南スーダン:上ナイル州のスーダン難民キャンプで死亡率が危機的水準を上回る事態に

PR TIMES / 2012年7月6日 19時35分



プレスリリース
2012年7月6日

スーダンの青ナイル州における衝突により、2011年末から現在までにおよそ12万人がスーダンから国境を越えて、南スーダンの上ナイル州に避難している。スーダンから避難してきた約3万人が滞在する上ナイル州マバン郡のジャマム難民キャンプで国境なき医師団(MSF)が行った調査の結果、このキャンプで暮らす難民の死亡率が危機的状況とされる数値の2倍近くに達していることが明らかになり、MSFはこのキャンプの深刻な人道状況に警鐘を鳴らす。

激しい継続的な降雨が始まる前の6月18日の週に、MSFがジャマム難民キャンプで実施した疫学的調査の結果、子どもの死亡率が1日1万人あたり2.8人であることが判明し、危機的状況とされる1日1万人あたり2人という数値を上回っていることが分かった。人口1万人における1日あたりの粗死亡率は1日1.8人となり、1日1万人あたり1人の粗死亡率で危機的状況とされるため、この現状は極めて深刻である。この数値によると、ジャマム・キャンプでは毎日およそ9人の子どもが亡くなっている計算になる。死亡件数の65%が下痢症によるものである。

現在、雨季が開始し、大雨によりジャマム・キャンプは浸水し、既にぜい弱な状況に置かれている難民が疾病にかかるリスクが大幅に拡大している。国連難民高等弁務官事務所(UNCHR)をはじめ、ジャマム・キャンプにおける援助に携わる全ての援助団体がこのキャンプで暮らす人びとに向けた対策を講じなければ、さらなる人道上の危機と人びとの命が失われることになる。

ジャマムにおけるMSFの緊急対応コーディネーター、タラ・ニューウェルは説明する。
「彼らはスーダンでの暴力から逃れ、身の安全を求めて過酷な避難の途上で家族を失った人たちです。そんな人たちがいま、難民キャンプの水浸しの地面に、身を守るものもなく座り込み、劣悪な環境のために、本来は予防可能な病気で死の危機に瀕しているのです。」

スーダン青ナイル州での暴力と苦難から逃れてきた難民の多くが、南スーダン上ナイル州に到着した時点で既に健康状態が悪化している。到着先も1万人に及ぶ人びとの受け入れには特に不適当な場所である。乾季に乾き切る泥土の荒れ地が、雨季にはまるで沼沢地のような氾濫原になる。島となって残る地面はほとんどなく、井戸のために掘る穴の場所を見つけることも極めて困難となる。到着した難民は不適切な住環境や衛生状態の中で、入手出来る清潔な水の量も必要最低量を大幅に下回っている。さらに、雨による浸水によって状況は次第に深刻さを増している。

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