世界遺産登録決定の瞬間をみんなでお祝い「ユネスコ世界遺産委員会パブリックビューイング」
PR TIMES / 2018年6月12日 11時1分
長崎県五島市が、ユネスコ世界遺産委員会の審議の様子をリアルタイムでスクリーンに投影し、簡易通訳。「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界遺産登録決定を皆でお祝いします。
長崎県五島市は、2018年6月30日(土)15時30分から、福江島・久賀島・奈留島の3ヵ所で、世界遺産委員会パブリックビューイングを行います。世界遺産登録が決定される「ユネスコ世界遺産委員会」の審議の様子をスクリーンに投影し、簡易通訳。「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界遺産登録決定の瞬間を市民の皆さまと一緒に見届け、喜びを分かち合います。
会場では、世界遺産講座を開講し、受講生に世界遺産登録までの歩みを解説するほか、SNS用フォトスポットや撮影用フリップを使って参加者の皆さまに写真撮影などを楽しんでいただきます。
世界遺産登録決定後は、くす玉割りや万歳三唱、記念写真撮影などでお祝いします。
<長崎県五島市「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」世界遺産委員会パブリックビューイング>
■対象:みんなで「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界遺産登録決定をお祝いしたい方
■日時:2018年6月30日(日)15時30分~24時(15時開場)
■場所:1.福江文化会館(長崎県五島市池田町1番2号) 2.久賀島観光交流拠点センター(長崎県五島市久賀町103~104番地) 3.奈留離島開発総合センター3階ホール(長崎県五島市奈留町浦1754)
■参加費:無料
■協力:五島市世界遺産登録推進協議会
<長崎県五島市の概要>
九州の最西端、長崎県の西方海上100kmに位置しています。大小152の島々からなる五島列島の南西部にあって、総面積は420.10平方キロメートル、11の有人島と52の無人島で構成されています。人口は37,291人(2018年5月末現在)。
五島市へのアクセス方法について、詳しくは、五島市ホームページをご覧ください。
https://www.city.goto.nagasaki.jp/s014/020/020/050/access.html
<長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産>
長崎地方の潜伏キリシタンが禁教期に密かに信仰を続ける中で育んだ、宗教に関する独特の文化的 伝統を物語る貴重な文化遺産です。17世紀から2世紀を越えて続いたキリスト教禁教政策の中、潜伏キリ シタンが自らの信仰を継承する中で、仏教や神道などの在来宗教を装った組織的かつ独特な、世界でも 稀にみる固有の信仰形態を育みました。また「信徒発見」を契機として、カトリックに復帰した集落に建設さ れた教会堂は、潜伏キリシタンの文化的伝統の終焉を象徴しています。
[画像1: https://prtimes.jp/i/32871/18/resize/d32871-18-300275-0.jpg ]
[画像2: https://prtimes.jp/i/32871/18/resize/d32871-18-582889-6.jpg ]
<長崎県五島市にある構成資産>
1.奈留島の江上集落(江上天主堂とその周辺)
江上天主堂とその周辺を含む奈留島の江上集落は、潜伏キリシタンが禁教下の移住という過酷な条件の中で、移住先の社会・宗教とも共生しつつ自らの信仰を継続した潜伏キリシタンの集落です。江上に移住した潜伏キリシタンは、既存の集落から離れた海に近い谷間に居を構え、僅かな農地及び漁業で生計を営みつつ、自らの信仰を組織的に継続。解禁後、カトリックへと復帰し、かつての信仰の指導者の屋敷を「仮の聖堂」として集落内に複数構え、また、それぞれの信仰組織の単位で墓地もつくりました。やがて、潜伏キリシタンがキビナゴ漁によって蓄えた資金を元手とし、湧水に恵まれ防風に優れた場所に木造の教会(江上天主堂)が建てられました。
江上天主堂は、教会建築の名工・鉄川与助の設計施工。湧水による湿気を意識して床を高く上げ、軒裏には装飾を兼ねた通風口を設けるなど在来技術を用いています。また、柱には手描きの木目模様、花を描いた窓ガラスなどの特徴があり、内部は三廊式の平面を持ち、こうもり天井構造で美しい曲線が祈りの空間を包んでいます。
[画像3: https://prtimes.jp/i/32871/18/resize/d32871-18-135132-8.jpg ]
2.久賀島の集落
久賀島は、禁教期に潜伏キリシタンが五島藩の開拓移民政策に従い、移住によって形成した集落及び彼らが互助関係を結んだ仏教徒の集落が島内の全域にわたって分布しています。外海から久賀島へと移住した潜伏キリシタンは、在来の仏教集落から離れた場所に集落を形成する一方、漁業や農業にともなう作業をともに行うことで仏教集落の住民とも互助関係を築き、ひそかに自らの信仰を継続しました。しかし、幕末から明治にかけてキリシタン弾圧の厳しさは増していき、1868年には「五島崩れ(牢屋の窄弾圧事件)」と呼ばれる厳しい弾圧が行われました。それでも彼らは、自
[画像4: https://prtimes.jp/i/32871/18/resize/d32871-18-454120-9.jpg ]
分たちの信じた信仰を守り抜いて迫害を乗り越えカトリックへと復帰し、各集落に新たに教会堂を建てていきました。
旧五輪教会堂は、久賀島で初めて建てられた浜脇集落の初代教会堂が五輪集落に移築されたもの。小規模な木造の建物で、外観に民家の形式を残した、装飾の少ない礼拝空間をもつ初期の教会建築の代表例です。また、「五島崩れ(牢屋の窄弾圧事件)」が起きた場所には、殉教者を祈念する教会堂と祈念碑が建てられ、カトリックへと復帰した久賀島の信徒にとって今なお禁教期の記憶の場所となっています。
■お問合せ
五島市役所総務企画部政策企画課まちづくり推進班
〒853-8501長崎県五島市福江町1番1号
電話:0959-72-6782
FAX:0959-74-1994(代表)
■世界遺産の島 五島
https://www.city.goto.nagasaki.jp/sekaiisan/index.html
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