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ミラノデザインウィーク2023へ出展伝統技術の進化を体現する”光を操るファブリック”を標本展示会場:スーパースタジオ・ピュー

PR TIMES / 2023年3月16日 20時15分

会場:スーパースタジオ・ピュー 会期:2023年4月18日(火)~23日(日)

伝統技術と現代技術の両方を併せ持ち、その技術の継承・発展と織物の可能性の拡張に挑戦し続ける株式会社川島織物セルコン(本社:京都市左京区 社長:光岡朗)は、2023年4月18日(火)~23日(日)にイタリア・ミラノで開催される世界最大規模のデザインイベント ミラノデザインウィークに出展します。



3回目となる今回の展示テーマは「進化標本」。川島織物セルコンは創業時から、伝統技術の継承と進化への探求を通して織物の可能性を広げてきました。アートディレクターに照明デザイナーの岡安泉氏を迎えた本企画では、伝統の技術によってのみ可能だった表現を機械で再現・拡張することに成功した、言わば、“織物の進化”を、その織技術や素材、糸に至るまで細部にわたってじっくり観察していただけるよう、標本をイメージした展示で紹介します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/42495/18/resize/d42495-18-11194cb6fa4fe5def345-2.jpg ]


展示する織物は、川島織物セルコンが得意とする“光を操る”織物。見る角度や光の当たり方でさまざまに表情を変える織物を、伝統技法を現代の技術で進化させることによって作り出しました。デザインの源となったのは、2019・2020年に東京で行った「織物屋の試み」展でフリッツ・ハンセン(FRITZ HANSEN)の名作エッグチェア(Egg™)の椅子張生地として伝統技法で制作した織物の中から、ファッションデザイナーの三原康裕、ロク・ファン、井野将之らとコラボレーションした3種のファブリック。海外初登場となるこれらのファブリックとそれらを現代技術で発展させた織物を、現代と伝統の対比という視点でもお楽しみいただけます。

川島織物セルコンは、京都・西陣の呉服業にルーツを持ち、西陣の伝統技術と現在の技術を融合させながらファブリックを探求し続けてきた西陣織メーカーです。技術・材料・デザインを深化させ、劇場の緞帳カーペットや椅子張、きものの帯、迎賓館、ラグジュアリーホテルのカーテンや壁紙、ファッションウィーク用のドレス生地など幅広く製造、また国宝級の織物の再現などを通して、ファブリックを豊かに進化発展させてきました。進化し生まれ変わった西陣織と光の競演を是非ご覧ください。

イベント概要
タイトル  :Evolutionary Specimen of fabrics  織物進化標本
開催期間  :2023年4月18日(火)~23日(日)
会場  :スーパースタジオ・ピュー(Superstudio Più)
特設サイト :https://www.kawashimaselkon.co.jp/event/milan2023/


インスタレーション  進化標本
標本(ひょうほん):

推測統計のため集団から抜き出した個々の要素。これに対してもとの集団を母集団という。サンプル。
生物学・医学・鉱物学などで研究用または教育用とするため、個体またはその一部に適当な処理を施して保存したもの。標品。「鉱物の―」
見本。ひながた。転じて、典型的な例。「俗物の―」


一人一人の織り手にその存在が委ねられる伝統技術。それら伝統技術を真に継承していくためには、職人から職人への継承という形に加え、機械をはじめとする現代技術への継承、また同時に伝統技術そのものの発展が不可欠だと川島織物セルコンは考えています。その志から生まれる様々なファブリックが可能にする表現は過去のものから飛躍的に進化し、デザインの域を超えた全く新しい形態の織物とも言えます。

本展示では、織物の進化した形態やそれを構成する技術・設計・糸の撚り方から素材などの細部に渡る要素までが次代に伝わることを願い、「標本」というテーマで表現します。眺めるだけではわかり得なかった糸の形状や織の組織などの詳細は、繰り返し丁寧に観察することによってのみ見出すことが可能となります。僅かな様相の中に潜む大きな発展の痕跡の発見を目指して、暗闇の中に明るく浮かび上がる“織物の進化”の標本を、じっくりと観察してください。


