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ブラック企業辞めたい。約7割が退職を検討していると回答「ブラック企業に関する労働調査」

PR TIMES / 2021年9月29日 15時15分

20代では約8割が退職を検討していると回答

日本労働調査組合(所在地:東京都足立区、執行委員長:安達雄也、URL:https://nichirou.com)は、自身の勤務先が「ブラック企業だと思う」と回答をした全国20~49歳の会社員男女552名を対象に「ブラック企業に関するアンケート」を実施しました。会社員のブラック企業に対するイメージを調査したところ、退職を検討していると回答した人は全体が68.7%、20代が77.8%、30代が66.8%、40代が61.2%だった。



[画像1: https://prtimes.jp/i/74057/14/resize/d74057-14-f59c76566daf58e9c222-0.png ]


調査結果トピックス
1.会社を辞めることを検討していると回答したのは68.7%
2.会社を辞めたい理由の第1位は「給料が安い」、第2位は「従業員を大切にしない」
3.会社を辞めていない辞められない理由の第1位は「転職活動が不安」、第2位は「生活が困窮する」


1.会社を辞めることを検討していると回答したのは68.7%

[画像2: https://prtimes.jp/i/74057/14/resize/d74057-14-c2054f129720f9468d1a-1.png ]


会社を辞めることを検討していますか?という質問には、「はい」が68.7%、「いいえ」が31.3%の結果となりました。本年4月に実施した会社員を対象とした調査では35.8%が退職を検討していると回答しており、同調査との比較では32.9ポイント増、自身の勤務先をブラック企業と認識している会社員の退職意向はかなり高いことが伺い知れます。
参考:【日労公式】仕事を辞めたい人は全体の3割強!退職動機に関する労働調査
URL:https://nichirou.com/2121


[画像3: https://prtimes.jp/i/74057/14/resize/d74057-14-14412daef9258c78cb3b-2.png ]


年代別比率は、「はい」と回答した「20代」が77.8%、「30代」が66.8%、「40代」が61.2%、「いいえ」と回答した「20代」が22.2%、「30代」が33.2%、「40代」が38.8%でした。年代が上がるにつれて退職意向は低くなる傾向が出ています。一方で20代では約8割が退職を検討していると回答していて、仮に検討者が退職をした場合、5人中4人、10人中2人しか会社に残らない計算になり、労働環境の改善がない限り、人材の流出は免れないと考えられます。


2.会社を辞めたい理由の第1位は「給料が安い」、第2位は「従業員を大切にしない」

[画像4: https://prtimes.jp/i/74057/14/resize/d74057-14-cb25077139f301c5c283-3.png ]


会社を辞めたい理由を教えてくださいという質問には、第1位が「給料が安い」で37.7%、第2位が「従業員を大切にしない」で30.6%、第3位が「仕事量が多い」で28.2%、第4位が「不当な人事評価」で24.3%の結果となりました。本年6月に実施したブラック企業の定義を問う質問では「サービス残業」が断然の1位でしたが、会社をブラック企業と認識している会社員の場合、退職検討理由はサービス残業が第7位で、給料、従業員の扱い、業務量など、その他の理由が多く挙げられています。


[画像5: https://prtimes.jp/i/74057/14/resize/d74057-14-eeae7fc48a353cba237e-4.png ]


カテゴリ別の内訳比率は、第1位が「人間関係:ハラスメント」で24.9%、第2位が「労働時間」で21.7%、第3位が「給与待遇」で17.3%、第4位が「休日」で14.0%でした。前項同様にブラック企業の定義を問う質問では「労働時間」が断然でしたが、当事者の退職理由としては、長時間労働や残業は前提として折込済(当たり前)になっている様子が伺い知れます。


3.会社を辞めていない辞められない理由の第1位は「転職活動が不安」、第2位は「生活が困窮する」

[画像6: https://prtimes.jp/i/74057/14/resize/d74057-14-ad0ef3b1c988eccffd50-5.png ]


会社を辞めていない、辞められない理由を教えてくださいという質問には、第1位が「転職活動が不安」で41.7%、第2位が「生活が困窮する」で38.9%、第3位が「家族を不安にさせる」で19.9%、第4位が「同僚や関係者に迷惑が掛かる」で17.6%の結果となりました。長時間労働により充分な転職活動時間が取れず、収入のない期間が発生することを懸念する様子が伺い知れます。


まとめ.雇用保険制度によるセーフティネットの更なる周知が望まれる
今回の調査結果では、勤務先をブラック企業だと認識している会社員が退職に対してどのような意識でいるのか伺い知れる結果になりました。給料が安くて従業員を大切にしないで業務量が多い会社はブラック企業だと判断されるのは当然ではありますが、少なくとも「従業員を大切にしない」と思われている部分は雇用主ですぐに是正すべき内容です。給料が安くて業務量が多くとも、従業員を大切にしている会社はブラック企業とは思われないのではないでしょうか。

また転職活動不安、生活困窮懸念により退職が出来ないと考えている人は非常に多く、不安から無理な労働環境を継続せざるを得ない場合、心身に影響が出て、今後安定した労働が出来なくなる可能性があります。雇用保険制度には、自己都合退職であっても、長時間労働の実態や病気の診断書がある場合、特定受給資格者、特定理由離職者という会社都合に相当する内容で失業保険の給付が受けられる制度があります。同制度に該当する場合、退職に伴うお金の不安は少なからず軽減されるはずで、同制度の更なる周知活動により救われる方は多くいると考えられます。雇用保険加入登録者の登録住所宛に制度を周知する郵便を定期的に発送することはすぐ出来るはずで、将来的な労働力を確保する意味でも有効な施策ではないでしょうか。


日本労働調査組合では、定期的に労働調査結果を発表しています。
その他の労働調査結果は以下URLよりご覧いただけます。
URL:https://nichirou.com/category/reseach


【調査概要】
調査名:ブラック企業に関するアンケート
調査対象:20~49歳で自身の勤務先が「ブラック企業だと思う」と回答した会社員552名
調査地域:全国
調査期間:2021年9月9日~2021年9日12日
調査方法:インターネット調査


日本労働調査組合について
日本労働調査組合は、仕事上で悩みを抱えているすべてのビジネスパーソンに寄り添い、労働問題、社会問題を改善していくことを目的として設立されました。執行委員長の安達自身、過去に職場の人間関係から精神的な病気になり、社会復帰まで二年間を要した経験から、支えてくれた方への感謝と、同じような悩みをお持ちの方をひとりでも多くサポートしたいという思いから設立。

主な活動内容は、インターネット上で労働調査を行い、メディアを通して情報発信を行います。労働者の方々、あるいは経営者層にデータで見ていただき、労働環境の改善、しいては社会に還元することを目的としています。また多くの労働者の方々に組合に参加していただき、労働環境の改善に努めていくサポートを行っています。


【団体概要】
団体名:日本労働調査組合
所在地:東京都足立区千住1-4-1 東京芸術センター10階
執行委員長:安達 雄也(アダチユウヤ)
設立日:2021年1月15日
団体URL:https://nichirou.com/
サポートURL:https://nichirou.com/taisyoku
主活動内容:労働に関する調査と情報発信

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