大学受験に向けた高校英語勉強法|とにかく基礎が大事!学習の順番や参考書も紹介
PR TIMES / 2025年1月21日 9時34分
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「大学受験に役立つ、高校英語の勉強法を知りたい!」
「どんな順番で学習すれば、英語の成績は上がるの?」
「高校英語の参考書って多い…おすすめ参考書はある?」
大学受験に向けて英語を勉強する受験生の疑問や悩みを解決するべく、高校英語の勉強法について徹底解説します。
この記事は、英検1級を保有する塾長佐藤が率いる「英語専門塾ENGLISH-X」が監修・制作いたしました。大学入試はもちろん、英語の資格取得のために高校英語を学ぶ方にとっても有益な内容となっていますので、どうぞ最後までお読みください。
※この記事は約7分で読めます。
勉強法より先に知るべき大学受験と高校英語のレベル感
「高校英語」といっても、そのレベルの差は大きく、大学受験のために勉強すべき範囲は人によって異なります。求められる英語力は、志望大学や学部によって、大いに変わるからです。たとえば高校英語を英検と比較するなら、以下のようなレベル感になるでしょう。
- 高校基礎レベル:準2級~2級に相当
- 入試標準~発展レベル:2級~準1級に相当
- 入試難関レベル:準1級に相当
実力が高校基礎レベルだと、英語で苦戦するケースは増えるでしょう。また難関大では英検準1級レベル相当の力まで問われ、これは明らかに高校の教科書レベルを超えています。
一方で英検2級に余裕で合格できる力があれば、たいていの入試問題を解くのには困りませんし、共通テストで高得点を取ることも可能でしょう。
したがって本記事では、多くの大学受験に通用するであろう入試標準~発展レベル(英検2級以上~準1級未満のレベル)を目指す勉強法をメインに解説を進めます。
大学受験に向けた高校英語の勉強法【王道は3ステップ】
大学受験に向けた英語学習のゴールは「過去問をメインとした志望大学・学部別の対策」です。しかし高校英語をマスターしなければ、入試問題は解けません。よって、まずは以下の3つの順に学習を進めて、着実にレベルアップしていきましょう。
- ステップ1(基礎):単語・文法
- ステップ2(応用):英文解釈
- ステップ3(実践):長文読解・英作文・リスニング
リスニングや英作文の存在感が増し、その得点が合否に与えるインパクトが大きくなっていることは確かです。しかし長文読解のスキルなくして、入試での高得点はあり得ません。よって長文読解のスキル向上は、大学受験における英語学習の最優先事項となります。
大学受験に向けた高校英語の勉強法【6つの分野別に解説】
ここでは、記事のなかで先んじてお伝えした「大学受験に向けた高校英語勉強法の3ステップ」を、以下の6つの分野に分けて解説していきます。
1.単語
2.文法
3.英文解釈
4.長文読解
5.リスニング
6.英作文
各分野の具体的な勉強法を以下でチェックし、ぜひ高校英語をマスターするための参考にしてください。おすすめの参考書・問題集も、勉強法とあわせてご紹介します。
1.単語
単語は「一度覚えても必ず忘れる」と考えて、繰り返し学習しましょう。まずは英単語を見て一語一義(1つの単語に対して1つの意味)で覚え、意味がパッと思い浮かぶようになればOKです。できるだけ声に出すことが大事で、例文を音読するのも暗記には有効です。
おすすめの単語帳は『英検でる順パス単』シリーズです。英検の受験にも役立ちますし、大学受験に必要な英検2級レベルと英検準1級レベルの単語を順に学べます。ただし使い慣れた単語帳があり、志望大学のレベルと合っているなら、それを使い続けてもOKです。
目標とする大学のレベルによっても異なりますが、受験に必要となる単語の数は膨大です。必要な単語数の目安は、
- 標準~発展レベルで4000~6000語
- 発展~難関大レベルで7000~9000語
とも言われています。これらを覚えるのには、最低でも単語帳3周分の労力を要するでしょう。よって、できるだけ早くからコツコツと学習することが非常に大事です。遅くとも高3年の夏までには標準レベルの単語までを覚えないと、その後の学習時間を圧迫してしまいます。
単語の学習について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
