ミリアド・ジェネティクス、乳がんなどの早期発見を願って11月8日を「遺伝性乳がん卵巣がん (HBOC) を考える日」に制定
PR TIMES / 2024年11月9日 17時40分
ミリアド・ジェネティクスとエスアールエルの共催で「遺伝性乳がん卵巣がん (HBOC) を考える日」制定記念イベントを開催
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ミリアド・ジェネティクス合同会社 (本社:東京都新宿区 代表:倉岡 俊介、以下「ミリアド・ジェネティクス」) は、乳がんなどの発症リスクが高まる体質「遺伝性乳がん卵巣がん (HBOC: エイチビーオーシー)」のことをより多くの人に知っていただき、また、がんの早期発見につながることを願って、11月8日を「遺伝性乳がん卵巣がん (HBOC) を考える日」に制定しました。
これに伴い、11月7日に株式会社エスアールエル (本社:東京都港区 代表取締役社長 松本 誠、以下「エスアールエル」) との共催で「遺伝性乳がん卵巣がん (HBOC) を考える日」制定記念イベントが開催されました。本イベントでは記念日登録証の授与式、HBOCの認知・理解などの実態調査結果発表、有識者によるトークセッションなどが行われました。
ロゴについて11を両親の姿に、8を両親から受け継いだ遺伝子に見立てて、11月8日を「遺伝性乳がん卵巣がん (HBOC)を考える日」に。より多くの人にHBOCを知ってもらえるように、ロゴはどなたでもダウンロード(https://shiritai-hboc.jp/assets/file/hboc_logo.zip)してお使いいただけます。
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遺伝性乳がん卵巣がん (HBOC: エイチビーオーシー) とは
日本人女性にもっとも多いがん、乳がん*。その原因の一つは「遺伝性乳がん卵巣がん」によるもので、英語の頭文字をとってHBOC (Hereditary Breast and Ovarian Cancer) とも呼ばれます。HBOCの方は生まれ持った遺伝子に変化があるため、乳がんや卵巣がんなどの発症リスクが高まります。日本ではまだまだ知られていないこのHBOCは、専門の医師や遺伝カウンセラーと相談して、医療機関で遺伝子検査を受けることで診断されます。
詳しくはミリアド・ジェネティクスが運営するHBOCの情報サイト「正しく知りたい!遺伝性乳がん卵巣がん」(https://shiritai-hboc.jp/) をご覧ください。
* 厚生労働省「全国がん登録 罹患数・率 報告2020」
「遺伝性乳がん卵巣がん (HBOC) を考える日」制定記念イベント
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左から、ミリアド・ジェネティクス合同会社 マーケティング部 部長 黒中 陽介、ミリアド・ジェネティクス合同会社 代表 倉岡 俊介、がん研有明病院 臨床遺伝医療部 部長 植木 有紗先生、昭和大学臨床ゲノム研究所 所長/昭和大学病院ブレストセンター長 中村 清吾先生、特定非営利活動法人 クラヴィスアルクス 理事長 太宰 牧子様、株式会社エスアールエル SRL Genomics本部 本部長 有田 泰久。
<記念日登録証授与式>
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日本記念日協会 代表理事 加瀬 清志様からミリアド・ジェネティクス 代表 倉岡 俊介へ、記念日登録証が授与されました。
加瀬 清志様「『遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC) を考える日』は社会に役立つ、個人に役立つ、そして未来に役立つという、3つの役に立てられる、意義深い記念日だと思います。多くの方にこの記念日を知っていただくべく、私たちも様々な形でアピールしたいと思います」
<遺伝性乳がん卵巣がん (HBOC) 実態調査 結果発表>
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ミリアド・ジェネティクス マーケティング部 部長 黒中 陽介より、本イベントに先立ち実施された、遺伝性乳がん卵巣がん (HBOC) 実態調査の結果が発表されました。
これは、全国の20~60代の女性1,000人を対象に実施されたHBOCの認知・理解や遺伝子検査などに関する調査で、以下のポイントが明らかになりました。
■乳がんは身近な病気だと思う程度に認知されているが、HBOCの認知・理解はとても低い。
■遺伝子検査やリスク低減手術が保険適用になることが知られていない。
■HBOCの方も、そのご家族も遺伝カウンセリングを受けられることが知られていない。
■血縁者がHBOCと診断された場合でも、遺伝子検査を受けてみたいと思う人は半数以下。
■家族や近親者にがんになった方がいる場合はHBOCを自分ごととして捉えるが、家族や近親者にがんになった方がいない場合は関心が低い。
