インスリン療法を受けている糖尿病患者さん200名、インスリン製剤を処方する医師200名への糖尿病患者さんの治療費負担に関する調査を実施
PR TIMES / 2012年11月28日 13時14分
~医師は患者の要望が、患者は医師の推奨があれば、より安価なインスリン製剤の選択に積極的~
日本イーライリリー株式会社(本社:兵庫県神戸市、社長:アルフォンゾ・G・ズルエッタ)は、インスリン療法を受けている糖尿病患者さんの治療費負担について、患者さんと医師双方の意識・実態を理解するために、医師200名及び患者200名を対象にインターネット調査を実施しました。
厚生労働省が発表する「国民医療費の概況」*によると、平成21年度の糖尿病の医療費は1兆2149億円(前年度 1兆1854億円)で、前年度に比べ295億円増加しています。今回の調査を通じて、治療費に悩みつつ、医師に相談できないでいる患者さん方の実情が浮き彫りになりました。
(*日本生活習慣病予防協会 http://mhlab.jp/malab_calendar/2012/10/010414.php)
主な調査結果は以下のとおりです。
<調査1. 糖尿病患者さんの治療費負担に関する調査>
1. インスリン療法を受けている糖尿病患者さんにとって、治療の一番の不満は「治療費が高いこと」
2. 糖尿病の治療費の負担から約5割の患者さんが「趣味・娯楽費」を抑制し、3割の患者さんは「食費・生活費」も切り詰めている
3. 治療費の負担について、4割の患者さんが「(医師に)相談してみたいと思ったことはあるが、相談したことはない」と回答した。「相談したことがある」患者さんは全体の1割に留まる。治療費について相談したいと思ったとしても、実際に医師に話すのは躊躇する患者さんが多いと思われる
4. 「インスリンが製剤によって価格に違いがあることを知っている」患者さんは3割に留まる
5. より安価なインスリン製剤の処方を医師に依頼したことはあるか聞いたところ、全体の93.5%の患者さんが「依頼したことはない」と回答。「医師から提案され、依頼したことがある」患者さんも3%に留まる
6. 現在使用しているインスリン製剤よりも安価なインスリン製剤があれば、「使用したいと」回答した患者さんは9割にも上る(同等の効果が期待でき、かつ副作用のリスクも同等の場合)
7. より安価なインスリン製剤を医師に推奨されたら、8割以上の患者さんが「切り替えたいと思う」と回答
<調査2. インスリン製剤を処方している医師の、患者さんの治療費負担に関する調査>
1. インスリン製剤を処方している医師の7割は、治療費が高いことが患者さんの不満になっていることを認識している
2. インスリン製剤の切り替えなど患者さんに薬剤費を軽減するための提案をしたことがある医師は全体の半数以下
3. 患者自身からの要望があれば、より安価なインスリン製剤の処方をしたいと考えている医師は8割に上る
今回の調査からは、患者さんはインスリン療法を経済的に負担に感じており、医師もまたそれを理解していながらも、治療費について双方の間で話し合われることが少ない実情が浮き彫りになりました。忙しい外来で、時間が限られた診療時間内では、医師が治療費に関してまで言及する余裕がない可能性も考えられます。また、患者さんがインスリンは製剤によって価格差があることを知らないことも、治療費について話し合われない一因となっていると考えられます。
医師は患者さんから要望があれば、患者さんは医師から推奨があれば、より安価なインスリン製剤を積極的に使用したいと思っており、今後、双方がよりオープンにコミュニケーションを図ることができれば、患者さんの治療費負担の軽減にも繋がっていくと考えられます。
*調査概要及び調査結果の抜粋は弊社ホームページをご参照ください。
https://www.lilly.co.jp/pressrelease/2012/news_2012_143.aspx
企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
更年期の「ホルモン補充療法(HRT)」やめどきは?検査の内容やかかる費用も解説!
ハルメク365 / 2024年10月24日 11時50分
-
「1型糖尿病」と「2型糖尿病」ってどう違うの? より恐ろしいのはどちらなのか…専門医に聞いた結果
オトナンサー / 2024年10月23日 6時10分
-
UEG Week:セマグルチドと組み合わせた新しい治療法が、2型糖尿病におけるインスリン依存を解消する可能性がある
共同通信PRワイヤー / 2024年10月15日 10時1分
-
カケハシ、国際医療福祉大学と行ったスルホニル尿素薬の処方実態に関する研究がアジア糖尿病学会誌に原著掲載
PR TIMES / 2024年10月9日 13時45分
-
1型糖尿病の根治へ向けた画期的な低侵襲治療 中部地方初の保険診療による「膵島移植」を施行
Digital PR Platform / 2024年10月7日 16時53分
ランキング
-
1船井電機「給料払えません。即時解雇です」 社員が気づけなかった「3つ」の危険信号
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月30日 7時10分
-
2【速報】NHK子会社で社員が経費200万円以上を私的に不正利用、掃除機など購入 7年間で70件繰り返す
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年10月30日 15時55分
-
3なぜ今「昭和の町中華」が若者に人気なのか…「ミシュラン掲載ラーメン店」増加のウラで起きている意外な動き
プレジデントオンライン / 2024年10月30日 8時15分
-
4「サブウェイ」なぜワタミに?利点3つ考えてみた 「オーダーが難しい」問題は改善できるのか
東洋経済オンライン / 2024年10月30日 14時0分
-
5自動車世界生産、6%減=中国で苦戦、認証不正影響も―大手8社
時事通信 / 2024年10月30日 16時34分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください