メルク、ユニティSCを買収完了 半導体業界向けにオプトロニクス製品提供を強化
PR TIMES / 2024年11月15日 17時40分
- ディスプレイ技術および半導体材料技術を融合し、メルクにおけるオプトエレクトロニクス分野の新製品を提供
- ディスプレイ部門の光学技術を活用し、半導体向け重点分野を強化するため「オプトロニクス」へ部門名を改称
- 半導体向け計測・検査装置メーカーであるユニティSCの買収完了により、ヘテロジニアスインテグレーションなどのAIアプリケーション向けの主要技術分野でメルクのポートフォリオを拡大
世界有数のサイエンスとテクノロジーの企業であるMerck(以下メルク)は、Unity-SC(以下ユニティSC)の買収(買収額:1億5,500万ユーロおよび今後の業績に応じた中間報酬)を通してポートフォリオを拡充、光学技術を活用してエレクトロニクス・ビジネスの半導体業界向けソリューションの戦略的重点分野の強化を図ります。
メルクの経営執行委員会委員兼エレクトロニクス・ビジネスCEOのカイ・ベックマンは次のように述べています。「半導体技術がより複雑かつ統合型のシステムに移行していくに伴い、包括的なソリューションと精密な計測・検査装置の必要性がますます重要になっています。弊社のオプトロニクス事業の強化と、ユニティSC買収により、メルクの半導体および光エレクトロニクス製造向けの計測ソリューションを含むポートフォリオが大幅に拡充しました。材料科学、供給、計測・検査が一体となって機能することで、次世代半導体やデバイスの、迅速かつ効率的で信頼性ある生産に寄与します。」
ユニティSCの買収は、メルクの光学に関する専門知識の補完強化の重要なステップです。ディスプレイソリューション部門は、2025年より「オプトロニクス」の名称で事業展開し、光技術を活用した電子デバイスやシステムの再構築に注力することで、ディスプレイ市場中心からエレクトロニクス向けの最先端光学技術へ事業拡大し、さらに幅広い分野を扱う部門となります。液晶ディスプレイ(LCD)や有機EL(OLED)ディスプレイの研究を通じて光学物理学や材料に関する深い専門知識を培ってきたメルクのエレクトロニクス・ビジネスは、次世代技術の需要に対応するため、光学と半導体技術の融合を推進していきます。
光学材料システムから半導体デバイスに至るまで、高度な知識と専門性をもつメルクは、オプトロニクス部門を通して光学技術の新分野を開拓することで、光通信技術の活用で初めて可能となるチップ上での高速データ伝送の次世代コンピューティング技術の実現を目指しています。先進的な液晶(LC)およびOLED材料の開発は引き続きポートフォリオの中核である一方、今後高い需要が見込まれるアドバンスト・リアリティ(拡張現実/仮想現実/複合現実)におけるオプトエレクトロニクス・ソリューションにより、さらなるポートフォリオ強化を図ります。メルクは、オプトロニクスおよび半導体分野の専門知識と最先端の計測技術の融合を通して、エレクトロニクス技術の発展に不可欠かつ重要な課題に対応するユニークなシナジーを創出していきます。
ユニティSCは、人工知能(AI)、ハイ・パフォーマンス・コンピューティング(HPC)、広帯域幅メモリ(HBM)に関連するアプリケーションで使用されるヘテロジニアスインテグレーションのチップシステムの品質、歩留まり、製造コストを改善するための計測・検査ソリューションのメーカーです。ユニティSCの高精度な計測・検査装置により、AIデータセンター、自動運転、スマートフォンなどの電子機器など、非常に高度な要件が求められる応用分野向けの高性能チップの製造が実現します。
ユニティSCの買収は、規制当局の認可および、その他の一般的な買収条件の履行を受けて完了しました。フランス、グルノーブル近郊のモンボノ・サン・マルタンに拠点を置くユニティSCは、約160名の従業員を擁し、うち70名が研究開発に従事しています。今後は、メルクのエレクトロニクス・ビジネスの約8,000名の従業員と同じコーポレートバリューを共有し、半導体業界向けの幅広いポートフォリオを補完します。
メルクについて
Merck(メルク)はヘルスケア、ライフサイエンス、エレクトロニクスの分野における世界有数のサイエンスとテクノロジーの企業です。現在、約63,000人の従業員が、何百万もの人々の生活にプラスのインパクトをもたらすための持続可能なソリューションの開発に情熱を注いでいます。先進的な遺伝子編集技術の開発や難治性疾患の治療のための独自のソリューションの提供から人工知能を搭載するデバイスまで、あらゆるところにメルクの技術が息づいています。2023年は65カ国で210億ユーロの売上高を計上しました。
メルクは1668年に創業された世界で最も歴史の長い医薬・化学品会社で、創業家が今でもグループを率いる上場企業の株式の過半数を所有しています。メルクの名称およびブランドのグローバルな権利は、メルクが保有しています。唯一の例外は米国とカナダで、両国ではEMDセローノ、ミリポアシグマ、EMDパフォーマンスマテリアルズとして事業を行っています。
メルクエレクトロニクス株式会社について
メルクエレクトロニクス株式会社はメルクのエレクトロニクス・ビジネスの日本法人です。半導体製造用特殊化学品の研究開発、販売、ディスプレイ製造向け材料の輸入販売を行っています。エレクトロニクス・ビジネスの詳細についてはウェブサイト( https://www.merckgroup.com/jp-ja/expertise/electronics.html )をご覧ください。
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