今も残る台風の爪痕…平和のシンボル「知覧の桜」を守りたい。鹿児島県南九州市がふるさと納税ガバメントクラウドファンディングを開始
PR TIMES / 2017年10月25日 13時1分
2016年の台風16号の影響で倒木した桜並木を守るために、鹿児島県南九州市と連携してふるさと納税制度を活用したガバメントクラウドファンディングを開始しました。
クリエイター支援事業を手がける株式会社サーチフィールドが運営する、使いみちで選ぶふるさと納税サイト・エフバイジーと鹿児島県南九州市は、ふるさと納税制度を活用した使途を明確にして資金調達を行う「ガバメントクラウドファンディング」事業で連携しました。10月24日より第一号となるプロジェクト「平和のシンボルが存続の危機!知覧平和公園の101本の桜を後世に残し平和を語り継ぎたい」を開始。2018年3月31日まで寄附を受付けます。
クリエイター支援事業を手がける株式会社サーチフィールドが運営する、使いみちで選ぶふるさと納税サイト・エフバイジーと鹿児島県南九州市は、ふるさと納税制度を活用した使途を明確にして資金調達を行う「ガバメントクラウドファンディング」事業で連携しました。10月24日より第一号となるプロジェクト「平和のシンボルが存続の危機!知覧平和公園の101本の桜を後世に残し平和を語り継ぎたい」を開始します。
平和のシンボルである知覧平和公園の桜並木。一度は枯死の危機から復活を遂げたものの、平成28年に台風16号の被害で倒木が相次ぎ、再び危機的状態になっています。この桜に込められた平和への想いや悲惨な歴史を後世に伝えるために、ご支援お待ちしております。
[画像1: https://prtimes.jp/i/27837/15/resize/d27837-15-734195-0.jpg ]
本事業の寄附金募集はエフバイジーのサイト上で行います。
●プロジェクト名: 「平和のシンボルが存続の危機!知覧平和公園の101本の桜を後世に残し平和を語り継ぎたい」
●目標額:100万円
●募集期間: 2017年10月24日~2018年3月31日
(注)募集期間は延長になる場合がございます。
●プロジェクトURL:https://fbyg.jp/projects/chiran-sakura#project-nav
●実行自治体:鹿児島県南九州市
●方式:本プロジェクトは目標金額に満たなくても事業が執行されるオール・イン方式です。寄附はふるさと納税制度により控除の対象となります。
439人の特攻隊員の想いをのせた101本の桜たちが、今再び危機に瀕しています
猛威を振るった2016年の台風16号。この台風によって、鹿児島県南九州市の知覧の桜14本が根こそぎ倒れてしまいました。
この桜は、知覧にとって非常に重要な意味を持ちます。第二次世界大戦中に本土最南端の特攻隊の出撃地となった知覧。爆弾を抱えた戦闘機に乗り込み、敵艦めがけてわが身もろとも激突する特攻作戦。知覧の特攻基地からは439人が出撃して亡くなりました。
特攻隊出撃の地・知覧に植樹するのは、桜以外に考えられなかった
昭和37年に知覧町制30周年記念の中で、知覧平和公園に平和祈願として特攻隊員ゆかりの桜が植樹されました。春には美しい桜のトンネルや桜吹雪を見ることができ、訪れる人々の心に刻まれています。
[画像2: https://prtimes.jp/i/27837/15/resize/d27837-15-150726-1.jpg ]
当時知覧町の職員として桜の植樹に携わっていた語り部の峯苫さんは語ります。
「特攻隊の出撃は桜の咲く季節に始まりました。ここに植樹するのは桜以外に考えられなかったのです。」
深刻な危機に直面した「平成22年の春事件」
そのような歴史と想いの込められた知覧平和公園の桜に悲劇が訪れます。平成22年の春に、ほとんど桜が咲かなくなってしまったのです。地元の新聞やニュースにも大きく取り上げられ、「残念だが寿命だろう」と惜しむ声が多く寄せられました。
そんな中、南九州市役所で知覧平和公園の管理を担当されている東垂水さんは「本当に寿命なのだろうか」という疑問が拭えなかったのだと言います。桜の寿命は一説では60年ぐらいと言われていますが、管理次第では寿命も伸びるはずで、現に青森の弘前公園の桜はすでに100年以上も毎年美しい花を咲かせ、観光客を楽しませています。
知覧の桜に迫った危機を目の前にして、桜に込められた想いや歴史を改めて調べた東垂水さん。やはりなんとかして後世に残すべきだという気持ちが強くなったそうです。
他の市職員からも「平和を語り継ぐまちとして、知覧平和公園の桜はシンボルだ」という声が上がり、平成22年に当時の市長,副市長と協議を重ねて、市の方針として桜を復活させるための対策を取ることが決まりました。
その後、樹木医のアドバイスを受け管理を徹底し、桜は見事復活して知覧の平和のシンボルとして美しい花を再び咲かせるようになりました。
危機ふたたび・・・台風から桜を守るため樹木保存対策事業の立ち上げ資金を募る
しかし、悲劇は再び訪れます。平成28年の台風16号によって14本もの桜が倒れてしまったのです。古い桜の木は幹の中が空洞になっていることが多く、台風のような強風が吹くと根こそぎ倒されてしまいます。
鹿児島は土地柄、台風の被害は避けられません。せっかく花が復活した桜も、このままでは台風にもろとも倒されてしまいます。現在残っている101本の桜を後世に残すために、植樹帯を広げて生育を助け、支柱やワイヤーで桜の幹を支えるという樹木保存対策事業を立ち上げたいというのが今回のプロジェクトです。
[画像3: https://prtimes.jp/i/27837/15/resize/d27837-15-936364-2.jpg ]
自治体が具体的な使途で寄附を募る「ガバメントクラウドファンディング(GCF)」について
2017年4月、総務省よりお礼の品に関する通達が出されたことで、寄附金の使い道に対する関心が高まり、自治体には、ふるさと納税の趣旨や目的に沿った制度運用が求められています。また、同年9月26日に「総務大臣書簡」(http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01zeimu04_02000048.html)として、改めて使いみちを明確にした寄附募集を行うために、「ガバメントクラウドファンディング」という手法が挙げられました。
当社では、選ばれる自治体になるために、寄附金の使途を明確にして募ることが重要であると考えております。
ふるさと納税の制度を活用したクラウドファンディング「ガバメントクラウドファンディング(GCF)」によるプロジェクトの立ち上げが、自治体事業と市民・寄附者ニーズとのマッチングを促し、より実効性の高い行政サービスが実行され、将来的な地域活性化に寄与すると考えています。
当社が運営するエフバイジーは今後も、ガバメントクラウドファンディングという手法普及に努めます。課題発見から関わり、より多くの人に受け入れられるよう、ふるさと納税制度の趣旨や目的に沿った制度運用の支援を行います。
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