燃料輸送船「YODOHIME」にローターセイル(風力推進補助装置)の搭載を完了しました
PR TIMES / 2025年1月29日 15時45分
飯野海運株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 社長執行役員:大谷 祐介、以下「飯野海運」)と電源開発株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 社長執行役員:菅野 等、以下「Jパワー」)は、燃料輸送船「YODOHIME(よどひめ、2016 年2月竣工、以下「本船」)」にNorsepower Oy Ltd.(本社:フィンランド・ヘルシンキ、CEO:Heikki Pontynen、以下「ノースパワー社」)製のローターセイル(風力推進補助装置)を搭載することを決定しましたが、2024年12月に搭載工事を実施し、1月に搭載後初めての航海を無事完了したことをお知らせします。
参考(過去プレスリリース・2023年7月6日)
石炭専用船向け世界初 風力推進補助装置ローターセイルの搭載を決定しました
今回本船の船首楼に搭載されたローターセイル(高さ24m×直径4m)は、最新のAI技術を採用し、センサーで検知した風向・風速等の気象情報を用いて円筒帆の回転方向および回転数を自動制御しています。その円筒帆の回転によるマグヌス効果によって推進力を生み、航海最適化システムとの併用により、約6~10%の燃料消費量およびCO2排出量の削減が見込まれています。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/117282/18/117282-18-005deba86ec414bf4ab8c57604a6b825-3900x2191.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ローターセイルを搭載した本船
飯野海運としてノースパワー社製ローターセイルの搭載は大型ガス船(VLGC)に続く2例目であり、中期経営計画「The Adventure to Our Sustainable Future」においてテーマに掲げるカーボンニュートラルへの挑戦に向けて、今後もクリーンな海上輸送サービスの提供に向けた取組みを積極的に進めていきます。
Jパワーとして燃料輸送船への風力推進補助装置の搭載完了は1例目であり、今後も2021年2月にJ-POWER“BLUE MISSION 2050”で掲げたカーボンニュートラルの実現に挑戦していきます。
【各社情報】
飯野海運 ※ HP:https://www.iino.co.jp/kaiun/index.html
飯野海運は1899年に創業し、東京を本社として外航海運業・内航海運業・不動産業を展開しています。外航海運業では、原油、LNG、LPG、石油化学製品、乾貨物などのエネルギー資源およびその関連製品の輸送に特化した船主およびオペレーターとして、全世界で輸送サービスを展開しており、2024年12月末時点でVLCC4隻、ケミカルタンカー34隻、ドライバルク船23隻、大型ガス船8隻、中小型ガス船25隻の合計94隻を保有・運航しています。
飯野海運グループは、2023年5月に中期経営計画「The Adventure to Our Sustainable Future」を策定し、気候変動を始めとするサステナビリティへの取り組みを強化しています。海運業においては、2030年までにトンマイル当たりの温室効果ガス排出量を2020年度比で20%削減、不動産業においては、温室効果ガスの排出総量を2013年度比で75%削減、2050年まで全社でカーボンニュートラル達成の目標を掲げ、革新的な技術への投資を積極的に進めています。
Jパワー ※ HP:https://www.jpower.co.jp/
Jパワーは1952年創業の日本に本社を置く電力会社です。Jパワーグループは、人々の求めるエネルギーを不断に提供し、日本と世界の持続可能な発展に貢献することをミッションとし、これまで水力、火力、風力、地熱、太陽光による発電および送変電事業に国内外で取り組んできました。
このミッションの達成のために、2021年2月にJ-POWER“BLUE MISSION 2050”を発表し、2050年に向けて発電事業のカーボンニュートラルの実現に挑んでいます。
CO2フリー電源の開発加速化や既存火力発電所のアップサイクル、CO2フリー水素の発電・製造・供給に向けた取組み等を推進し、2025年度のCO2排出量を920万t削減※、2030年2,250万t削減※、2050年実質ゼロとする目標を掲げています。
※いずれも2013年度比、Jパワー国内発電事業
ノースパワー社 ※ HP:https://www.norsepower.com
ノースパワー社は、大型船向け機械式円筒帆の世界的なマーケットリーダーであり、現存する30,000隻以上の船の脱炭素化を支援できる可能性を秘めています。ノースパワー社製ローターセイル(Norsepower Rotor Sail(TM))は10年以上にわたって顧客に使用されており、風の力を利用することで燃料消費量とCO2排出量を5~25%以上削減することができます。
2012年の設立以来、ノースパワー社は5,000万ユーロ以上の資金を調達し、これまでに17隻の船に30基のNorsepower Rotor Sails(TM)を設置しました。今後18か月以内に15隻の船に42基の設置が予定されています。Norsepower Rotor Sailの100,000時間以上の性能データは、ABB、NAPA、RISE、Lloyd’s Registerなどの独立した第三者検証機関により検証されています。
以 上
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