視聴環境が動画広告効果に及ぼす影響を脳波計測による感性評価技術で調査。美容室での動画広告視聴時の特徴は感性が豊かに反応を示す。
PR TIMES / 2020年10月12日 19時15分
脳波計測による感性評価サービスを提供する株式会社 電通サイエンスジャム(東京都港区 代表取締役社長 神谷俊隆、以下DSJ)は、視聴環境の違いによるユーザーの動画広告への視聴態度の変化を脳波計測により検証し、その結果を公開しました。
■動画広告市場の成長と視聴環境の多様化
オンラインメディアの動画を使った情報発信や動画専用メディアの普及、インターネット環境の向上により、通勤・通学中の電車内やタクシー乗車時、信号待ちに、スマホや常設型のタブレット、屋外広告用モニタと様々なシーンで動画を目にします。近年は、動画を活用したマーケティング活動が盛んになっており、動画広告市場は、2024年には5000億円規模となると言われています。
広告の効果を発揮させる上で、様々な環境で視聴する動画広告を画一的に1視聴として良いものなのでしょうか。
そこで、株式会社デジタルガレージが提供するデジタルサイネージメディア「サキザキテルコ」(https://sakizakiteruko.jp)を活用し、視聴環境が動画コンテンツにもたらす影響を調査しました。
本調査は、被験者が美容室と自宅で広告を含む動画コンテンツを視聴した際の脳波を計測し、それぞれの感性反応の特徴を調査しました。
■脳波による動画視聴時の評価方法
[画像1: https://prtimes.jp/i/30328/14/resize/d30328-14-422290-10.jpg ]
バンド型の脳波計機器と感性アナライザ
DSJが開発した脳波から感性へ変換するアルゴリズムにより、ストレス度、集中度、好き度、興味度、ワクワク度を0-100の値で測定し、リアルタイムに感性変化を評価することが可能です。この仕様によりどのような場面でも対象者に負荷をかけず、脳波計測を実施することが可能となります。
・リアルタイムに感性評価
[画像2: https://prtimes.jp/i/30328/14/resize/d30328-14-696769-11.png ]
1秒おきの感性変化
■ヘアサロンに設置されたデジタルサイネージメディアでの動画視聴による感性評価調査
□概要:
本調査では、ヘアサロンの個席に設置されたデジタルサイネージメディアでの動画視聴体験と自宅で視聴する場合との違いを、脳波計測による感性把握技術を用いて感性を計測しました。
□調査内容
・検証実施日2020年7月20日~28日
・検証実施場所被験者自宅および都内美容室
・調査対象者20~30代一般女性8名
・視聴動画デジタルサイネージメディア「サキザキテルコ」で配信される約10分間のグルメ、ファッション、エンタメで構成された動画2種類
・使用機材感性アナライザ(DSJ社製)
・調査方法調査対象者の自宅に脳波計測機と動画視聴用のタブレットを配布し、自宅と美容室の2環境で行ないました。
■脳波計測方法
対象者は、自宅と美容室で実験者の用意した動画をそれぞれ1種類ずつ合計2種類視聴し、動画視聴時の脳波を計測しました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/30328/14/resize/d30328-14-164695-12.png ]
□検証まとめ
検証結果:
本調査で得られた結果を下記にまとめました。
○動画視聴前安静状態から視聴中の感性変化
以下のグラフは、動画視聴前安静状態を100%とした場合のそれぞれの環境での視聴中の各感性指標の増減になります。
[画像4: https://prtimes.jp/i/30328/14/resize/d30328-14-175779-16.png ]
自宅では、動画視聴前安静状態と比較して、視聴中ではストレス度が上昇、集中度と好き度が減少しています。一方で美容室での視聴は、ストレス度は-34pt減少し、集中度、好き度はいずれも上昇をしていることがわかります。
○動画視聴前安静状態から視聴後安静状態の感性変化
以下のグラフは、動画視聴前安静状態を100%とした場合のそれぞれの環境での視聴後の各感性指標の増減になります。
[画像5: https://prtimes.jp/i/30328/14/resize/d30328-14-735761-17.png ]
動画視聴前と視聴後の安静状態の変化では、自宅では17ptの上昇が見られ、美容室では39ptの上昇が確認できます。
○動画視聴時の興味度の動きの違い
それぞれの環境における動画視聴時の興味度の推移を表したグラフを以下に示します。
[画像6: https://prtimes.jp/i/30328/14/resize/d30328-14-626681-13.png ]
1被験者の興味度の1秒ごとの推移
全被験者においても興味度の変化が自宅での視聴よりも美容室での視聴の方が、変動が大きいという結果となりました。
■視聴環境や視聴状態と広告効果への影響
本調査では、美容室で動画を視聴すると、感性がより表れやすいことがわかります。感性が豊かに表れることは、ユーザーが動画のコンテンツに対して反応を示していることであり、反応が豊かになるということは、自発的な態度変容を促進させる可能性があります。
ユーザーが視聴する環境や状況によって、広告を含む情報の受け方に違いがでることから1viewの広告の効果は、広告接触回数やユーザーの属性・特性だけでなく、視聴環境、視聴状態に影響を受けることが脳波を活用した本実験を通して考えられます。
■会社概要
社 名 : 株式会社電通サイエンスジャム(Dentsu Science Jam Inc.)
所在地 : 東京都区港区赤坂4丁目2番28 TRES 赤坂102
設 立 :2013 年8 月
代表者:代表取締役社長 神谷俊隆
https://www.dentsusciencejam.com
■リリースに関するお問い合わせ先
株式会社電通サイエンスジャム 担当:木幡・飯田・平林
E-mail: info@dentsusciencejam.com Tel:03-6435-5316
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
NTTデータ経営研究所とVIE、本人認証技術に関する研究成果を発表 脳波を用いた新しい認証技術の共同事業化を開始
@Press / 2024年9月20日 15時0分
-
パッケージの開封から食べ終えるまでの喫食体験を評価 チョコレートの商品価値を生体・主観調査で評価~株式会社NeUと共同研究、第26回日本感性工学会大会で発表~
PR TIMES / 2024年9月20日 13時45分
-
TikTok最新白書公開。最新の調査で判明した、「ヒト起点の動画広告」において、生活者の心地良さと企業の効果を両立する方法
PR TIMES / 2024年9月11日 14時15分
-
「お好み焼づくりはワクワクだ!」お好み焼をつくる楽しさや幸せ感を可視化
共同通信PRワイヤー / 2024年9月11日 11時0分
-
30都府県の熱中症対策啓発動画を一挙公開! 方言によるナレーションやご当地キャラクターも登場。
PR TIMES / 2024年8月28日 11時45分
ランキング
-
1有料会員100万人「radiko」のビジネス的伸びしろ 広告ビジネスと新規ビジネスの尖兵として
東洋経済オンライン / 2024年9月23日 10時30分
-
2なぜ、「パン屋さん」みたいなセブンが増えているのか できたてのカレーパン、ドーナツ、メロンパンを強化する背景
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月23日 6時15分
-
3「タワマン節税」「空き家問題」2つの不動産相続ルール変更で何が変わる?マンションや古い物件の活用方法は?
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月22日 8時0分
-
4「今買わないと後悔しますよ」 客を萎えさせる「店員の声かけ」はこれだ
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月22日 8時5分
-
5出戻り社員「アルムナイ採用」が増えた切実な事情 かつては"裏切り者扱い"も今や大歓迎だが…
東洋経済オンライン / 2024年9月23日 11時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください