「第65回電池討論会」出展・講演に関するお知らせ/電池の発火を未然に防ぐ世界初「インライン全数検査用 電池非破壊画像診断システム」
PR TIMES / 2024年11月18日 16時45分
~リチウムイオン電池の爆発事故が相次ぐ中、出荷前に非破壊で全数検査を実現~
株式会社Integral Geometry Science(以下「IGS」)は、2024年11月20日(水)~11月22日(金)に、国立京都国際会館にて開催される「第65回電池討論会」に「インライン全数検査用 電池非破壊画像診断システム」を出展します。また、11/21(木)に電池内電流密度空間分布の非破壊映像化に関する研究について講演を行います。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/48430/18/48430-18-c700788a469bf6e2e839a1e8c4cb998c-1883x553.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
近年、国内外で電気自動車(EV)やスマートフォンなどに利用されるリチウムイオン電池の爆発事故が相次いでいます。
このような電池の発火事故を防ぐため、電池メーカーでは、電池の製造工程において充電すると電圧が急に落ちる不良品を、検査装置で検出する手法(エージング試験)が行われています。しかし、従来の方法では、潜在的な不良品を検出できず、検査をパスしたはずの蓄電池から発火事故が起こっています。
今後ますますリチウムイオン電池の需要が高まる一方で、上述のような発火リスクが潜む危険性を受け、IGSは従来の検査では検出しきれなかった不良品を見抜き、不良部分を可視化する「蓄電池非破壊画像診断システム」を開発しました。本システムは、IGSが創り出した世界初の計算理論により、蓄電池内部の電流密度分布を計測し、非破壊での故障解析・品質管理を可能にします。
【出展概要】
日時 :2024年11月20日(水)~11月22日(金)
場所 :国立京都国際会館(〒606-0001 京都府京都市左京区岩倉大鷺町422番地)
URL :https://www.jtbwmice.jp/2024/denchi65/access.html
ブース位置:本館1Fクローク前D会場78.79
展示内容 :「インライン全数検査用 電池非破壊画像診断システム」を実際にご覧いただけます。
<IGSの「蓄電池非破壊画像診断システム」の特長>
1.電池内部の電流密度分布を可視化
電池の動作と寿命に直接的に影響を及ぼす電流密度分布を透視するので、故障の原因を正確に特定することができます。
2.非破壊検査が可能
蓄電池を破壊することなく、内部の電流状態を確認できるので、検査前と同じ品質で動作させることができます。
3.良品電池内部の電流ムラを非破壊で映像化
良品電池内部に存在する電流ムラ、出荷基準をクリアできる電池に内在する極微小短絡を評価できます。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/48430/18/48430-18-1fdc8a1e75d270affbe2dc5d3302e853-1378x844.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
▲電気が異常に集中する部分が異なる色で表示される
4.出荷前の電池の全数検査を実現
従来の検査では抜き取り検査が一般的でした。しかし、当社のシステムを導入することにより、高い精度での全数検査が可能になります。従来の検査ではパスされるような不良電池が市場に出荷されることを防ぎます。
【講演について】
日時 :11/21(木)10:40-11:00
タイトル:サイクル試験に伴う電池内電流密度空間分布の非破壊映像化に関する研究
講演概要:
当社は、電池から発生する磁場の観測結果から電池内電流を映像化する解析的理論、超高感度磁場観測技術の研究を進め、蓄電池内部における電流密度の空間的分布を非破壊で可視化する機器の開発に成功しました。本機器により、電流密度空間分布の不均一性評価に基づく、電池性能の分析が可能となり、さらに、従来の自己放電計測に加えることで、より厳しい品質管理が実現されます。この度の講演では、開発した機器に加え、サイクル試験に伴う電流密度分布の空間分布変化を映像化した結果について詳細を発表します。
【株式会社Integral Geometry Science(IGS)について】
IGSは、いままで誰もみることができなかった隠された世界を撮影するテクノロジーを研究開発・事業化する会社です。未知の世界を撮影するためには、外の世界から波動を送り込み、内部で跳ね返りを繰り返し外の世界に漏れ出た波紋を観測し、映像を創りだす必要があります。この作業は、波動散乱の逆問題とよばれ、極めて困難な応用数学史上の未解決問題とされてきました。木村建次郎博士および木村憲明博士は、2012年にこの問題を世界で初めて解くことに成功、「散乱の逆問題の解法及び画像化法」が日米中欧 世界各国で認められ、特許を取得しました。この研究成果を社会実装するため、2012年にIGSが設立されました。同社は神戸大学インキュベーションセンターに研究開発拠点を置き、透視技術の研究開発と実用化に取り組んでいます。
ホームページ:https://www.igs-group.com/
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