自動運転トラックの輸送実現に向けた公道実証にパナソニックグループが荷主企業として参加
PR TIMES / 2024年10月24日 11時2分
パナソニック オペレーショナルエクセレンス、三井倉庫ロジスティクスおよびT2、3社で自動運転トラック技術を活用した輸送オペレーションの構築に向け実証実験を開始
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T2のトラック車両
パナソニックグループの物流中核機能を持つパナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社(大阪府門真市、代表取締役社長:佐藤 基嗣、以下「PEX」)、レベル4(*1)自動運転トラックの開発とその輸送サービス提供を進める株式会社 T2(東京都千代田区、代表取締役 CEO:森本 成城、以下「T2」)、T2へ出資し自動運転トラックの輸送オペレーション構築を進める三井倉庫ロジスティクス株式会社(東京都中央区、代表取締役社長執行役員:石川 輝雄、以下「MSL」)の3社は、社会課題であるCO2排出量削減および労働環境の改善・労働力不足への対策に対し、将来に向けレベル4自動運転トラックを活用する上で最も効果的な輸送オペレーションの構築を検討するため、レベル2(*2)自動運転トラックを使用した実証実験を開始します。
実証実験の期間は2025年1月から2025年6月とし、新東名高速道路(沼津―豊田間)や伊勢湾岸自動車道および新名神高速道路を追加した区間(沼津―草津間)を自動運転走行することを軸に、レベル4自動運転トラックの活用を想定した輸送オペレーションの構築を検討するため、先行してレベル2相当の自動運転トラックを活用した実証実験に取り組みます。実証実験ではパナソニックグループの貨物を実際に積載した状態で自動運転走行を行う予定です。
1.背景および目的
気候変動を含む地球環境課題および「2024年問題」に代表される物流業界課題に対して物流活動で発生するCO2排出量の削減、ドライバーの労働環境改善・ドライバー不足への対策は持続可能な社会を築いていく上で、必要不可欠な活動です。
これらの社会課題の解決や政府が進める「物流革新に向けた政策パッケージ」へ積極的に取り組みを進めるPEXと、サプライチェーンソリューションの提供による顧客価値向上を推進、さらには物流の共同化による効率化を進めるMSL、そこに自動運転トラックの技術開発とその輸送サービス提供を目指すT2が手を取り合い、自動運転技術を活用した最も有効な輸送オペレーション構築の共同検討を開始し、2027年運用開始を目標にレベル4自動運転トラックを活用した幹線輸送(*3)の実現を目指します。
幹線輸送は経済や国民の生活を支える大動脈であり、持続可能な物流を実現したいという3社の想いにより今回の実証実験は実施されます。様々な条件下の公道において、パナソニックグループの荷物を輸送することで、貨物積載状態での自動運転制御の精度を上げ、また2027年に予定している運用開始時のスムーズな導入、さらには「物流革新に向けた政策パッケージ」にある物流負荷の軽減(荷待ち、荷役時間の削減等)等への改善点の洗い出しを目的とします。
*1 レベル4自動運転:特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態
*2レベル2自動運転:ドライバーの監視のもとに行われる、特定条件下での高機能自動運転
(国土交通省資料参照:https://www.mlit.go.jp/common/001226541.pdf)
*3幹線輸送:周辺エリアの大量の荷物を集めた拠点から他のエリアの集積拠点への輸送、また企業の拠点間で一括大量輸送を行うこと
2.実証概要
● 期間:2025年1月~2025年6月
● 場所:パナソニックグループ貨物の輸送が発生する関東~関西間の発着地(オペレーション全体としての対象)
● レベル2自動運転技術走行区間:新東名高速道路「沼津~豊田間」、伊勢湾岸自動車道・新名神高速道路を加えた「沼津~草津間」
● 参加企業:
○ パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社
○ 三井倉庫ロジスティクス株式会社
○ 株式会社T2
● 実証内容:
○ トラックのレベル4自動運転に向けた高速道路上でのレベル2自動運転
○ 貨物を積載した幹線輸送における自動運転の走行ルートおよび走行リードタイム検証
