Nature Service、環境省事業にて自然環境が健康に及ぼす影響について世界各地で行われた先行研究を総合的に分析
PR TIMES / 2020年3月9日 12時35分
自然環境とのかかわりは人の健康にポジティブに働く可能性がある
特定非営利活動法人Nature Service(埼玉県坂戸市/読み:ネイチャーサービス。以下「Nature Service」)は、2019年度、環境省から受託事業にて、自然環境下での活動・体験が健康に及ぼす影響についての先行研究についての分析調査を行った。その調査研究結果を「令和元年度 生物多様性と健康に関する科学的知見調査業務 報告書」としてまとめ、3月5日より環境省のウェブサイトで公開された。調査結果は、自社メディア「NATURES.」( https://natures.natureservice.jp/ )にて、一般市民向けに分かりやすくシリーズ記事として公開していく予定としている。
Nature Serviceは、2019年度、環境省の委託を受けて、「生物多様性と健康に関する科学的知見調査業務」を行った。自然環境下での活動・体験が健康に及ぼす影響についての関心が高まっており、森林などの自然環境は、様々な疾病の治療・予防に効果的である可能性が指摘されている。森林環境が持つ心理的・生理学的なポジティブな効果について知見が示されている一方で、わが国の医療現場で自然環境を用いたセラピーはほとんど導入されていないのが現状である。そして、それはエビデンスレベルの高い研究の蓄積がされていないことが主な理由として想定される。
そこでこの調査事業では、これまでに実施された科学的調査研究の文献についての分析を、以下の目的で行った。
(1)自然環境を用いた介入に関してランダム化比較試験(RCT)研究がどれほど行われてきたかを明らかにする。
(2)RCT 研究の研究結果を表にまとめ、研究間での共通点・相違点を明らかにする。
(3)比較的大規模なコホート研究(研究全体の参加者数が 500 人以上)も表にまとめ、研究間での共通点・相違点を明らかにする。
(4)先行研究の問題点を明らかにする。
分析調査の結果、自然環境を用いたセラピーにおいて7本の RCT 研究結果が報告されていること。そして、その結果の方向性はほぼ一貫しており、自然環境とのかかわりは人の健康にポジティブに働く可能性が示唆されていたことが明らかになった。しかし、そのエビデンスレベルは低く、これまでの研究において「自然環境への関与が人の健康に良い」と言える十分なエビデンスは不十分であると考えられる。今後、現在の研究レベルに沿った質の高い RCT 研究が蓄積されることが期待される。
今回の調査について、Nature Serviceの代表理事 赤堀哲也は「自然環境にいることがなんとなく心地よいことを個々人が体感していても、エビデンスが不十分であるために、仕組みとして自然体験を健康に活かすことが出来ていないように感じている。Nature Serviceは、『自然に入ることを、もっと自然に』をミッションに、一人でも多くの人が自然に入るきっかけづくりをしてきている。調査結果について、一般の人に分かりやすく伝えていきたい」としている。
調査報告書の全文は、環境省のウェブサイトから全文を閲覧できる。
https://www.biodic.go.jp/biodiversity/activity/policy/valuation/pdf/report_haelth.pdf
【Nature Serviceについて】
Nature Serviceは、2013年に「自然に入ることを、もっと自然に」をミッションに設立。「よそ者の視点」から地方に眠る自然体験創出のきっかけを発掘している。2016年4月からは信濃町の公共キャンプ場である「やすらぎの森オートキャンプ場」の運営を行っている他、2016年から3年間かけて脳波測定による自然環境における従業員のリモートワークが与える生産性の向上についての実証実験を行った。また、自社メディア「NATURES.」で200以上の自然体験関連の記事を公開したり、伊豆諸島全島をドローンで撮影制覇する企画を自社メディア「NATURES.」で発信する等、一人でも多くの人が自然に入るきっかけづくりを行っている。
Nature Service: https://www.natureservice.jp/
NATURES.:https://natures.natureservice.jp/
【お問い合わせ】
特定非営利活動法人Nature Service
〒350-0242 埼玉県坂戸市厚川126番1号
tel: 049-287-8807 fax: 03-5204-9202
mail: office@natureservice.jp
担当: 鈴木
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