株式会社Agrihubと井関農機株式会社が、農機OpenAPIの初の商業利用を実現
PR TIMES / 2024年11月13日 16時15分
農業機械データと栽培管理データの一元管理で、農業DXを大きく前進
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株式会社Agrihubと井関農機株式会社は、業界初となる農機OpenAPI仕様に基づいた商業ベースでのデータ連携を実現しました。この取り組みにより、農業者にとってデータ活用がより身近なものとなり、農業分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)が大きく前進します。
農機OpenAPIとは
農機OpenAPIは、国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)が中心となり設立した「農機API共通化コンソーシアム」が、農林水産省の「農林水産データ管理・活用基盤強化事業」の採択を受けて、農機の協調データ項目の特定と共通化に取り組み、初めて業界標準として取りまとめたAPIの標準的仕様です。本仕様は、農林水産省が定めた「農業分野におけるオープンAPI整備に関するガイドラインver.1.0」(令和3年2月)に則しており、異なるメーカーの農業機械やソフトウェア間でのデータ連携を安全かつ効率的に実現します。株式会社Agrihubと井関農機株式会社は、本コンソーシアムでAPIの接続検証と運用確認に参画し、農機OpenAPI仕様を利用したデータ連携の実現に取り組んできました。
本仕様の普及により、ソフトウェアメーカーと農機メーカーの連携が容易に実現できるようになります。将来的には、農業者が複数メーカーの農機を1つのプラットフォームで一元管理できるようになり、作業効率の大幅な向上が期待されます。
連携の意義と内容
株式会社Agrihubと井関農機株式会社は、作業記録を簡単に登録できるようにしてほしいという農業者の強いニーズを踏まえ、農機OpenAPIを活用したデータ連携とサービス開発に取り組みました。具体的には、農機OpenAPIを活用し、井関農機株式会社の機械情報管理ソフト「AGRISUPPORT」から、機械の位置情報、稼働情報、燃料消費量のデータを株式会社Agrihubの栽培管理アプリ「AGRIHUB」に連携することを可能にしました。
本連携によって、機械の稼働情報が「AGRIHUB」上に自動的に取得可能になることで、従来農業者が手入力で行っていた作業記録の作成負担軽減が期待されます。また、作業軌跡や消費燃料の可視化により、ほ場ごとの作業効率の比較や、これを踏まえた次回の作業計画の検討が可能になります。こうした新しい機能により、これまで別々に管理されていた機械情報と農業日誌情報が統合され、農業者はより効率的にデータを活用できるようになります。
各社の役割と取り組み
株式会社Agrihub
株式会社Agrihubは、個人農家向け栽培管理アプリ「AGRIHUB」及び、JA・直売所等の農産物取扱事業者向けの農薬適正使用管理に特化した営農管理システム「AGRIHUBクラウド」を開発・運営し、農業データの一元管理とAIによる分析で営農効率化を支援します。
「AGRIHUB」は、スマートフォンとPCで利用でき、快適な操作性とわかりやすい画面構成がユーザーから高評価を得て、利用者数を伸ばし続けています。なかでも、農薬検索や散布管理機能は、これまでにない機能と操作性を実現したことで、農業者のみならずJA職員の方にも多くご利用いただいています。
今回の取組では、農機の位置情報や稼働情報等の機械情報を農機OpenAPIを介して取得することで、農業者から要望があった作業記録作成を支援する機能等を初めて開発できました。今後も農業者が求める機能を開発していきます。
URL:https://www.agrihub-solution.com/agrihub
国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)
農研機構は、農業・食品分野における日本最大の研究機関です。農業従事者が農機・機器から取得できる作業記録等の農業データを一元管理できるようにするため、農機・機器メーカー、ソフトウェアメーカー、業界団体等を構成員とした「農機API共通化コンソーシアム」を令和3年に設立し、農機OpenAPI仕様を策定してきました。現在、農業データ利用環境の整備を通じた日本の農業競争力強化に貢献すべく、ソフトウェアメーカーと農機メーカーと連携し、農機OpenAPIの利用推進と実証を通じた農業データ活用の成功事例の創出に取り組んでいます。今回の商業利用の実現もこの実証による成果を踏まえたものです。
URL:https://www.naro.go.jp/
井関農機株式会社
井関農機株式会社は、長年培ってきた農業機械メーカーとしての技術・ノウハウを組み合わせ、IoT技術を活用したスマート農機の開発や機械情報管理ソフト「AGRISUPPORT」の提供を通じて、農業の生産性向上を支援します。
今回の取組では、自社のスマート農機から「AGRISUPPORT」に取得・蓄積した位置情報や稼働情報等の機械情報を農機OpenAPIを介して「AGRIHUB」に提供し、さらなるデータ活用の効率化と農業の生産性向上をサポートします。
URL:https://products.iseki.co.jp/sentan/sentan-01/
今後の展望
この連携を契機に、農業分野におけるデータ活用のさらなる加速が期待されます。引き続き各社は協力し、スマート農業の普及拡大、農業生産性の向上、持続可能な農業の実現、日本の農業競争力の強化を目指します。農機OpenAPIの実用化は、日本の農業DXに向けた重要な一歩となり、今後より多くの企業がこの取り組みに参加することで、農業のデジタル化がさらに進むことが期待されます。
【会社概要】
会社名:株式会社Agrihub (アグリハブ)
所在地:東京都調布市仙川町
代表者:伊藤 彰一
設立:2020年1月
URL:https://www.agrihub-solution.com
事業内容:農作業に必要な農薬情報の検索機能、農薬の散布管理機能、農業日誌、売上管理機能などを搭載したアプリ「AGRIHUBアグリハブ」農産物取扱事業者向けsaas 「AGRIHUBクラウド」の開発・運営を行う。
【お問い合わせ先】
株式会社Agrihub
代表 伊藤 彰一
E-mail:agrihub.site@agrihub-solution.com
国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 農業機械研究部門
お問い合わせフォーム:https://www.naro.go.jp/laboratory/iam/inquiry/index.html
井関農機株式会社
IR・広報室
TEL:03-5604-7709
E-mail:isk-info@iseki.co.jp
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