e-モビリティへの長期戦略 寧波北斗科技と合弁会社設立を計画 e-スクーター用モーターのグローバル市場に参入
PR TIMES / 2012年8月24日 15時8分
・2011年のe-スクーター用モーターの世界生産台数は2,700万個
・寧波北斗科技有限公司:2011年に100万個超のe-スクーター用モーターを販売
・ボッシュのエレクトリカル・ドライブ事業部が電動二輪車の市場セグメントを新規開拓
中国、上海/寧波 - ボッシュ・グループは、e-スクーター用モーターのメーカーである中国の寧波北斗科技有限公司との合弁会社設立を予定しています。なお、この新会社にはボッシュが過半数を出資します。合弁会社は、e-スクーター用モーターの総合的な製品ポートフォリオの開発、生産および販売を行います。2012年8月13日に合弁会社の設立に関する合意文書に調印しました。合弁会社は独占禁止当局の承認を経て設立されますが、詳細な内容については非公開とすることで合意しています。寧波北斗科技はe-スクーター用モーターの開発・生産・販売のスペシャリストとして、中国では「POLTM」のブランド名で事業を展開しています。同社は従業員450人を擁し、2011年は100万個を超えるe-スクーター用モーターを販売しました。
ホイールハブモーター:電気自動車向けモーターアプリケーションのベストセラー
2011年の世界全体のe-スクーターの生産台数は約2,700万台でした。中国はe-スクーター生産の98%を占めており、今後も世界最大の生産国としての地位を維持すると見られています。「e-スクーター市場は年6%のペースで成長を続け、2020年には4,600万台規模に達するでしょう」と説明するエレクトリカル・ドライブ事業部の最高責任者であるUdo Wolzは、さらにこう続けます。
「合弁会社の設立は、ボッシュのエレクトリカル・ドライブ事業部に新たな強みをもたらすだけでなく、e-スクーター用モーターのグローバル市場への進出を果たす上での画期的な出来事となります」。さらに、合弁会社は電動二輪車という新たな市場セグメントの開拓に向けたエレクトリカル・ドライブ事業部の努力を後押しするとともに、成長を続けるホイールハブモーターのセグメントにおけるコンピテンシーを向上させることにもなります。ホイールハブモーターは今後も、電気自動車向けモーターアプリケーションのベストセラーであり続けると見られています。ボッシュはe-モビリティ・ソリューションのポートフォリオの拡充に努めており、このポートフォリオは、ペデレックと呼ばれる電動アシスト自転車向けドライブユニットから、ハイブリッド車や電気自動車用パワートレインシステム一式まで多岐にわたります。
顧客の高まる要求に応える
「私たちには素晴らしい成長のチャンスがあると考えています」。寧波北斗科技のDacheng Luo最高経営責任者(CEO )はさらにこう述べます。「グローバルな自動車産業の優れたパートナーとして、ボッシュのエレクトリカル・ドライブ事業部は、自動車用アプリケーションのシステムソリューションを提供し、世界をリードするモーター技術を活用することができます」。これらのシナジー効果を通して、合弁会社は品質と性能に対する顧客の要求の高まりに応えるという、寧波北斗科技が創立以来持ち続けてきたビジョンを追求できるようになります。「私たちはボッシュとの協力を通じて、e-スクーターのグローバル市場に革新的で高品質な製品を継続的に提供するために欠かせない大規模なシナジー効果を創造していきます」。
ボッシュのエレクトリカル・ドライブ事業部は、パワーウィンドウの電気式アクチュエーター、ステアリングコラム、シート、スライド式サンルーフユニット、電動パワーステアリング用モーター、エンジン冷却モジュール、ウォーターポンプ、バルブ、ワイパーシステムなどのシステムソリューションとサービスを提供しています。ボッシュのエレクトリカル・ドライブ事業部の製品は、快適なドライビングと燃費の改善、CO2の排出削減を通してドライバーと乗客、環境に直接的なメリットをもたらします。
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