https://englishx.jp/daigakujyuken-eigo-oboekata/
2.文法
英語が苦手な人でも、3ヶ月あれば、中学英文法から高校英文法の基礎まではカバー可能です。
例外や特殊なパターンなど細かな文法知識を問う応用問題への対応はさておき、標準的な長文を読むのには差し支えないレベルには到達できるでしょう。
また英文法は、知識のインプットだけではなく、その知識を適切に使えるかを確認するアウトプットの学習にも力を入れましょう。インプットとアウトプットのそれぞれの勉強法については、以下で解説します。
インプットの勉強法
タイパを重視するなら、まずは学校の授業や定期テストを大いに利用しましょう。多くの受験生は学校で、大学受験に必要な英文法の基礎知識を得られるはずです。自分で学び直す時間を作るより、元からある時間を有効に活用しましょう。
しかし受験に向けては、独学や復習によって基礎固めをすることが大事です。そんな受験生は、講義形式の参考書を使って学習を進めましょう。2周も学習すれば、かなり英文法が頭に入ります。おすすめの参考書は、以下の2冊です。
- ゼロから英文法が面白いほどわかる本(KADOKAWA)
- いちばんはじめの英文法 超基礎文法編(ナガセ)
英語が極端に苦手な人には、中学英語から学び直せる『いちばんはじめの~』をおすすめします。2冊とも講義パートの後に確認問題があるので、すぐに理解度をチェックできます。インプット用の参考書とはいえ、軽くアウトプットもできる点が魅力です。
アウトプットの勉強法
アウトプットの学習は、問題演習が中心です。ひと通りインプットの学習が終わった人や、高校の授業である程度定着できている自信のある人は、アウトプットの学習をすぐに始めましょう。
まずは4択形式の『Next Stage 英文法・語法問題(桐原書店)』で、網羅的に英文法をチェックしておけばOKです。間違えた問題や理解があいまいな分野があれば、解説に目を通して知識を補いましょう。その小さなアクションが、あるかないかで実力は大きく変わります。
近年は長文問題のなかに、文法の力を問う設問を混ぜ込むスタイルも多いですが、私大の入試や国公立2次試験には文法に特化した大問もあります。それらに対応するためには、最終的にはランダム形式の問題集や特定の出題に対応できる問題集を使った対策が必要です。おすすめの問題集は、以下のとおり。
- 全解説 頻出英文法・語法問題 1000(桐原書店)
- 全解説 実力判定 英文法ファイナル問題集 標準編(桐原書店)
文法の勉強法をより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
https://englishx.jp/eigo-bunpou/
3.英文解釈
英文解釈とは、語彙と文法の知識を使って、英文の意味を正確に理解しようとする作業です。学習には「英文解釈」専用の参考書を利用しましょう。
単語や文法の学習ステップをクリアし、長文演習に入る前のタイミングが理想ですが、次の長文読解と並行して行っても構いません。おすすめの参考書は、解説がとても丁寧な『英文解釈ポラリス1(KADOKAWA)』です。
英文解釈の力は、時間をかけて学習しなくても長文読解を通じて育むことは可能です。しかし、あえて学習を推奨するのには以下の理由があります。
- 長文読解の学習のハードルを下げる
- 英文法への理解度が高まる
- 高校英語の学習効率が上がる
- 英文を速く読む力が上がる
いきなり長文読解の実践に入ると、それまでの学習で馴染みのなかった「長い1文」の解釈が迫られます。なにも準備のない状態だと、技能的にも心理的にも解釈の負荷を高く感じるでしょう。しかし英文解釈の学習で事前に経験しておけば、そのハードルは下がります。
また英文を正確に解釈しようとする過程では、文構造(SVOC)や品詞を見抜く必要があります。よって英文解釈の学習を行えば、文法への理解が深まり、長文の内容理解も楽になります。また結果的に、英文を一度で正確に訳すことが速読力の向上にも寄与するでしょう。
4.長文読解
長文読解の学習では、2つのフェーズを意識しましょう。最初のフェーズでは量よりも質を重視し、その後のフェーズで演習量を確保してください。
