プライベート市場におけるESG運用資産残高は3.1兆米ドルに上る
PR TIMES / 2021年11月17日 20時15分
”The Home of Alternatives”をコンセプトに、オルタナティブ投資の包括的なデータを提供するPreqin合同会社(本社イギリス)は、オルタナティブ資産におけるESGの重要性について考察をまとめたレポート「オルタナティブ投資とESG:機構危機を乗り越えるために」(日本語)を発表しましたのでお知らせいたします。
[画像: https://prtimes.jp/i/54135/14/resize/d54135-14-f9376f2ec1351262974a-0.png ]
ESGは、すでにプライベート・キャピタル業界に大きな影響を与えています。
本レポートでは、オルタナティブ投資業界が直面している、環境・社会・ガバナンス(ESG)基準の導入、気候変動が投資に与える影響、投資家による環境問題への取り組み方、投資家がグリーンウォッシュ問題にどのように取り組んでいるか、規制当局がどのように取り組みを強化しているかなど、オルタナティブ投資業界が直面している主要な問題を取り上げています。
プライベート・アセットの投資家や運用会社の間では、ESG原則を取り入れたいという要望が強く、2021年6月に実施したPreqin機関投資家サーベイによると、76%の投資家が、過去12ヶ月間でESGに対する需要が増加したと回答しています。しかし、データ、統一された基準、共通の定義が不足しており、そのため、グリーンウォッシュのリスクやESG投資の質を評価することが、ESGポリシーの導入の課題となっています。
▼オルタナティブ投資とESGの無料ダウンロードはこちら▼
https://go.preqin.com/esg-in-alternatives-2021-jp
プライベートキャピタルのESGの運用資産残高は増加傾向
プライベートキャピタル業界において、ESG投資は、すでに大きな存在感を見せています。2021年10月時点の推計によると、ESGポリシーを策定する企業が運用するプライベートキャピタルファンドの運用資産残高(AUM)は3.10兆米ドルに上ります。
ESGポリシーを持つファンドマネージャーがプライベートキャピタルファンドによる資金調達の大部分をによるものでした。ESG投資に取り組むファンドマネージャーは2021年に入り、これまでの9ヶ月間で4,030億米ドルの資金調達を完了しています。2020年通年での調達総額5,060億米ドルと比べてもさほど遠くありません。
プライベートデットが先導し、新たなアセットクラス誕生のきざし
本レポートによると、プライベートデットは、どのアセットクラスよりもESGへのコミットメント率が高く、ESG運用資産の比率はAUMの49%に達しました。一方で、インフラファンドにおける同比率は31%と最も低い水準です。
比率では劣ったもののプライベートエクイティは、オルタナティブ資産クラスの中で最もAUMは多く、1.82兆米ドルでした。
炭素排出権取引は、ネットゼロを達成するための重要なカギとなると考えられます。また、炭素排出権はそれ自体がアセットクラスとして発展する可能性が高く、民間の投資家やファンドマネージャーに新たな投資機会を提供するとみています。
大手運用会社がESGをリード
Preqinは、昨年より環境・社会・ガバナンス面にお けるLPやGPの透明性を測定する取り組みを開始しました。
Preqinのトランスペアレンシー指標は、国連責任投資原則(UN PRI)、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)、米国サステナビリティ会計基準審議会(SASB)、機関投資家リミテッド・パートナー・アソシエーション(ILPA)などの著名なESGフレームワークから直接入手した37項目の指標に基づいています。
この指標のグローバルベンチマーク(中央値)は、現在5%となっており、つまり、37項目の対象指標のうち、平均4項目の開示を満たしていることと言えます。
このトランスペアレンシー指標によると、ファンドマネージャーのAUMとESGトランスペアレンシー指標との間には正の相関関係があることが分かります。AUM1,000億ドル以上のファンドマネージャーは、トランスペアレンシー指標の平均値が70%と、ベンチマークの5%を大幅に超えます。さらに、過去10年間の資金調達額トップの大手運用会社5社のESGトランスペアレンシー指標は平均86.5%で、全体の平均23.0%を大き上回っています。
オルタナティブ業界では今後も、顧客の要求と規制の圧力により、ファンドマネージャーがESGを優先するように働きかけ続けることになると予測されます。
▼オルタナティブ投資とESGについて詳細はこちら▼
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オルタナティブ投資とESGウェビナー開催決定
[表: https://prtimes.jp/data/corp/54135/table/14_1_228897edf973f105b6466c1485262388.jpg ]
上記ウェビナーは、それぞれ内容が異なりますので、両ウェビナーへのご参加をお待ちしております。
※ご参加いただけなかった場合も当日の資料と録画を後日配布いたします。
無料でご登録いただけますので、ご関心ある方は上記リンクからご登録下さい。
Preqin(プレキン)について
Preqinは”Home of Alternatives”をコンセプトに、オルタナティブ投資業界で最も包括的なデータ・分析・インサイトを提供しています。
2003年にロンドンで設立され、2019年には東京オフィスを開設し、現在では、世界中に14拠点オフィスをかまえ、世界中で17万名を超える方々にサービスをご利用いただいています。
綿密なデータ収集方法の開拓から革新的なプラットフォームの開発に至るまで、約20年にわたりオルタナティブ投資への理解を深めることに尽力してきました。
クライアント企業との緊密なパートナーシップを通じて、お客さまが日々最善の意思決定を行えるよう、新たなツールやインテリジェンスの提供に継続的に取り組んでいます。
お問い合わせ
Preqinでは、メディアの方々向けに記事に必要なデータ等を無料でご提供しております。ご入用の際は下記のメールアドレスまでご連絡ください。
Preqin合同会社 マーケティング 冨岡
メール: asiapress@preqin.com
ウェブサイト: https://www.preqin.com/jp
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