新作織物  苔や錆をモチーフに

年月を経たモノにしかない味わいや深みを持つ「錆」、朽ち行くものの象徴である一方で芳醇な緑に旺盛な生命力を感じさせる「苔」。今回は、この「錆」の腐食度によって変化する色やザラッとした感触、「苔」の微妙な色合いや毛羽立ち感、などの日本の生んだ美意識を、様々な糸や織の技法を駆使し、織物ならではの立体感や質感を活かして織り上げました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/42495/18/resize/d42495-18-87b8b11cb4dfa8c5eb3f-3.jpg ]


特にこだわったのは糸で、箔糸や意匠撚糸と呼ばれるものを用いました。箔糸とは、もともとは金箔やプラチナ箔、薄くスライスした貝を貼った和紙を細く裁断して糸状にしたものを指し、現在では様々な方法で作られています。この箔糸を緯糸として織り込む西陣織の伝統技法「引箔」にヒントを得て、現代の技術で新しい箔糸の魅力を引き出しました。また意匠撚糸とは、様々な形状や色・太さの糸を撚って新たに作る糸の事を言い、組み合わせにより表情を変え無限の可能性を持っています。今回は、様々な色糸と箔糸を一緒に撚った意匠撚糸を使用しました。川島織物セルコンでは自社工場で意匠撚糸を生産しています。


アートディレクター 岡安 泉
メッセージ
今回展示する生地は、伝統技術を基に技術改良を加え進化を遂げた新しいテキスタイル達。それは新作でもなくマイナーチェンジでもなく進化。そのテキスタイル達が標本箱の中に置かれる標本の如く、仔細見やすく、整然と展示説明される状況を目指しました。伝統継承は、軸になるものを成しながら時代に合わせて進化し続けることで成し遂げられます。「温故知新」ではなく、歴史ある企業だからできる「伝統継承」の一手法として紹介したい。


照明デザイナー/1972年 神奈川県生まれ  岡安泉照明設計事務所代表

[画像3: https://prtimes.jp/i/42495/18/resize/d42495-18-e07fd05cb3070d7df8bd-4.jpg ]

建築空間・商業空間の照明計画、照明器具のデザイン、インスタレーションなど光にまつわるすべてのデザインを国内外問わずおこなっている。 これまで青木淳「白い教会」、伊東豊雄「generative order-伊東豊雄展」、隈研吾「浅草文化観光センター」、山本理顕「ナミックステクノコア」などの照明計画を手掛けるほかミラノサローネなどの展示会において多くのインスタレーションを手掛けている。


イベント概要

[表: https://prtimes.jp/data/corp/42495/table/18_1_e27a69da4ab8da0f36f62c1bb067ea4f.jpg ]


川島織物セルコン
1843年に京都で創業し、今年180周年を迎えた織物メーカー。古くは明治宮殿、近年では京都迎賓館や数々のラグジュアリーホテルに織物を納入するなど、その唯一無二のクオリティが高く評価されている。熟練の職人による伝統的な手織り技術に加え、現代ならではのテクノロジーを駆使した機械織りも積極的に取り入れ、文化の継承と未来へつながる技術革新の探求に力を注いでいる。2019年よりその意志を体現するプロジェクト“織物屋の試み”を通して、美の表現と織物の可能性に対するあくなき探求を起点とする無理難題」に挑戦することで、織物の進化/発展を目指している。京都の本社には、企画・デザインから染め・織りまで一貫生産を手掛ける織物の製造工場、歴史的価値の高い作品を所蔵する「川島織物文化館」、次世代に織物技術を継承する「川島テキスタイルスクール」を併設。織物文化の継承と発展、そして発信に努めている。

Website https://www.kawashimaselkon.co.jp
Instagram @kawashimaselkon_textiles
Facebook @kawashima1843
YouTube https://www.youtube.com/c/kawashima1843

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