シミック、アジア太平洋地域の肺がん遺伝子スクリーニング研究「LC-SCRUM-AP」にCROとして初参加
PR TIMES / 2023年3月15日 18時45分
-アジア太平洋地域での開発戦略の提案や治験実施サポートを展開-
(2023年3月15日、東京)シミックホールディングス株式会社のグループ会社のシミック株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員 三嶽 秋久、以下:シミック)は、国立がん研究センター東病院(千葉県柏市、病院長 大津敦、研究代表者 国立がん研究センター東病院 副院長 呼吸器内科長 後藤 功一)と株式会社Precision Medicine Asia(東京都港区、代表取締役 池田龍哉、以下:PREMIA社)が共同研究として実施するアジア太平洋地域の肺がん遺伝子スクリーニング基盤「LC-SCRUM-AP(エルシー・スクラム・エーピー)」に、CRO※1として参加することをお知らせします。
※1 医薬品開発受託機関。医薬品などの開発プロセスにおいて、主に臨床試験(治験)を製薬企業から受託し、医薬品開発を支援するビジネス。
■サマリー
・LC-SCRUM-APは、タイ、マレーシア、ベトナム、シンガポール、インドネシア、オーストラリア、台湾の医療機関約20施設が参加するアジア太平洋地域における大規模肺がん遺伝子スクリーニング基盤である。
・本研究へのCROとしての参加は、シミックが初となる。
・シミックは、LC-SCRUM-APを資金的にも支援し、国内外の製薬企業によるアジア太平洋地域における肺がんの治療開発をサポートする。
■詳細
東アジア及び東南アジアでは、遺伝子解析に基づいたゲノム医療が確立していない国も多く存在します。LC-SCRUM-APは、肺がんにおけるドライバー遺伝子の迅速なスクリーニングを可能にし、アジア太平洋地域における個別化医療を確立することを目的としています。更に、この遺伝子スクリーングの結果に基づいて肺がんの臨床ゲノムデータベースを構築することにより、アジア太平洋地域の治療開発と、肺がんに関する研究が推進されていくことが期待されています。
PREMIA社は、本研究に参加するタイ、マレーシア、台湾の施設の患者データ登録システムの立ち上げを2022年10月31日から開始しており、既にこれらの国々にて患者の登録が始まっています。今後もその他のアジア諸国へLC-SCRUM-APを拡大し、国際的な大規模肺がん臨床ゲノムデータベースの構築を目指しています。
シミックは、アジア太平洋地域の多くの国に、11拠点を有しています。(2023年2月現在)シミックは、これらのアジア拠点も活用し、本研究の周知に努め、国内外の製薬会社、バイオベンチャー、アカデミアに加え、これまで日本で臨床開発を経験していない海外の製薬会社などへ積極的にアプローチし、本データベースの情報をもとに、欧米ならびに日本国内の製薬企業にアジア太平洋地域を含めた開発戦略の提案ならびに治験実施サポートを積極的に実施して参ります。
■研究概要
進行非小細胞肺がんに対する遺伝子クリーニングに基づいた、アジア太平洋地域におけるゲノム医療の推進
LC-SCRUM-APはアジア太平洋地域(タイ、マレーシア、ベトナム、シンガポール、インドネシア、オーストラリア、台湾)の約20施設の医療機関が参加する肺がん遺伝子スクリーニング基盤です。
日本では、18,000人以上の肺がん患者さんが登録している(2023年3月現在)「LC-SCRUM-Asia」が実施されており、ドライバー遺伝子が陽性の肺がんを対象にした様々な治療開発、臨床応用に貢献しています。LC-SCRUM-APは、LC-SCRUM-Asiaをアジア太平洋地域全体に拡大した取り組みで、国際的な治療開発を支援していきます。
更に、LC-SCRUM-APに基づいて大規模な臨床ゲノムデータベースを構築することにより、肺がんに対する最先端の治療開発や研究を推進することを目的としています。
2022年10月31日に、タイ、マレーシア、台湾の施設で既にLC-SCRUM-APの登録を開始しています。今後は他のアジア諸国へ参加施設を拡大していくとともに、国際的な大規模な肺がんの臨床ゲノムデータベースの構築を目指します。
対象患者:進行非小細胞肺がん
目標患者数:2,000例
解析方法:PCR (AmoyDx Pan Lung Cancer PCR Panel)、NGS (検討中)
参加医療機関:アジア太平洋地域の約20施設
[画像: https://prtimes.jp/i/51375/16/resize/d51375-16-ce8ba981298b3c9d90ac-0.jpg ]
■代表者コメント
シミック株式会社 代表取締役 社長執行役員 三嶽 秋久は次の通り述べています。
「この度のLC-SCRUM-APを、CROとして初めて支援させていただけることを大変嬉しく思っております。これまで、シミックは1996年の韓国進出を皮切りに、シンガポール、台湾、マレーシア、香港、フィリピン、オーストラリア、中国、ベトナム、タイと、アジアの主要拠点に進出して参りました。本研究への支援により、アジア太平洋地域での治験誘致に貢献することで、LC-SCRUM-APの目標である、アジア太平洋地域における肺がんの診断薬・治療薬の開発に貢献し、アジアにおける遺伝子変化に基づいた個別化医療の確立に寄与することを目指して参ります。」
■シミックグループについて
シミック(CMIC)は、1992年に日本で初めてCRO(医薬品開発支援)事業を開始し、今では開発から製造、営業・マーケティングまでの医薬品に関する総合的な支援業務を提供しています。現在、シミックグループは、日本で最大級のCROであると同時に、医薬品開発、SMO(治験施設支援)、医薬品製造、薬事コンサルティング、そして営業およびマーケティングソリューション等における包括的なサービスを提供しています。また、製薬・バイオテクノロジー・医療機器の企業の日本市場参入や、アジアでの臨床試験実施、米国と日本における医薬品開発および製造のサポートなども積極的に行っております。シミックグループは、世界中に7,500人を超える従業員とグループ会社27社を擁しています。詳しくはウェブサイトをご覧ください。https://www.cmicgroup.com
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