長崎県対馬市を舞台に、専門家から地域の魅力をディープに学ぶ!「アカデミック・ツーリズム」プロジェクトをスタート
PR TIMES / 2023年3月28日 15時45分
~大人の修学旅行イベント「旅と学びの協議会サミット」第4弾を実施しました~
旅と学びの協議会(事務局:ANAホールディングス株式会社)は、当会の会員である合同会社ビーコンつしま(代表社員:佐藤雄二、長崎県対馬市)、丸善雄松堂株式会社(代表取締役社長:矢野正也、東京都港区)と共に、「アカデミック・ツーリズム(特別に専門家が同行し、地域や施設の学術的なガイドがあるツアーのこと)」初学者の知的好奇心を刺激することをコンセプトに活動をしています。プロジェクトの一環として、大人の修学旅行「旅と学びの協議会サミット」の第4回を長崎県対馬市にて、2023年2月に2泊3日で実施しました。今後も、アカデミックでディープなツアーのプログラム開発、コンテンツの造成を目指して活動してまいります。
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■アカデミック・ツーリズム プロジェクトとは?
本プロジェクトは、合同会社ビーコンつしま、丸善雄松堂株式会社、ANAホールディングス株式会社事務局により立ち上がったものです。
研究者や専門家の学術的なガイドを聞き、直接質問したり対話する機会があることは、初めて訪れる参加者(初学者)の「好奇心」や「学び」に影響するかを検証し、アカデミックでディープな旅行コンテンツを造成することを目的としています。
観光戦略実行推進会議の資料(令和元年)によれば、訪日客の29%が美術館・博物館を訪問、26%が日本の歴史・伝統文化を体験(複数回答調査)。海外でも博物館等の文化資源は観光振興に極めて大きな役割を占めているといわれています。しかしながら、国内旅行者へ目を向けると、旅行中の訪問先として、社会教育施設(博物館、科学館、図書館、公民館、体育施設など)はあまり一般的ではないという現状があります。公益財団法人日本交通公社(JTBF)が行った 旅行者意識調査(2020)によると、「新型コロナ収束後、旅行先で行いたい活動」として「歴史・文化的な名所の訪問」を選んだ人は全体の8%ですが、美術館や博物館を選んだ人は0.9%にとどまります。
社会教育施設を活用したプログラムやツアーを初学者に提供することで、好奇心を高め、学びを深め、結果的にリピート率につなげること、受け入れ側(専門家)も初学者の興味・関心を認識し、地域の再発見につなげ、題材の検討や伝え方に生かすことを目指します。
■対馬市でのイベントについて
離島である対馬特有の「歴史」「野生生物」などをキーワードに、それぞれの専門家らの詳しいガイドにより、初めて対馬を訪れた人でも地域の魅力をより深く学ぶことができる「アカデミック(学問的)」なツアーを2023年2月に開催しました。イベントでは、「対馬博物館」「長崎県対馬歴史研究センター」「環境省対馬野生生物保護センター」などを2泊3日で巡り、施設毎に各専門家がガイドとして同行しました。
このイベントの特徴は、普段は一般公開のガイドが行われていない施設で、専門家からより詳しい説明を受け、専門家と参加者が対話することができる点と、参加者へのアンケート調査だけでなく受け入れ先の専門家へのヒアリングを実施するため、双方の視点でコンテンツ造成をする点にあります。
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本イベントには、本協議会の会員12名(20代~50代)が全国から参加しました。参加者からは「対馬の位置や地形を主な要因とした自然的、歴史的、文化的特徴を、専門家のお話を聞きながら、また、島内各地を見て感じました。希少な生物の固有種や、他の地域で見られない特徴を持つ文化財、習俗など、是非今後も残していただき、多くの方に知ってもらいたいと思います。」「日本で唯一と言ってもよい、歴史的にも文化的にも国境を強く意識し、その影響を強く受けた地域だと感じた。この特別な歴史を教科書では断片的に学んだはずであるが、多くの日本人は記憶から薄れていると思われる。現地を訪れて、専門家から話を聞くことで、あらためて学びが深まる、まさに大人の旅の要素になると感じた。」といった声がありました。
■旅と学びの協議会サミットとは