○ 想定したオペレーションパターンの有効性検証
※すべての実証実験はドライバー乗車の上、レベル2相当で行います。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/110471/18/110471-18-e0039b7a8711829bfdb4e430f744c886-3900x2600.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
写真:T2のトラック車両
【代表者コメント】
パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社 執行役員 安藤健太郎(物流担当)
当社は、持続可能な未来を目指し、CO2排出量の削減と労働環境の改善に取り組んでいます。今回の自動運転トラックを活用した輸送オペレーションの実証実験は、その一環として非常に重要なステップです。三井倉庫ロジスティクス株式会社および株式会社T2と協力し、最先端の技術を駆使して物流業界の課題解決に貢献できることを大変嬉しく思います。特に、日本国内の物流環境においては、ドライバー不足という深刻な課題にも自動運転技術の導入は非常に有効です。さらに、当社は物流のオペレーショナルエクセレンスを目指し、最適なオペレーションを追求することで、より高い品質と効率を実現し、持続可能な物流ネットワークの構築に貢献してまいります。将来的には、業務の標準化と効率化を実践し物流業界全体の発展に寄与することを目指しています。
三井倉庫ロジスティクス株式会社 代表取締役社長執行役員 石川 輝雄
当社は三井倉庫グループの現場で培われた物流ノウハウと、荷役の自動化や物流DX等の新たな技術を融合していくことで、持続可能で高付加価値な物流ネットワークの構築を進めております。
自動運転トラックを活用した輸送と、その運用を支える物流トータルオペレーションの確立を目指すと共に、地球温暖化や物流業界の課題への対策に取り組み、物流の未来を見据え活動してまいります。
T2 代表取締役CEO 森本成城
今回の実証は、2025年の事業開始および日本の大口荷主が参加するという観点において社会課題解決や日本の物流の変革に向けた大変に重要なステップです。「日本の物流を共に支える」という大義に共感頂き、素晴らしいパートナーと共に自動運転技術を活用した未来の物流に向けたチャレンジができること大変嬉しく思います。今後、パナソニックグループ、三井倉庫ロジスティクスと共に自動運転トラックでの幹線輸送実現に向けた協議会の推進をも目指しておりますが、本取組みを加速化させるべく、自動運転トラック幹線輸送に関わる幅広い業界の方々からの御賛同・御参画を切に願っております。
【各社概要】
■パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社
本社所在地 :大阪府門真市大字門真1006番地
代表者 :代表取締役社長 佐藤 基嗣
設立日 :2022年 4 月 1 日
事業内容 :パナソニックグループの経理・財務、法務、物流や調達など、各専門分野の人材を結集し、その連携を活かして、お客様の実務に寄り添ったソリューションを提供
企業サイト URL : https://www.panasonic.com/jp/pex.html
■三井倉庫ロジスティクス株式会社
本社所在地 :東京都中央区日本橋箱崎町19番21号 MSH日本橋箱崎ビル2階
代表者 :代表取締役社長執行役員 石川 輝雄
設立日 :1971年4月21日
事業内容 :サプライチェーンソリューション事業(3PL/4PL/LLP)、テクニカルロジスティクス事業(配送・設置・工事など)、家電量販物流事業、国内外一貫物流事業、コーヒーシステムズ事業、商品の輸出入及び販売事業
企業サイト URL : https://www.mitsui-soko.com/company/group/msl/
■株式会社 T2
本社所在地 : 東京都千代田区内幸町二丁目 2 番 3 号 日比谷国際ビル 1階
代表者 : 代表取締役 CEO 森本成城
設立日 : 2022 年 8 月 30 日
事業内容 :自動運転システムの開発、レベル 4 自動運転トラックによる幹線輸送サービス事業、幹線輸送に付随した関連サービス事業、その他関連サービス事業
企業サイト URL : https://t2.auto/
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