オンライン学習の効果的活用で「探求」がより深まる!
PR TIMES / 2021年5月10日 19時15分
5/7苫野一徳氏との「対話の会・第2弾」の実施しました
5月7日(金)14時~16時30分、自由学園では、男子部・女子部高等科有志生徒が企画した、教育哲学者・苫野一徳氏※1との「対話の会・第2弾」をオンラインで実施しました。
これは、4月16日のワークショップ「学びとは何か」(対話の会・第1弾)を受けて開催したもので、発案から運営まで全て生徒が担当しています。教育に関する議論・対話が中心だった第1弾に比べ、第2弾は憲法論や歴史認識、新しい社会のあり方など、社会の根幹部分にまで広がる対話が展開されました。
第1回の内容はこちら
https://newsrelea.se/w4dgO6
オンラインだからこそ可能となった「探求」の実践
自由学園は、以前から生徒が主体的に一つのテーマを深める学習方法を実践してきましたが、2020年度よりこれをさらに発展させる形で、新カリキュラム「探求※2」を展開しています。
「探求」の実践では、コロナ禍で不可欠となった、オンライン学習の仕組みを最大限活用しています。
その具体的な成果の一つが、今回の「対話の会・第2弾」です。
「一対一」の対話が多層化することで生まれる効果
対話の会は、希望する生徒がzoomの挙手機能を使って苫野氏に質問していく形式で進み、130人以上が参加し、十数人が直接的な対話を行いました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/5382/20/resize/d5382-20-397388-0.png ]
教育改革の第一人者である苫野氏に、生徒が自身の考えや疑問をぶつけること自体、非常に貴重な機会ではありますが、今回、オンライン上での「一対一」の対話であったことが、学びの効果を格段に押し上げる結果となりました。この形式では、質問した生徒以外にもプラスの影響があります。静かな環境で対話が聞けるため、第三者目線での新たな気づきや発見があるからです。
こうした効果もあり、後半になるほど対話の内容・質が加速度的に深まっていきました。
探求が進み、学びがより深まった対話例
ここでは、学びの深まりが感じられた対話の一部を、要約して紹介します。
[画像2: https://prtimes.jp/i/5382/20/resize/d5382-20-109017-1.png ]
生徒:教育によって社会が変わるのか、社会が変わるから教育が良くなるのか、どちらが先か。
→教育の原資は税金であるため、国が豊かでないと充実しないと考える。教育変革の前提として、国の経済システムを変える(より成長させる)必要があるのではないか。
苫野氏:教育と社会システム、どちらも非常に重要で、両輪として変革を進める必要がある。現代社会は、成長を前提としたグローバル資本主義の末期状態。長期的にはこれに変わる新しい社会・経済システムが必要となる。教育はこのシステムを構想する上で、重要な要素の一つ。自由と平和を基盤にした「新しい社会」を創るためには、教育を変革していくことが不可欠となる。
「ポスト資本主義社会」の新しい社会システムは、現在多くの人が考えているが、まだ誰も答えを出せていない問いである。みなさんの世代から、新しい社会について考える人が出て、一緒に新しい社会を構想してほしい。
第一弾の対話で受けた刺激を、自分なりに咀嚼することで新しい問いに変え、それを苫野氏に投げかける。そして、自分の問題意識が「現代社会の最先端の課題」とつながっていることを知る。こうした経験こそが、生徒の好奇心や学ぶ意欲を刺激し、自ら主体的に「探求」を進めていく、大きな力になると考えます。
自由学園では、今後もオンラインを活用しながら、生徒の主体的な取り組みを中心に、本質的な学びにつながる「探求」を積極的に推進していきます。
※1 苫野一徳氏:教育学者・哲学者。熊本大学教育学部准教授。早稲田大学大学院教育学研究科博士課程修了。全国の多くの自治体や学校等でアドバイザーを務める。自由学園の教育活動にも、講演会や特別授業などで参画いただいている。著書に『愛』『教育の力』(ともに講談社現代新書)、『ほんとうの道徳』(トランスビュー)、『「学校」をつくり直す』(河出新書)、『どのような教育が「よい」教育か』(講談社選書メチエ)など他多数。
※2 探求:課題解決のための学びには、一般に「探究」の文字が用いられるが、自由学園では、その問いが生涯を通じた「真理の探求」「生きる意味の探求」につながることを願い、「探求」を用いている。
■学校法人自由学園 https://www.jiyu.ac.jp
1921年、日本で最初の女性新聞記者羽仁もと子とその夫でジャーナリストの羽仁吉一が創立。
2021年4月に創立100周年を迎える。
設置校:幼児生活団幼稚園 初等部(小学校) 男子部・女子部(中等科・高等科) 最高学部(大学部)
■本プレスリリースに関する連絡先
自由学園広報本部
〒203-8521東京都東久留米市学園町1-8-15
E-mail kh@jiyu.ac.jp
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