まずは長文演習の問題集を、最低1冊やり切りましょう。初めのフェーズでは、あえて制限時間を設けずに解きましょう。精読を重視して、うまく解釈できなかった英文があれば、自力で訳を書けるまで復習してください。
このフェーズでは、レベル別に学べて解説も丁寧な『The Rules 英語長文問題集(旺文社)』シリーズがおすすめです。
精読を重視するフェーズで長文に慣れたら、より本番を意識してください。このフェーズでは制限時間を設けて、正答率にも執着しましょう。できるだけ多くの長文を解き、効率よく解き進める力を身につけたいところです。
演習量にこだわるフェーズには『やっておきたい英語長文』シリーズがおすすめ。収録されている問題が多く、志望大学の長文の語数と近いものが見つかるはずです。また2つのフェーズに共通する勉強法ですが、解いて復習をしたら音読を通じて速読力も養っていきましょう。
長文読解の勉強法をより詳しく知りたい方には、以下の記事もおすすめです。
https://englishx.jp/tyoubun-kokuhuku/
5.リスニング
リスニング力を高めるためには、語彙力が欠かせません。馴染みのない言葉が多いと、会話の内容が正確にイメージできないからです。また発音を知らない言葉は、聞き取れません。つまりリスニング学習の前に、きちんと発声や音読をしてきたかが問われます。
単語や文法などが定着したら、実際にリスニング問題を解いて経験値を高めるのがベストな勉強法です。なにを使うべきか不明なら、英検2級のリスニング問題を利用しましょう。
リスニングの学習は、問題を解いた後が最も重要です。スクリプト(放送原稿)を見ながら音声と同時に音読(オーバーラッピング)をしたり、スクリプトを見ずに音声を追うスタイルの音読(シャドーイング)を行うことで、聞いた英語を即イメージする力が鍛えられます。
リスニングの勉強法を詳しく知りたい方は、以下の記事もおすすめ。音読や聞き取りで意識するべき「リエゾン」や日常的にリスニングの機会を増やす方法など、要チェックですよ。
https://englishx.jp/english-listening-preparation/
また以下の動画では、塾長の佐藤がリスニングの勉強法について解説しています。「リスニングが苦手になる最大の理由とは…いったい?」その答えは、動画で!
https://www.youtube.com/watch?v=x9e6mrvRS1U
6.英作文
英作文の力を高めたい人にとって、最もタイパのいい勉強法は過去問演習です。なぜなら入試問題によって傾向や難易度が異なり、それに合わせて対策を行うことが高得点を取る近道になるからです。ただし過去問演習の前段階では、語彙や文法などの基礎固めが不可欠です。
また英作文のタイプが、和文英訳か自由英作文かでも、必要な勉強が変わってきます。たとえば「和文英訳」なら、日本語をわかりやすく言い換える訓練が必要です。「自由英作文」では、自分の主張を伝えるためのフレーズや文の型を身につける学習が必要になります。
基礎が定着していることが前提となりますが、過去問演習までの間では、以下のような問題集を使って学習を進めるのが最適解となるでしょう。
- 英作文ハイパートレーニング 和文英訳編(桐原書店)
- 英作文ハイパートレーニング 自由英作文編(桐原書店)
目標が定まっていない人は、上の『和文英訳編』からスタートするとよいでしょう。また問題のタイプに関係なく、英作文の力を効率よく伸ばすには、プロに添削してもらうことが重要。自分では気がつかない細かなミスを発見でき、よりよい表現方法を学べるからです。
さらに英作文の勉強法について詳しく知りたい方には、以下の記事もおすすめです。和文英訳や自由英作文に合わせた勉強法や、高得点を取るためのコツもより具体的に紹介しています。
https://englishx.jp/eigo-eisakubun/
大学受験に向けた高校英語【やってはいけない勉強法2選】
ここでは英語が苦手科目になる人・勉強しているのになかなか成果が出ない人が陥りがちな勉強法や学習スタイルについて言及します。反面教師として、しっかりチェックしておきましょう。
1.語彙の学習を繰り返さない
語彙の学習を繰り返し行う習慣のない人は、長文が読めない・リスニングが聞き取れない状況に陥りがちです。単語や熟語・イディオムは、どんな問題を解くにしても大事な土台となるもので、問題が解けない根本的な原因の多くは知識不足にあります。
