UL、プラスチック情報の拡充に向けIDES社を買収 ~ データシートにULの試験結果を統合し情報検索ツールを強化 ~
PR TIMES / 2012年8月1日 16時41分
【2012年7月25日(現地時間) - 米国イリノイ州、ワイオミング州発】 米国の製品安全試験・認証機関であるUL Inc.(本社:イリノイ州ノースブルック、以下UL)は、世界トップクラスのプラスチック情報会社であるIDES社(本社:ワイオミング州ララミー)を買収したと発表しました。
IDES社が有するプラスチック材料の検索ツール「プロスペクター」は、業界標準の検索ツールとして、ポリマー素材の効率的な選定を可能とし、319,000人にのぼる設計エンジニアおよび加工業者から信頼されています。その使い易い検索、比較方法、ナビゲーション機能において、ユーザーから高く評価されています。加えて、今回の買収により、ULが有するプラスチック情報を統合した「プロスペクター」の次世代バージョンの運用を開始しました。この結果、プラスチックの選定担当者は、IDES社のウェブサイト(IDES.com)上で、あらゆる重要なデータシートとULの検証データを閲覧できるようになりました。
プロスペクターのデータに、プラスチックに関するUL認証情報(通称:イエローカード)を内包し、検索項目およびその結果に、燃焼性/着火試験、機械的/電気的/短期耐熱変形試験など、個別に検証された素材の特性が加わりました。ULが認証したプラスチックは60,000種以上にのぼり、その情報はメーカーや部材選定担当者に利用されています。
ULのシニア・バイスプレジデントであるサラ・グリーンステインは、「優秀なIDES社の社員と業界トップクラスの技術情報がULに加わり、大変嬉しく思います。ULは、これらのデータを利用しやすいインテリジェント情報へ変革させるための強力なデータベースを手に入れることができました。プロスペクターは、プラスチックのサプライチェーンに対し、適切な情報提供と同時に迅速な決定をもたらします」と述べています。
IDES社の社長であるマイク・クメッツは、「IDES社の社員、お客様にとってすばらしい統合であり、その成果は既に現れています。ULとしてプロスペクターのアップグレードを成し遂げたことは、金字塔と言える成果です。今回の買収による成果は、これだけに留まるものではありません」と述べています。
ULの認証情報は、「ULiQデータベース」(※1)で引き続き閲覧可能です。一方、プロスペクターはプラスチックに関するUL認証情報の基本データベースとなります。機器用配線材、プリント基板、スイッチ、電気絶縁システム、有害物質のカテゴリーにおいては、ULiQデータベースが引き続きUL認証品の検索サイトとして機能します。
※1)ULiQデータベース:ULが認証した部品および材料に関する情報を網羅したオンライン・データサービス
【ULがグローバルに展開する5つのビジネスユニット】
■Product Safety (製品安全)
ULは、世界に認められた第三者試験認証機関として、ULマークをはじめとする各種認証マークを取得していただくための試験を実施し、お客様の世界市場への進出をサポートします。
■Life & Health (ライフ&ヘルス)
医療機器、食品加工機器、自動販売機、水道設備機器や飲料水に対し、各国法規制認証や製品の試験・評価を行うことを通じて、人々の健康を守ります。
■Verification Services (検査・検証サービス)
エネルギー効率などの製品の性能検証をはじめEMC/無線評価試験及び認可取得/証明業務、相互接続性、セキュリティ分野など、検査・検証を主体にサービスを提供しております。
■Environment (環境)
環境により配慮した製品の信頼性向上と普及に寄与すべく、環境表示検証サービスやサステイナブル製品認証サービスなどを提供します。
■Knowledge Services (セミナー・情報提供)
製品安全における豊富なエンジニアリング実績とグローバル・ネットワークを活かし、お客様に有用な情報やソリューションを提供します。ULではこの事業をUL Knowledge Servicesと称して力をいれており、公開セミナー、講師派遣セミナーなどお客様に適した形態を選択していただけます。
【IDES社の概要】
IDES社(本社:米国ワイオミング州ララミー)は、世界トップクラスのプラスチック情報会社です。プラスチックの特性を掲載したデータシート・カタログのオンライン検索サイト、プロスペクターを通じて、プラスチックの情報やデータシートを提供しています。このサイトは、世界中の319,000人以上の業界関係者に利用されています。同社に関する詳細はウェブサイト(IDES.com)をご覧ください。
【株式会社UL Japanの概要】
株式会社UL Japanは、米国の世界的第三者安全科学機関であるULの日本法人として、2003年に設立されました。現在、ULのグローバル・ネットワークを活用し、北米のULマークのみならず、日本の電気用品安全法に基づいた安全・EMC認証のSマークをはじめ、欧州、中国市場向けの製品に必要とされる認証マークの適合性評価サービスを提供しています。詳細はウェブサイト(http://www.UL.com/jp)をご覧ください。
【ULの概要】
ULは、100年以上の歴史を持つ世界トップクラスの第三者安全科学機関です。世界46カ国に約9,000名の専門家を有するULは、製品安全(Product Safety)、環境(Environment)、ライフ&ヘルス(Life and Health)、セミナー・情報提供(Knowledge Services)、検査・検証(Verification Services)のサービスを提供する5つの事業部門を設置し、拡大する顧客のニーズに対応すると共に、公共安全というミッションに向けた活動を展開しています。詳細はウェブサイト(UL.com)をご覧ください。
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