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細胞培養スタートアップのインテグリカルチャー、培養肉技術を活用し、「細胞を活かす」ことに着目した世界初*のスキンケア化粧品原料「CELLAMENT(R)(セラメント)」を開発。4/7より原料販売の商談開始

PR TIMES / 2021年4月7日 13時45分

細胞農業アプローチによる動物細胞資源を有効活用した卵由来培養上清スキンケア原料

インテグリカルチャー株式会社(本店:東京都文京区、代表取締役CEO:羽生 雄毅、以下、「インテグリカルチャー」)は、スキンケア化粧品原料「CELLAMENT(R)(以下、セラメント)」を開発し、この度量産体制が整ったため、2021年4月7日より、2022年にセラメント配合スキンケア化粧品の上市を目指す化粧品会社様との原料販売の商談を開始致しました。
培養肉研究の過程で、培養肉の副産物である細胞培養上清液(※1)に、肌に対して有用な成分が多数含まれていることを見出したことから化粧品用途へ応用すべく約2年の研究を行い、「細胞を活かす」ことに着目して開発した化粧品原料です。
当社は、化粧品原料開発においても、細胞農業のアプローチにより動物細胞資源を有効活用し、多様で豊かな未来の実現を目指します。



*卵由来の胎盤様組織の培養上清液化粧品原料として

[画像1: https://prtimes.jp/i/34252/16/resize/d34252-16-177296-3.png ]


※1:細胞培養上清液:採取した細胞を培養すると、その培養液中に細胞から成長因子(グロースファクター)が大量に分泌されます。その後、細胞を除いた上澄み液のことを培養上清液と言います。培養上清液中には細胞活性のカギとなる情報伝達物質が豊富に含まれています。


■化粧品原料開発の背景
当社は細胞農業を通じて持続可能で多様性のある未来を創るため、細胞培養テクノロジーをベースに培養肉づくりの研究開発からスタートした研究開発型ベンチャーであり、独自の汎用大規模細胞培養技術「CulNet System(カルネット システム)」を中心とした事業展開をしています。
培養肉の研究開発の中で、CulNet Systemの共培養(※2)を構成している細胞が肌に有用な成分を作り出していることを見い出したことから化粧品分野への応用を進め、卵の胎盤様組織にある3種類の細胞(3mix細胞 ※3)の培養上清液を新規化粧品原料「セラメント」として開発し、商品化するに至りました。
セラメントは、PCPC(Personal Care Products Council:米国パーソナルケア製品評議会)にて新規化粧品原料として登録済で、卵由来の胎盤様組織の培養上清液化粧品原料としては世界初となります。

[画像2: https://prtimes.jp/i/34252/16/resize/d34252-16-881939-2.png ]

※2:共培養:2種、あるいはそれ以上の細胞種や組織を一緒に培養すること。
※3:3mix細胞:鶏卵の胚膜(胎盤に相当する部分)にある3つの細胞「羊膜(ようまく)・卵黄嚢(らんおうのう) ・漿尿膜(しょうにょうまく、漿膜と尿膜をまとめたもの) 」を指します。


■セラメントとは
[画像3: https://prtimes.jp/i/34252/16/resize/d34252-16-292175-1.png ]


「細胞を活かす」ことに着目し、卵の3mix細胞を培養して得られた、世界初「鶏胚膜(胎盤様)組織」培養上清液です。原料素材には、ワクチン製造にも使われる安全性の高い卵(国産)を使用しています。

セラメントには、成長因子(グロースファクター)、アミノ酸、ビタミン等、肌に有用な生理活性物質が豊富に含まれ、線維芽細胞増殖促進/抗酸化/保湿/皮脂合成抑制等のエビデンスが確認できております。


【セラメント概要】


化粧品表示名称:ニワトリ胚体外膜細胞順化培養液
INCI名:Chicken Extraembryonic Membrane Cell Conditioned Media
特許出願番号:2018-210910
製造国:日本
8つの安全性試験クリア済:ヒト皮膚パッチ試験/3次元皮膚1次刺激代替試験/3次元眼刺激代替試験/皮膚感作性代替試験 (KeratinoSens、h-CLAT)/RIPT試験(アレルギーテスト/累積刺激)/アレルゲン分析/ウイルス検査/染色体異常
WEBサイト:https://www.cellament.jp/




■インテグリカルチャーについて
独自開発の低コスト細胞培養技術”CulNet System”をバイオ領域の新たなプラットフォームとし、動物細胞で構成される食品、皮革をはじめ、様々な分野でご活用頂けることを目指しています。
CulNet Systemは、汎用性の高い細胞培養プラットフォーム技術で、動物体内の細胞間相互作用を模した環境を擬似的に構築する装置です(特許取得済み)。本技術は、理論的にはあらゆる動物細胞を大規模かつ安価に培養可能で、培養肉をはじめ、様々な用途での活用を想定しております。すでにラボスケールでは、管理された制御装置下で種々の細胞を自動培養し、高コストの一因であった血清成分の作出を実現しています(特許出願済)。血清成分の内製化実現により、従来の細胞培養が高コストとなる主因の牛胎児血清や成長因子を使わずに済み、細胞培養の大幅なコストダウンを実現します。
https://integriculture.jp/


■CulNet Systemについて
CulNet Systemは、動物体内を模した環境を構築することで、細胞培養の高コスト原因であった成長因子の外部添加を不要とし、コスメに使用可能なエキス成分から、食肉に用いる細胞成分まで、様々な利用範囲をもつ成分を安価で大量に生産できるインテグリカルチャー独自の汎用大規模細胞培養技術(汎用細胞培養プラットフォーム)です。詳細は下記をご覧下さい。
https://integriculture.jp/technology/


■細胞農業について
細胞農業とは、生物を構成している細胞を体外で培養することにより、従来のような動物飼育をすることなく、肉や乳製品などの農産物とまったく同じものを作り出すことができる新しい資源生産の考え方です。伝統的な農業に比べ、環境負荷が小さく、持続可能な生産方式として期待されています。また、細胞農業技術を応用することで、食料以外にもさまざまな製品を作り出せる可能性があります。この新しい生産方法は世界でも注目を浴びており、急速に発展している技術です。
https://www.cellament.jp/cell-ag


■会社概要
会社名:インテグリカルチャー株式会社
代表取締役CEO:羽生 雄毅
設立:2015年10月23日
本店:東京都文京区本郷4-1-3 7階 ※登記上の本店
新宿オフィス(東京女子医科大学内):東京都新宿区河田町8-1 TWIns 3階 N101
事業内容:汎用大規模細胞培養システム "CulNet System"を用いた有用成分、化粧品、食品、細胞培養肉の研究開発
https://integriculture.jp/about/


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