まず単語や熟語・イディオムは「必ず忘れるものである」という認識を持ちましょう。よって一定の学習を終えた後も、スキマ時間を使って常に復習をしたり、コツコツと新たな知識の補充をしたりする姿勢が必要です。
2.英文解釈に時間をかけない
英文解釈の学習に対する認識が甘い傾向にある人は、長文が読めず、英語が苦手になってしまう可能性が高いです。特にハイレベルな問題に早く挑戦しようとする人ほど、上手く英文の意味が解釈できずに挫折しやすくなります。
確かに英部解釈の学習に時間をかけなくても、たくさん長文を読む経験をすることで、英文の意味を正しく読み取る「感覚」は養えるでしょう。
しかし日本人は英文解釈の「感覚」を養うのには時間がかかります。だから「感覚」を養うのではなく、英文を「論理的に理解する」ために英文解釈を学んだほうが、結果的に時間をかけずに長文読解のコツをつかめるのです。
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大学受験に向けた高校英語の勉強法【よくある疑問3選】
ここでは、大学受験に向けて高校英語を勉強する受験生がよく抱きがちな、3つの疑問に応えていきます。
1.受験勉強はいつ始めるべき?
結論からいうと、高1から始めるべきです。なぜなら高校受験と違って大学受験は、科目の数も多く、英語だけをマスターするのにも多くの労力を要するからです。 よって高校生になったら、もう大学受験は始まっているという意識で日々の学習の質を高めることが大事です。
英語の到達点の理想は、
- 高1の終わりまでに基礎を
- 高2の終盤からは実践演習を
- 高3からは志望大レベル対策
というイメージです。
上記のように学習を進めるのは、決して簡単ではありません。しかし後から焦らないためにも、大学受験に通用する英語力を身につけるためには、早いうちから先を見据えた学習を継続しましょう。
2.参考書はどうやって選べばいい?
友人が使っていたり人から薦められていたりしても、 あなたにとって最適なものであるとは限りません。よって参考書は、実際になかを見て選んでください。チェックポイントは、以下のとおり。
- 自分のレベルに合うか
- 解きたい意欲が湧くか
できれば書店で手にとって、軽く読んでみたり問題を解いてみたりしてください。感覚的に半分以上が難しいと思うものなら、実量が参考書のレベルに追いついていない可能性があります。
また参考書に対する好みも大事で、参考書を書いた人の説明が合うか・デザインが見やすいかといった点も、モチベーションを維持して学習を続けるためには大事なポイントです。
また目標が決まっていれば、先を見据えて参考書ルート(参考書を解く順番)を把握して、選ぶことも大事です。志望大学のレベル別の参考書ルートについて詳しく知りたい方は、以下の記事もおすすめです。
https://englishx.jp/reference-book-routes/
3.英語に対する苦手意識は変えられる?
英語に対する苦手意識が強くても、それは変えられます。成功体験を積み重ねれば、英語という科目に愛着が湧くからです。「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、その逆もあり、英語力が目に見えて上がれば苦手意識が薄れ、次第に好きにさえなるでしょう。
たとえば最も成功体験を積み重ねやすい機会は、定期テストです。定期テストは、出る範囲が限られているので、勉強すれば高得点がとれる可能性が高いからです。高校生の皆さんは、騙されたと思って、まずは定期テストを頑張ってみてください。 まずは小さな単語テストから頑張るというのもアリです。
また英語に慣れ親しむことも、苦手意識を薄れさせ、学習のモチベーションを高めることにも寄与します。 次のようなことには、誰でも取り組みやすいでしょう。
- 洋楽を聴く
- 海外ドラマを視聴する
- YouTubeで海外のコンテンツを視聴する
本気で苦手意識を変えたいと思うなら、自分の興味のあることと英語の間にあるものを見つけて、英語に対する興味や関心を自ら引き起こすアクションも大切です。
大学受験を成功させるカギは高校英語の基礎力にあり!
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