミックホールディングス株式会社
会 期 2018年2月9日 (金) ~ 2018年11月11日 (日) ※休館日4月16日 (月)
会 場 中村キース・ヘリング美術館(〒408-0044 山梨県北杜市小淵沢町10249-7)
開館時間 午前9:00 ~ 午後5:00
入 館 料 一般1,000円 シニア900円、学生700円、13~18歳500円
お問合せ TEL: 0551-36-8712 FAX: 0551-36-8713 EMAIL: museum@keith.jp
関連情報
<同時開催>
「ワードプレイ|ワセニ・ウォルケ・コスロフー言の葉の戯れ
ーエチオピアのアーティスト ワセニの世界」
会期:2017年11月23日(木・祝)- 2018年4月15日(日)
<関連イベント>
毎週日曜日14時~ 学芸員によるギャラリーツアー(40分程度)
初の日本語版公式カタログ
「中村キース・へリング美術館」開館10周年を記念し出版した、80年代アメリカのアートシーンを代表する画家、キース・へリングの魅力のすべてが詰まった一冊。地下鉄でのドローイングにはじまる彼のアーティストとしてのキャリアは、1990年に亡くなるまでの10年間。ヘリングは短い人生を疾走するように創作活動を展開。本書は美術館の10年間の歩みをたどりながら、所蔵作品を中心に、ドローイングやペインティング、彫刻など約160の作品を掲載。暴力や差別を否定して平和や生きる歓びをメッセージとして発信し、人々の意識や社会のあり方をアートの力で変えていこうとしたヘリングの幅広い活動を紹介する。
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『 キース・ヘリング アートはすべての人のために。』
監修:中村キース・ヘリング美術館
編集長:藤原えりみ(美術ジャーナリスト)
ブックデザイン:小池俊起
発売日:2017 年 8 月 3 日
価格:4,000 円(税別)
体裁:A4 変型、ソフトカバー、200 ページ 言語:日本語、英語
出版社: 株式会社 美術出版社 ISBN:978-4568104943
<中村キース・ヘリング美術館>
Website: www.nakamura-haring.com
Online Shop: http://pop-shop.jp/
Facebook: Nakamura Keith Haring Collection
Twitter: nakamura_haring
Instagram: nakamurakeithharingcollection
#中村キースヘリング美術館 #キース還暦 #DSI展 #キースヘリング #keithharing
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