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日本国内外の難民に業務委託でDXの仕事を依頼、企業が今すぐ取り組める社会貢献。グローバル・インパクト・ソーシング・コンソーシアム(GISC)発足シンポジウムを11月28日(木)に開催

PR TIMES / 2024年11月26日 11時15分

~インパクト・スタートアップ、大手人材会社などの企業が登壇し、最新の好事例を共有予定~



[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/123868/16/123868-16-64641678276db623a0394479b3ad38de-920x450.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


一般社団法人Welcome Japan(以下、Welcome Japan)の就労分科会 DX人材委員会は、2024年11月28日(木)に「グローバル・インパクト・ソーシング・コンソーシアム(GISC)」発足シンポジウムを国連大学(東京都渋谷区)で開催いたします。
本シンポジウムでは、難民・移民の就労支援における画期的なアプローチであるインパクト・ソーシング(業務委託による就労機会)を通じて、日本からの難民支援と社会的包摂の推進を目指します。

GISC発足シンポジウムの概要・お申込みは、以下のイベントページからお申込みください。
https://peatix.com/event/4197161/view

インパクト・ソーシングの意義と日本における現状の課題
現在、世界では日本人口と同規模の1.2億人以上(UNHCR、2024)が強制的に移動を余儀なくされ、日本でも難民の背景を持つ人々が4.5万人に達しました。出身国とは異なる文化、社会の中で定住を目指す中で、雇用を含め、様々な機会格差に直面することが問題となっています。また、日本におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)分野においては、2030年までに約79万人の人材不足が見込まれています(経産省、2019)。加えて、DX人材の国際経験不足も大きな課題となっており、世界デジタル競争力ランキングでは、日本は64カ国中64位と5年連続最下位の結果となりました(IMD、2023)。
インパクト・ソーシングは、難民が抱える機会格差と、グローバルなDX人材不足を同時に解決することが可能です。具体的には、日本企業が難民へ業務委託でIT案件を提供することで、日本企業の競争力を強化しながらリモートワーク等を通じた柔軟な就労機会を広げます。これは、一般的なインパクト・ハイアリング(直接雇用による就労機会)と比べ、固定費が発生する正規雇用と違い、案件毎の変動費となるため、不景気な環境下でも取り組みやすく、案件単位で難民背景を持つDX人材を起用できる機会となります。また、結果として長期の雇用につながる可能性もうまれるため、「業務委託でできる社会貢献」という柔軟でスケーラブルな新たな就労支援の形は、海外在住の難民をリモートワークという形で起用し、就労経験を積んだ上で日本に受け入れる等、新たな「企業による難民受け入れ」の形(補完的な受け入れ:Complementary Pathways)を可能とします。


企業にとってのインパクト・ソーシングのメリット
1.グローバルDX人材の補完:DX人材の79万人不足が見込まれ、特に国際経験をもつDX人材が極めて限定的な中、難民は「難関を突破できるDX人材」として活躍できるようになります。
2.人材を正規雇用以外の形で起用できる柔軟な機会提供:業務委託の案件を通じて難民DX人材と関わり、優秀な人材を正規雇用などへも繋げられるなど、柔軟性が高いです。
3.アウトソースの費用対効果:正規雇用には、固定費としての側面や採用に伴うコスト、離職リスクが課題となる場合もあります。これに対し、アウトソースは変動費としての柔軟性や継続しやすさが特徴です。アウトソースも視野にいれることで、組織のニーズに応じた最適な人材活用が期待できます。
4.ESG・SDGs対応での差別化:「ビジネスと人権」が注目される中、新たな難民支援の取り組みは他社と差別化されたCSR活動やSDGs貢献に直結します。

当事者の声:高度DX人材として日本に移住もできたミャンマー出身者の経験
2024年3月、GISC加盟組織Robo Co-opのミャンマー国内避難民であったメンバーは、現地で戦闘が激化する中、高度人材ビザ(技術・人文・国際業務)を取得し来日を実現しました。
「仕事も将来も不安定でしたが、Robo Co-opのおかげでトレーニングもIT案件も続けることができ、ビザ取得や移住までできるようになりました。日本で働くことは私の夢の一つでありましたし、その夢が叶ったことは本当に喜ばしいことです。」
彼は来日前に1年以上、発電機やWifi環境が不安定な中でオンラインでのトレーニングを継続し、リモートワークで企業からRobo Co-opへ委託されたIT案件での経験を積む努力を重ねてきました。村々が焼かれ、徴兵等で自殺に追い込まれる青年たちが増えた中、無事に高度人材としてのビザを取得することができ、現在はAIエンジニアとして日本企業やシリコンバレーの案件を担当するとともに、他の難民やシングルマザーのメンバーにもデジタルスキルを指導しています。
このようにインパクト・ソーシングにより、柔軟なオンライントレーニングやリモートワークを通じてグローバルなDX人材としてスキルと経験を得ることで、難民・移民が日本のDXを支える道が開かれています。

GISCの展望
2023 年グローバル難民フォーラム(GRF)において、GISCの取り組みとして10億円規模のリスキル基金設立と、100億円に及ぶIT案件の創出を宣言しました。この一環として、すでに200名以上にデジタルトレーニングが提供され、8社の大手IT企業や社会起業家がコンソーシアム加盟組織としても結集しました。また、GISCは各国政府や自治体、海外の大学とも連携し、難民移民のDX人材としての育成を推進しています。

イベント概要
日時:2024年11月28日(木)16:00-17:20(懇親会 17:30-19:00)
場所:国連大学 2F レセプション・ホール(東京都渋谷区神宮前 5-53-70)
プログラム:
・ 基調講演:Welcome Japan 代表理事 金辰泰
・ GISC加盟企業による取り組み紹介:DXを活用した難民支援事例の発表
・ ネットワーキングセッション
本シンポジウムは、難民支援やソーシャルインパクト創出に関心を持つ企業、政府機関、NGO、学術機関、一般の参加者が集い、情報共有とエコシステムの強化を目指す機会となります。
主催:一般社団法人Welcome Japan (就労分科会 DX人材委員会)
協力:国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)
後援:外務省

お申込み:以下のイベントページからお申込みください。
https://peatix.com/event/4197161/view


Welcome Japanについて < https://welcomejpn.org/

一般社団法人 Welcome Japanは、「難民も日本も、皆でたくましく」をパーパスに掲げ2021年11月に設立した、「難民包摂による日本社会の多様化」と「難民自身のWell-being」の実現のため、日本社会全体で多様な包摂の拡充を目指す中間支援組織です。
難民問題が深刻化の一途を辿り社会全体による包摂が求められている中、日本の難民包摂に向けたマルチセクター連携を加速させるべく、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)ともコミュニケーションを取りながら多岐に渡る分科会を組成し重要アジェンダに関する対話を重ねています。また、分科会での検討過程や調査資料を社会発信にも繋げ、多様な社会変容に向けた求心力・遠心力を生みだしていきます。

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