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年収103万円以下の300名が回答!働き控えの現状と年収の壁の本当の課題とは?

PR TIMES / 2024年12月19日 15時4分

年収上限が引き上げられたら約8割が「もっと働きたい」                    企業が知るべき労働者の不満と期待ポイント



エフアンドエムネット株式会社(本社所在地:大阪府吹田市、代表取締役社長:上枝康弘)は、管理部門向けのビジネスメディア「労務SEARCH(労務サーチ)」にて、年収103万円以下の男女300名を対象に、年収の壁に関するアンケート調査をおこないました。

アンケート詳細はこちら:https://romsearch.officestation.jp/report/48589

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120587/15/120587-15-3ed390fb8c450f9bdf700aec7de9d36b-1200x600.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
300人が回答!年収の壁に関するアンケート調査【2024年】

 最近よく耳にする『年収の壁』。税金や社会保険料の支払い義務が発生するボーダーラインのことで、主に親や配偶者の扶養に入っている方や、パートタイム・アルバイトで働く方に影響します。現在国会では、所得税の支払い義務が発生するラインである「103万円の壁」について178万円まで引き上げることを国民民主党が要求しており、今後の動向が注目されています。

 そこで今回労務SEARCH編集部では、現在議論されている年収の壁の引き上げがおこなわれた場合、大きく影響がある年収103万円以下の方を対象に、アンケート調査を実施しました。労働者は年収の壁にどのような不満があるのか、年収の壁が引き上げられたら本当に働き控えは解消するのかなど、気になる点を調査しています。

 これからも労務SEARCHでは、管理部門の悩みを解決できるようなアンケート調査を実施し、バックオフィス業務に役に立つ、価値のある情報を発信してまいります。
<当調査の引用・転載に関して>
当調査のデータを引用・転載する場合には、必ず「出典:労務SEARCH」の表記をお願いいたします。
出典として下記ページへのリンクをお願いいたします。
https://romsearch.officestation.jp/report/48589
【主な調査結果】
・年収の壁を超えないように働き控えをしたことが「ある」方は74.7%
・6割が年収の壁により困った経験が「ある」
・年収の壁・支援強化パッケージの「意味を理解している」方は6.6%
・年収の壁・支援強化パッケージを95.3%が「利用していない」が、「利用したい」方は6割以上
・年収の壁の引き上げに「賛成」は45.0%
・年収の壁の撤廃や上限の引き上げがおこなわれたら約8割が「もっと働きたい」

●年収の壁を超えないように働き控えをしたことが「ある」方は74.7%
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120587/15/120587-15-c91246e62c0532bf464befa78d8b7695-800x800.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Q.「年収の壁」という言葉を知っていますか?
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120587/15/120587-15-ae3074fec9ceb3cbd17de628aaba40d5-800x800.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Q. これまでに年収103万円を超えないように、働く時間や日数を控えたことはありますか?

 まず、今回のアンケート調査において、9割以上の方が年収の壁という言葉を知っていました。しかし、年収の壁について「知っていて、意味を理解している」方は47.0%、「知っていて、なんとなく理解している」方は45.7%となり、年収の壁の概要を正確に理解している方は半数以下でした。

 そのうえで、働き控えの現状について知るために、これまでに年収103万円を超えないように、働く時間や日数を控えたことはありますかと質問してみたところ、「ある」が74.7%、「ない」が25.3%となり、多くの方が年収の壁を超えないように働く時間や日数を制限した経験があることがわかりました。
●6割が年収の壁により困った経験が「ある」
 次に、年収の壁があることで困った経験をしたことがあるか聞いてみました。その結果、「ある」が60.0%、「ない」が40.0%と、半数以上の方が何らかの困った経験をしていることが判明しました。

 では具体的に、それがどのような困りごとだったのか聞いてみたところ、第1位は「もっと働きたいのに働けない」で41.1%、第2位は「収入が足りない」で23.9%、第3位は「就業時間や収入の管理・調整が難しい」で19.5%という結果になりました。この結果から、年収の壁があることで「働く意欲を十分に発揮できていない」「経済面で生活に不安を感じている」などの問題が浮かび上がってきます。


[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120587/15/120587-15-9c2f376e59c9d127404e114af4e0487d-800x800.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Q. 年収の壁があることで困った経験はありますか?

