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【独自調査】新規高卒就職に関するアンケート調査

PR TIMES / 2021年10月1日 10時15分

8割が一人一社制に賛成。ミスマッチ対策には就職指導による職業観の醸成

全国の高等学校で進路行事を企画・運営し、高校生の進学・就職を支援する株式会社ライセンスアカデミー(本社:東京都新宿区、代表取締役:白田 康則)は、全国の高等学校を対象に、新規高卒就職に関する高校指導現場の状況について調査すべく、全国の高等学校を対象にアンケート調査を実施いたしましたので、ここにご報告いたします。



【調査結果まとめ】
●約8割の教員が、いわゆる一人一社制に賛成
●企業研究をできていると回答した教員は約5割、不足しているは約3割
●応募前職場見学への平均参加社数は2~3社が5割、1社のみは3割
●企業の高校訪問で求める情報は「具体的な業務内容」と「採用したい人物像」
●早期離職は、職業観と企業のマッチングに起因する要因がそれぞれ上位

◆一人一社ずつ応募する仕組み(いわゆる一人一社制)について、どのように考えますか。その理由についてもお答え下さい。

[画像1: https://prtimes.jp/i/57333/14/resize/d57333-14-3ae51b8b53cda2c162f6-0.jpg ]

「賛成」と「どちらかといえば賛成」を合わせると、約8割の教員が現行の一人一社応募する制度に賛成であることが分かった。「どちらでもない」と回答した教員は1割程度、「反対」「どちらかといえば反対」とした教員は1割に満たなかった。

「賛成」理由には、一社に集中して取り組むことのメリットを主張する意見が多い。また、「複数応募に対応する時間がない」と、スケジュール上の理由から現在のルールを支持する声もあった。そのほか、「学校推薦の意味合いがなくなる」と、高卒就職の在り方から賛成とする意見もみられた。
 反対の理由には、不採用になった場合、希望の業界・職種に就社できないリスクを懸念する声があった。

◆生徒の企業研究(企業比較・応募先の絞り込み)は十分にできていますか。その理由についてもお答え下さい。

[画像2: https://prtimes.jp/i/57333/14/resize/d57333-14-89992159a1ba4b5d1d61-1.jpg ]

「十分にできている」と「概ねできている」を合わせると、5割近い教員が、企業研究はできていると回答した。一方、十分でないと感じている教員は「不足している」と「やや不足している」を合わせて3割ほどだった。
 「できている」と回答した理由には、「計画的な指導」によるものが多く挙げられていた。1年次からの計画的な指導によって目指す業種や職種を定めていき、スムーズな応募先の絞り込みへとつなげているようだ。
「不足している」と回答した理由には、「職業・仕事への意識が乏しい」「求人票が出ないと現実問題として捉えることができない」「適性や希望が見えていない生徒は、いくら指導しても応募先が決定できない」と、職業観の乏しさに関わる理由が多かった。求人票公開後から応募までの期間の短さを指摘する意見もあった。

◆応募前職場見学へは平均何社参加させていますか。

[画像3: https://prtimes.jp/i/57333/14/resize/d57333-14-149552e59652529acd83-2.jpg ]

5割以上の高校で、平均して「2社~3社」を見学させていることがわかった。ただ、「1社のみ」とした回答も3割ほどあった。
 応募前職場見学については、「その他」に寄せられた具体的な意見を含め、高校によって対応が2つに分かれていることがわかる。ひとつは、複数社に見学へ行き、そのうえで応募する1社を決める場合。比較前提で見学するケースだ。もうひとつは、見学は1社のみを原則とし、どうしても合わないと感じれば別の会社に見学へ行くという場合。その企業への応募を原則として見学するケースだ。生徒の希望によって、可能な限り納得いくまで見学に行かせるという高校もあった。
 「0社」は1.8%と少なかったことから、就職希望の生徒は応募先を検討するうえで、ほぼ必ず応募前職場見学に行っていることがわかる。

◆企業が高校訪問する際に提供して欲しい情報は何ですか(複数選択)。

[画像4: https://prtimes.jp/i/57333/14/resize/d57333-14-92c679f07008fa5ac6ae-3.jpg ]

「具体的な業務内容」が8割近く、「採用したい人物像」が7割ほどで最も多かった。
「仕事の内容」では、教員や生徒が日々の業務を十分にイメージできるような、より具体的で透明化された情報提供が求められる。
 さらに、「職場環境の情報」、「離職者の情報」、「入社後の教育環境」など、職場への定着に関わる情報に3~4割の回答があったことも見逃せない。「その他」では、「一定年齢の社員の待遇」、「採用試験の詳細」、「外国籍の生徒の採用有無や必要な日本語能力」といった意見があった。

◆新規高卒者の3年以内退職率は約4割と言われています。早期離職の大きな要因になっているものは何だと思いますか。(上位5つまで)

[画像5: https://prtimes.jp/i/57333/14/resize/d57333-14-2fd4613ee920b8a0fc03-4.jpg ]



近年大きな話題となっている高卒者早期離職の要因について、教員の視点ではどのように考えられているかを聞いた結果、5つの要因に多くの回答が集中した。
 最も多かったのは「人間関係の問題」で、7割近くあった。高卒者に限らず離職理由としてよくみられる要因だ。続いて、「安易な職業選択」、「職業意識が希薄」と回答した教員が5割ほどだった。これらは、生徒の職業観に起因する要因である。その後、「仕事内容が合わない」、「やりたい仕事と違った」が4割ほどで続いた。企業とのマッチングに起因する要因だと言える。「賃金が安い」「休日・休暇が少ない」といった生徒にも分かりやすい条件面を要因だとする声は比較的少なかった。
 「その他」では、「がまんが足りないから」「学生意識から労働者意識に切り替えられていないから」といった生徒が抱える問題と、「高卒社員を一から育てる意識が低いから」「企業は採用の際に良い面しか伝えないから」など、企業側の問題それぞれが挙げられた。

<調査報告書の完全版は以下よりダウンロードください>
https://prtimes.jp/a/?f=d57333-20210930-0679c1884aa8c87a0beff524a1571b54.pdf

【調査概要】
調査目的:就職希望者への進路指導の状況について明らかにする
調査方法:FAX による配付・回収/WEB アンケートフォームによる回収
調査対象:高等学校進路指導部 延べ5,049校(全日制・定時制・通信制・サポート校など)
調査期間:2021年9月6日~9月13日
有効回答数:706枚(回答率14.0%)

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