「旅と学びの協議会サミット」とは、旅による「学び」の効果を検証するためのアイデアや仮説の創出及び実証、会員同士の交流を目的とした宿泊イベントです。会員の企業や自治体の地域を開催地として、今年度に通算4回実施しました。
第1回 2022年6月 埼玉県飯能市 「グループ旅行における旅先での地域住民との交流」
第2回 2022年9月 石川県能登町「グループ旅行における旅先での地域住民との交流」
第3回 2022年12月 高知県四万十町「地域の人と参加者の事前交流」
第4回 2023年2月 長崎県対馬市「アカデミック・ツーリズム」
※過去の四万十町でのイベントについてはこちらをご覧ください
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000088508.html
■合同会社ビーコンつしま 佐藤氏コメント
対馬に限らず地方では、全国に発信できる地域資源がありながら、地元の人がその価値を認識していなかったり、高等教育機関がなく論文など体系立てた形にまとめられる人材が少ないことにより発信までなされていなかったり、という状況があります。
専門家や地域外のお客様から来ることをきっかけに、地域に住む人が地元にあるものの魅力を見出し、外の人に発信したくなるような活動につなげたいと考えています。
■丸善雄松堂株式会社 事業企画推進室 岩田氏コメント
この度のイベントのように様々な場所を訪れながら専門家に解説をいただき、現地を見て、疑問に思ったことを投げかけ答えていただく機会があることにより、参加者の方々の知識が深まり、興味が広がり、新たな知的好奇心が芽生え、同地域への再訪意欲や異なる地域への興味につながると考えています。今後は、地域内外の専門家・研究者の方々との連携可能性や、より参加者の知的好奇心を刺激し学びの効果を高めるような手法の検証に取り組んでまいりたいと考えています。ひいては、当社の新しい事業開発にもつながると確信しています。
■合同会社ビーコンつしま
[画像3: https://prtimes.jp/i/88508/14/resize/d88508-14-4a555cb56573928134dc-3.jpg ]
「国境の島・対馬」で旅行企画、ツアーガイドをしています。対馬は日本の最前線に位置するからこそ、類い稀な歴史の積み重ねがあり、その面白さを多くの方に知ってほしいと思い事業をしております。また、観光誘客による航路や生活インフラの維持、交流による人材の育成を行い、持続可能な地域づくりに還元できるよう、努めております。
URL:https://beacontsushima.com/
■丸善雄松堂株式会社
[画像4: https://prtimes.jp/i/88508/14/resize/d88508-14-8496b4ea5cc558d5a038-2.jpg ]
丸善雄松堂は、大学をはじめとする全国の教育・研究機関への学術資料の提供や学習空間・商空間のプロデュース、図書館など教育機関・文化施設の運営支援等の事業を通じ、150年以上にわたり、日本の教育・科学・文化の発展に貢献してきました。現在、こうした知見をもとに、地域や社会に広がる「まなびのつながり」を育み、人びとの持続的なまなびを促進する環境づくりを支援しています。
※2016 年 2 月に丸善(株)(1869 年1 月創業)と(株)雄松堂書店は経営統合し、丸善雄松堂(株)になりました。
URL:https://yushodo.maruzen.co.jp/
■旅と学びの協議会とは
[画像5: https://prtimes.jp/i/88508/14/resize/d88508-14-cbac0dbb7a757f383094-4.png ]
「旅と学びの協議会」は、ANAHDが、立命館アジア太平洋大学(APU)学長 出口治明氏、理事 東京学芸大学大学院准教授、スタディサプリ教育AI研究所所長 小宮山利恵子氏、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授 前野隆司氏、駒沢女子大学観光文化学類准教授 鮫島卓氏をコアメンバーとした有識者とともに、教育工学・幸福学・観光学の視点から、旅の効用を科学的に検証し、次世代教育の一環として旅の活用を提言することを目的に2020年6月に設立した任意団体です。
URL:https://ana-conference.com/
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