[表1: https://prtimes.jp/data/corp/120587/table/15_1_e0627540382536483fa4a605ae1f7e94.jpg ]
●年収の壁・支援強化パッケージの「意味を理解している」方は6.6%
 このような現状を受け、政府は2023年10月から『年収の壁・支援強化パッケージ』を開始しています。これは、年収の壁を越えても手取り額は減らず、労働者が年収の壁を気にせず働ける施策です。ここからは、そんな年収の壁・支援強化パッケージの認知度や利用率について調査してみました。

 まず、年収の壁・支援強化パッケージについて知っていますかと質問してみたところ、「知らない」が38.7%で第1位、「聞いたことはあるが、理解はしていない」が31.0%で第2位、「知っていて、なんとなく理解している」が23.7%で第3位という結果になりました。「知っていて、意味を理解している」方はわずか6.6%と、制度に関して十分に周知されていない現状がうかがえます。


[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120587/15/120587-15-e83d6a30c34bdbc6ae3cfdf040195047-800x800.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Q. 2023年10月から開始された「年収の壁・支援強化パッケージ」について知っていますか?

●年収の壁・支援強化パッケージを95.3%が「利用していない」が、「利用したい」方は6割以上
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120587/15/120587-15-e93a1621977241650ed37cff8221b1f8-800x800.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Q. あなたは現在、年収の壁・支援強化パッケージを利用していますか?
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120587/15/120587-15-ea885b152b4685e17e811f423e7c612b-800x800.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Q. 前問で「利用していない」と回答した方にお聞きします。年収の壁・支援強化パッケージを利用できるなら、収入を上げるために今よりも働きたいと思いますか?

 次に、年収の壁・支援強化パッケージの利用状況を聞いてみたところ、「利用していない」が95.3%とほとんどの方が利用していないことが明らかとなりました。これは前問の回答と関連しており、年収の壁・支援強化パッケージの認知度が低いため、利用に至っていない方が多いと考えられます。

 そこで、回答者に年収の壁・支援強化パッケージの制度の概要について説明したうえで、年収の壁・支援強化パッケージを利用できるなら、収入を上げるために今よりも働きたいと思いますか?と質問してみました。その結果、「どちらかといえばそう思う」が43.0%と最も多く、次に「そう思う」が22.0%、「あまりそうは思わない」が21.7%、「そう思わない」が11.2%と続きました。
 「どちらかといえばそう思う」および「そう思う」の回答を合わせると、65.0%にのぼることから、社会保険料の負担があっても手取り収入が減らない場合や、一時的な収入の増加があっても扶養に影響しない場合は、多くの労働者は「働きたい」と考える可能性があることがわかります。特に人手不足に悩む企業は、年収の壁・支援強化パッケージについてしっかりと社内周知することで、課題解決につながる可能性もあるでしょう。

●年収の壁の引き上げに「賛成」は45.0%
[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120587/15/120587-15-e82959b98fd2c7201fc2c8fcb3c35bd9-800x800.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Q. 年収の壁の引き上げについて、賛成ですか?反対ですか?
 現在、年収の壁のなかで大きな注目を集めているのが『103万円の壁の引き上げ』についてです。この政策は、国民民主党が2024年11月におこなわれた衆議院選挙において掲げたことから、大きな話題を呼んでいます。

 そこで、現在議論されている年収の壁の引き上げについて、賛成か反対かを聞いてみたところ、
「賛成」は45.0%、「どちらかといえば賛成」は32.7%、「反対」は3.3%、「どちらかといえば反対」は6.3%、「わからない」は12.7%という結果になりました。「賛成」と「どちらかといえば賛成」を合わせるとその割合は77.7%となり、約8割の方が年収の壁の引き上げに肯定的な意見を持っていることがわかります。



反対の理由は「社会保険料の負担が発生し、手取りが減るかもしれないから」 前問で「反対」または「どちらかといえば反対」と回答した方に対しては、その理由を聞いてみました。その結果、第1位は「社会保険料の負担が発生し、手取りが減るかもしれないから」で24.2%となりました。

 103万円の壁が引き上げられても一定の年収を超えると社会保険料(または国民年金・国民健康保険料)の負担が発生するのは変わりません。そのため、手取り収入の増加は限定的になる可能性があり、年収の壁の引き上げに反対の姿勢を見せる方の多くは、この点を懸念していることがうかがえます。


