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建物の価値を高め、想定外に備える「都市型中間免震建物」【T&TIIIビル】

PR TIMES / 2024年6月14日 11時15分

株式会社久米設計(本社所在地:東京都江東区潮見2-1-22)は、当社が設計した「T&TIIIビル」が、第25回日本免震構造協会賞において作品賞に選出されたことをお知らせします。



T&TIIIビルは新宿地区の狭隘敷地に建つ、商業兼事務所ビルの建て替え計画でした。地域活性化のリーディングプロジェクトとして、地域を見守り災害に備える、優れた免震建物が求められ、高地価で狭隘な敷地を最大限活用するため、Exp.j等のスペースを省くために中間免震構造を採用し、免震層のクリアランスを小さく抑えています。また、想定外地震時の敷地越境への対策として、免震層の想定外変位を抑制する機構(タイバー機構)を開発し、免震構造の採用において不利な条件に向き合った、都市部ならではの「都市型中間免震建物」を実現したことを評価いただき日本免震構造協会賞の作品賞に選出いただきました。

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/123454/16/123454-16-a3978a8b3e3e237f369eb7258d88e55c-2880x2018.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/123454/16/123454-16-18ab9296908c54a46eb00ea8ebd9df7a-336x350.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/123454/16/123454-16-f562cf862dcf119e6947a58bcdbeb3d6-3900x1361.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


日本免震構造協会賞 作品賞とは
一般社団法人日本免震構造協会が免震構造等[建築物等に係る免震構造・制振構造等の応答制御構造の技術の進歩及び適正な普及発展に貢献した個人、法人及び団体に対して表彰することを目的としている。
https://www.jssi.or.jp/researchgrant_awardsystem/awardules【設計者コメント】
T&TIIIビルは、「都市型中間免震建物」をコンセプトに設計されたテナントビルです。免震構造は地震に対し免震層が変形することで、地震力を吸収する耐震性の高い構造です。しかし、ビルが過密に並ぶ都市部においては、免震層の変形の分だけ敷地境界と建物の離隔を大きく取る必要があり、高地価の敷地を有効活用したいテナントビルとしては工夫が必要な構造となります。また、隣地建物との離隔が小さいと、昨今注目されている想定外地震に対し、免震層が設計想定値を上回って変形した場合、隣地建物と衝突するリスクが考えられます。こうした都市部免震構造ならではの課題に対し、敷地境界と建物の離隔を小さくするための様々な工夫を施した中間免震建物を提案することで、テナントビルとしての価値を最大化しつつ、高い耐震性能を有するビルを実現しました。特に隣地建物との衝突を防ぐため開発したタイバー機構は、縦に配置した鋼棒が免震層の変形に伴って倒れ込んで引っ張られることで、徐々に建物の変形を止め、想定外地震時に建物を敷地内に留めます。機構全体が既製品の組み合わせで構成された、単純な仕組みであることと、鋼棒が緩やかに建物にブレーキをかけるため、建物への負荷が少ないことが特長であり、今後同様の課題を抱える建物に対しても応用の可能性がある工法であると考えています。建物の設計・施工にあたっては、施主であるT&TIIIビル株式会社、施工者の株式会社安藤・間に多大なご尽力を頂きました。ありがとうございました。【建築概要】
名称:T&TIIIビル
所在地:東京都新宿区3丁目17-5
建築主:T&Tビル株式会社
設計者:株式会社久米設計
施工者:株式会社安藤・間
延床面積:11,613.39平方メートル
階数:地上10階地下3階
構造:SRC一部S造(中間免震)
竣工:2021年【設計コンセプト】
地域活性化のリーディングプロジェクト
T&TIIIビルは、既存ビルの老朽化及び機能更新を目的とした全面建替えによる商業・オフィス・診療所の複合ビルです。1961 年竣工の既存ビルは、まだビルらしいビルが無かった新宿に先駆けて建設された最新鋭の貸ビルであり、新築ビルは、その先駆性・機能性・デザイン性などのDNA を受け継ぎながら、新たな街の発展に寄与する計画となりました。ビル構造は、将来発生が危惧される大規模地震にも備えた中間免震構造+想定以上の地震等にも対応するタイバー機構を採用し、さらに室内空間は環境配慮型の省エネルギー、省資源システムを採用しており、災害発生時に備えたBCP(事業継続化計画)への対応や高メンテナンス性などを有した安全性の高い高品質なビルです。外観デザインは、石とガラスを屏風状に分節させた縦基調のファサードを採用し、御影石とゴールドサッシにより、60年前の完成当時の既存建物を彷彿させました。

【久米設計 ENGINEERING & DESIGN】
https://www.kumesekkei.co.jp/e_and_d/assets/0006/t_and_t3_building2403.pdf【会社概要】
株式会社久米設計
「豊かさ」を拓く。私たちは「豊かさ」とは何かを真剣に考える多様な個性の集合体です。地域・人を大切に、未来を見据えた新たな価値を創造していきます。
1932年の創設以来、数多くの都市、建築の設計を手掛けてきました。技術とデザインの融合を追求し、人と社会への貢献を目指す企業です。本社を東京都江東区潮見に構え、社員数約650名(約450名の資格を有する専門家)を擁し、国内外の幅広いプロジェクトに取り組んでおります。持続可能な社会の実現へ、技術とデザインで貢献してまいります。URL:https://www.kumesekkei.co.jp/
所在地:東京都江東区潮見2-1-22
代表取締役社長 藤澤進【久米設計Instagram】
https://www.instagram.com/kumesekkei/

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