動画はこちら: https://youtu.be/bJu1URvIqI0
調査資料はこちら: https://shiritai-hboc.jp/assets/file/report.zip
【調査概要】
調査方法:WEBアンケート調査
調査期間:2024年10月16日(水)~18日(金)
サンプル回収数:1,000人
調査対象:全国の20~60代女性(医療・遺伝子関連業務従事者を除く)
<トークセッション>
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実態調査から明らかになったHBOCや遺伝子検査に関する実情や課題について、有識者によるトークセッションが実施されました。
(司会: 医療ジャーナリスト/キャスター 森 まどか氏)
動画はこちら: https://youtu.be/rHeyHxSZeV4
以下にセッション内でのコメントの一部を紹介します。
昭和大学臨床ゲノム研究所 所長 / 昭和大学病院ブレストセンター センター長 中村 清吾先生
「私たちは2014年以降、日本人のHBOC発症に関するデータベースを構築してきました。そうしたことが根拠となり、遺伝子検査やリスク低減手術の保険適用にも結びつけることができました。がんを早期に発見できれば、抗がん剤使用を抑えたり、手術後の再発リスクを下げたりすることにもつながります。
HBOCの社会的な認知度が徐々に高まってきましたが、まだ患者さんのご家族など、がんを発症していない方への検査や治療に保険が適用されないという課題があります。HBOCには「遺伝性」という言葉が付いていますが、決して特別に考えることはありません。例えば、脳梗塞や心疾患を防ぐために糖尿病や高血圧などの治療を行うのと同様に、個々の遺伝子の変化を認識することでがんの早期発見やリスク低減につなげていくことができると考えています。そのためにも、がん未発症の方が検査や医療に取り組みやすくなる環境が必要だと感じています。」
がん研究会有明病院 臨床遺伝医療部 部長 植木 有紗先生
「がん研有明病院ではがん医療において「Gene Awareness (ジーン・アウェアネス)」という考え方を提唱、発信しています。これはご自身の遺伝子に対して馴染みを持っていただき、その体質を正しく理解して、がんと向き合っていただきたいという考え方です。そして、それを主治医の先生にも知っていただくことが遺伝子の診断に基づいた適切な治療の選択につながると考えています。
HBOCなどの遺伝性腫瘍については患者さんだけではなく、医療従事者も漠然とした不安を持っていると思います。遺伝リテラシーの向上という形で教育プログラムを展開し、正しい知識を主治医や看護師、薬剤師の方なども知り、チーム医療として取り組むことの意義を認識していただくのが私たちの次の役割だと認識しています。」
特定非営利活動法人 クラヴィスアルクス 理事長 太宰 牧子様
「私自身、遺伝子検査やリスク低減手術を受けたからこそ今がある、という思いを感じています。今は検査や治療に保険が適用され、また正しい情報にアクセスできる環境が整う中で、患者さんもご自身で治療を選択できるようになってきていると感じます。治療の中で遺伝子検査を受けることの大切さについては、乳がんだけでなく他のがんの患者さんにも理解が進みつつあると感じています。
HBOCをより多くの人に知っていただくことを目的として、このような記念日が制定されたことは、HBOCの当事者だけではなく、他の遺伝子に変化を持つ方々にとっても大きな希望になると思います。私たちもメディアのみなさんと協力しながらHBOCについて発信を続けていきたいと考えています。」
エスアールエルについて
エスアールエルは1970年の創業以来、「健康で豊かな社会づくりに貢献する」を企業理念に掲げ、日本有数のヘルスケアグループであるH.U.グループの一員として、臨床検査事業を中心として医療の発展に貢献しています。国際基準の品質管理体制に基づいて提供される検査データは、日本の医療現場における基盤的な役割を果たしています。2022年からは、これらの体制を一層強化するべく、東京都あきる野市に新セントラルラボラトリーとして「H.U. Bioness Complex」を稼働しました。ミリアド・ジェネティクスとは包括的な業務提携体制のもと、国内の医療機関から提出されるBRCA1/2遺伝学的検査検体の回収と米国への移送、解析結果に対するコンサルテーションを実施しています。https://www.srl-group.co.jp/
ミリアド・ジェネティクスについて
ミリアド・ジェネティクスは個人の重要な遺伝情報を提供することで人々の健康と日常生活を豊かにする遺伝子検査とプレシジョンメディシンのリーディングカンパニーです。ミリアド・ジェネティクスは複数の医療分野において、病気の発症リスクを判定し、病気の進行リスクを評価し、医療従事者による患者ケアを改善し、医療コストの削減を実現できる遺伝子検査の開発および商品化を行っています。https://myriadgenetics.jp/
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