[画像9: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120587/15/120587-15-0ce466a6f4e68b3c84289735a0425729-800x1000.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Q. 前問で「どちらかといえば反対」または「反対」と回答した方にお聞きします。その理由について最も近いものを1つお選びください。

●年収の壁の撤廃や上限の引き上げがおこなわれたら約8割が「もっと働きたい」
[画像10: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120587/15/120587-15-3f94c4713bf90a7a258a95b8a3de6fb1-800x800.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Q. もし年収の壁の撤廃や年収上限の引き上げがおこなわれた場合、収入を上げるためにもっと働きたいと思いますか?
 もし実際に年収の壁の引き上げがおこなわれた場合、収入を上げるためにもっと働きたいと思う労働者はどれほどいるのでしょうか。

 最後に、年収の壁の撤廃や年収上限の引き上げがおこなわれた場合、収入を上げるためにもっと働きたいと思いますか?と聞いてみたところ、「どちらかといえばそう思う」が42.0%、「そう思う」が37.3%と、程度に差はあるものの、合わせて約8割の方がもっと働きたいと考えていることがわかりました。

 しかし、「あまりそうは思わない」は15.0%、「そう思わない」は5.7%と、年収の壁が変更されたとしても働く意欲は変わらない方も一定数います。



働きたいと思わない理由は「現状の働き方に満足しているから」 それらの方にその理由を聞いてみたところ、「現状の働き方に満足しているから」が46.8%と最も多い結果になりました。

 この設問では「現状の収入に満足しているから」といった回答も用意したため、対象の回答者のうち約半数は、収入よりも仕事と生活のバランスを重視していることがうかがえます。
 
 次に多かったのは、「社会保険料の負担が発生し、手取りが減るかもしれないから」で19.3%、続けて「現状の収入に満足しているから」が9.7%、「年収の壁の撤廃や年収上限の引き上げによるメリットがわからないから」が8.0%、「減収による財政負担が心配だから」が6.5%となりました。


[画像11: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120587/15/120587-15-50ed9fbdbc53ed412020a2fc37d8cf99-800x1000.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Q. 前問で「あまりそうは思わない」または「そう思わない」と回答した方にお聞きします。その理由について最も近いものを1つお選びください。

【調査結果まとめ】
 今回のアンケート調査で、年収の壁は今もなお働き控えにつながっていることがわかりました。政府は労働者が年収の壁を気にせず働けるように、年収の壁・支援強化パッケージなどの対策を講じていますが、対象となるほとんどの労働者がその制度を知らない・理解しておらず、利用している方もわずかしかいない現状では、十分な効果は期待できません。

 しかし今回の回答者のうち、もし年収の壁・支援強化パッケージを利用できるなら利用したいと考える方は約6割、そして年収の壁の引き上げなどがおこなわれた場合、もっと働きたいと考える方は約8割いました。この数字は現在、年収の壁によって「もっと働きたいのに働けない」「収入が足りない」などの不満を抱えている方が多いことも示しています。

 ただ、年収の壁の引き上げがおこなわれたとしても、社会保険料の負担が発生し手取り収入の増加は限定的となる可能性がある、その対策である年収の壁・支援強化パッケージは2025年度末で終了するなど、課題は依然として残っています。政府が年収の壁に関する問題を解決するためには、働く人の声を丁寧に聞き、その実態を踏まえた抜本的な制度見直しが必要と言えるでしょう。

 「労務SEARCH」ではこれからも、こうしたアンケート調査を通じて、人事・労務管理に関する課題を解決する手助けとなる情報を発信してまいります。
<調査の実施概要>
[表2: https://prtimes.jp/data/corp/120587/table/15_2_c017a9676a14e856416eb321146d6c51.jpg ]
■労務SEARCHについて
[画像12: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120587/15/120587-15-5d96144ef231f2077a2543beb1ddad51-662x285.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
労務SEARCH
労務SEARCHとは、管理部門の日々の業務課題を解決する記事コンテンツや、管理部門のニーズに合ったBtoBマッチングに役立つ資料を提供するビジネスメディアです。会員数は2万人超え、そのうち半数は管理部門の役職者です。またコンテンツの高い専門性から、士業の方々からも支持されています。
サイトURL:https://romsearch.officestation.jp/



■エフアンドエムネット株式会社 概要
[表3: https://prtimes.jp/data/corp/120587/table/15_3_84aabe549e097439ba781f53bbc5a768.jpg ]

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