潰瘍性大腸炎治療の選択肢血球成分除去療法(アフェレシス療法)を提案 血球細胞除去用浄化器「イムノピュア」の国内販売開始
PR TIMES / 2020年9月16日 9時45分
~薬剤が効きにくい難治例に悩む患者様のQOL向上に貢献~
日機装株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:甲斐敏彦)は、潰瘍性大腸炎の治療に用いられる血球細胞除去用浄化器「イムノピュア」の国内販売を開始しました。
日機装株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:甲斐敏彦)は、潰瘍性大腸炎の治療に用いられる血球細胞除去用浄化器「イムノピュア」の国内販売を開始しました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/17014/19/resize/d17014-19-257712-0.jpg ]
昨今、急激に増加している潰瘍性大腸炎に対し、一般的に5-アミノサリチル酸製剤やステロイド製剤といった薬物療法がおこなわれます。また、さらに悪化した場合、免疫調節薬や生物学的製剤と呼ばれる薬剤が用いられます。しかしながら、潰瘍性大腸炎は免疫異常による疾患であるため、一旦症状が治まっても(寛解)、数年でその症状がぶり返す(再燃)厄介な疾患です。そのため、治療においては、患者様の状態に合わせてステロイド投与量の調整や、効き目の薄い薬剤に対しては別の治療方法が求められます。
そこで使われている療法が、血球成分除去療法(アフェレシス療法)です。当社がこのたび国内販売した「イムノピュア」は、この治療に用いられる血球細胞除去用浄化器です。このイムノピュアは、2011年から欧州で販売を開始し、数多くの患者様に使用されている製品です。2020年3月に製造販売承認を厚生労働省から取得、2020年6月から医療保険の適用対象となり、国内販売となりました。
薬物療法はその効果の反面、副作用を有することも知られています。少しでも副作用の少ないといわれるアフェレシス療法で使うことができる「イムノピュア」を患者様の治療の選択肢として、医療現場に届けたい。これが、日機装の「イムノピュア」開発の想いです。
■潰瘍性大腸炎とは
体内で異物が認識されると、免疫機能が異物を排除して体を守る働きが起こります。これを自己免疫と言いますが、この機能が暴走し、自己組織に対し、異物認識をしてしまう状態を自己免疫疾患と呼びます。この反応が大腸に特異的に発現する疾患が、潰瘍性大腸炎です。潰瘍性大腸炎は日本では16万人以上※1の患者様がおり、若年層に多く発症するため、活動性の高い世代における生活の質(QOL)の向上が大きな課題となっています。この疾患の発症機序は未だ明らかになっておりません。また、様々な治療により寛解した場合も数年後に再燃することもあり、再燃・寛解を繰り返す特徴のある疾患です。
[画像2: https://prtimes.jp/i/17014/19/resize/d17014-19-793224-1.jpg ]
■血球成分除去療法(アフェレシス療法)とは
血球成分除去療法とは、患者様から血液を取り出し、特殊な浄化器を用いて活性化した白血球など暴走した免疫物質を取り除いた後、血液を患者様に戻す療法で比較的副作用の少ない治療法として知られています。
■イムノピュアとは
イムノピュアは、潰瘍性大腸炎の治療において血球成分除去療法に用いられる浄化器です。
潰瘍性大腸炎患者の活動期における寛解導入を目的として、血球成分除去療法(アフェレシス療法)に使用し、患者様の血液から活性化した白血球などを選択的に吸着除去します※2。
※1難病医学研究財団/難病情報センター:難病情報センターホームページ(2020年8月)
※2 Waitz G, et al. New White Blood Cell Adsorbent: Immunopure. In: Chang TMS, et al., eds. Hemoperfusion, Plasmaperfusion and Other Clinical Uses of General, Biospecific, Immuno and Leucocyte Adsorbents. Singapore: World Scientific, 2017; 957-998.
<日機装会社概要>
会社名: 日機装株式会社
本社所在地: 東京都渋谷区恵比寿 4 丁目 20 番 3 号 恵比寿ガーデンプレイスタワー22 階
創業: 1953 年 12 月 26 日
代表者: 代表取締役社長 甲斐 敏彦
事業内容: 産業用特殊ポンプ・システムなどを手掛ける「インダストリアル事業」、人工透析関連製品な
どの医療機器を手掛ける「メディカル事業」、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)製航空機部
品を手掛ける「航空宇宙事業」等の事業を展開。
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