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学生の作品を、建築界をリードする建築家・造園家が審査「木の家設計グランプリ2020」をライブ配信

PR TIMES / 2020年10月2日 10時45分

日本の伝統、木造住宅の技術を絶やさないためにーー地方の工務店が立ち上がり、今年で開催7回目を迎えた。

9月26日(土)、建築を志す現役学生が参加する「第7回 木の家設計グランプリ」が開催された。当日は、日本を代表する建築家・造園家7人が審査員を務め、全国から応募された223作品の中から上位3位を選出。今回は初のオンライン開催となったが、画面越しに学生と審査員の思いがぶつかり合い、例年以上に熱いコンテストとなった。



建築家が学生の作品を厳しく審査

木の家設計グランプリは、全国の学生を対象に開催される「木造住宅」限定の設計コンテスト。学生は、審査員長が決めたテーマに沿って設計プランを作成し、7人の審査員が金賞、銀賞、銅賞、U20(20歳以下の学生)賞ほか、各賞を決定する。

7回目を迎えた今年度、松岡拓公雄(まつおか たけお)審査員長が決めた課題テーマは、「自然を身方にする家」。松岡氏は丹下健三・都市建築設計研究所を経て、アーキテクトシップを設立。2008年には、「モエレ沼公園」で日本建築学会賞業績賞とグッドデザイン大賞を受賞した日本の建築界を牽引する存在だ。
[画像1: https://prtimes.jp/i/28809/20/resize/d28809-20-270685-6.jpg ]


審査員は他にも、竹原義二氏(無有建築工房 )、横内敏人氏(横内敏人建築設計事務所)、伊礼 智氏(伊礼智設計室)、堀部安嗣氏(堀部安嗣建築設計事務所)、荻野寿也氏(荻野寿也景観設計)、堀 啓二氏(株式会社 山本堀アーキテクツ)と、建築界のトップランナーが名を連ねた。


[画像2: https://prtimes.jp/i/28809/20/resize/d28809-20-945229-5.jpg ]


審査員と学生のやり取りが見所

今年度は、全国から223組の作品が提出された。例年、一次審査は審査員が会場に並べられた模型とプレゼンボードを見て、ファイナルプレゼンテーションに進む上位10作品とU20賞を選出するが、今年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、初めてオンラインで開催。あらかじめプレゼンボードと模型写真、3分のプレゼン動画が審査員に提出され、それをもとに一次審査が行われた。
[画像3: https://prtimes.jp/i/28809/20/resize/d28809-20-657768-4.jpg ]

そして、開会式、一次審査の結果発表からYoutube配信がスタート。

[画像4: https://prtimes.jp/i/28809/20/resize/d28809-20-995443-2.png ]

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その後、上位10作品およびU20賞に選ばれた学生と審査会場をZoomウェビナーで結び、ファイナルプレゼンがスタート。3分のプレゼン動画が流れた後、審査員は学生に質問やアドバイスをするが、中には辛口の批評をすることもある。一貫しているのは、テーマに沿ったプランになっているか、住みやすいか、である。鋭い指摘にひるむことなく自身の考えを述べる学生もいれば、逆に審査員の考えを素直に受け入れる学生も。審査する側・される側の真剣さが感じられるこのやり取りは、毎年、見所のひとつになっている。

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各学生のテーマの解釈も、十人十色で興味深い。太陽光や風だけでなく、雨や温泉、種、麹、坂道までも自然ととらえて暮らしに取り入れた作品は、百戦錬磨の審査員をして「おもしろい!」とうならせた。

審査の様子を公開

一般的に審査は非公開で行われることが多いが、このコンテストは最終審査が公開されるのが大きな特徴だ。各審査員はプレゼンを終えたU20を含む11作品から、気に入った3作品に投票し、最終的に獲得票数の多い作品が金賞、銀賞、銅賞を受賞する。審査中は、票が移されて順位が入れ替わることもあるため、当事者でなくても気が気でないが、その作品を選んだ理由を聞けるのは学生にとって大きなメリットといえる。

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2020年度、最優秀賞の金賞に輝いたのは、松重美穂さん(横浜国立大学大学院)、秋山曜さん(早稲田大学大学院)の「相間の坂」。人の営みとともに変化してきた歴史ある坂道を「自然」と解釈し、そのユニークな環境を建築に生かした点、また、新しいライフスタイルを提案している点が高く評価された。


銀賞は僅差で「雨を待ちながら」、銅賞は「音と暮らす家」。U20賞の「人と太陽と月の家」はピュアな人柄が現れていると評され、他作品と互角の戦いを見せた。

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総評では、審査員が受賞作品以外にも言及。惜しくも賞にもれた学生に対して「今、評価されることは、皆さんが活躍する時代には間違っているかもしれない。常に現実に疑いの目を持って、新しい時代のエネルギーを創り出してほしい」と激励した。

応募作品のプレゼンボード、模型写真、プレゼン動画は現在、ホームページ上で公開されている。また、ライブ配信された学生のプレゼンテーション、審査の動画もYouTubeで見ることができる。コロナ禍で学内においても、友人同士お互いの作品を見たり、意見を交わし合うことも難しい環境に置かれている建築学生。「通常でも、他大学の作品を見たり、プレゼンを聞いたりする機会はなかなかない。今回の開催形式や、作品をHP上で見られることは、非常に勉強になる。」と好評を博している。

また、教育機関の先生方からも、学びになるとの声が上がっている。

若い学生と建築界をリードする“一流”の、建築への熱い思いが交錯するこのコンテスト。短時間ではあるが、学生にとっては、多くの気づきと学びのあるかけがえのない時間になったことだろう。

【木の家設計グランプリ2019 受賞者】
金賞
松重 美穂(横浜国立大学大学院)・秋山 曜(早稲田大学大学院)
『相間の坂』

銀賞
石原 可南子・児玉 由衣(名古屋大学大学院)
『雨を待ちながら』

銅賞
北田 航也・平山 徹・木津 郁海(芝浦工業大学大学院)
『音と暮らす家』

アンダー20賞
安井 莉々香(横浜日建工科専門学校)
『人と太陽と月の家』

審査員長特別賞
大久保 尚人(芝浦工業大学大学院)
『私は、自然に/と暮らす』

優秀賞
上島 惇之介(法政大学大学院)・高須 拓(早稲田大学芸術学校)
『櫓ハウス-密集住宅地における共用スペースをもつ住居の提案-』

熊野 拓郎・柴田 桂吾・佐々木主海(名古屋大学大学院)
『光彩の棲家』

高橋 真由(信州大学大学院)
『雪をそそぎ、タネがめぐる家』

中村 正基・山田 遙南・石本かえで・田畑輝(日本大学)・山本 壮一郎・中村 美月(日本大学大学院)
『つめたさとあたたかさを棲み分ける家-雪室と温泉を使った寒暖を身方にする住まい-』

井上 了太・熊谷 拓也・岩崎 琢朗(日本大学)
『家麹』

堀 智哉(京都工芸繊維大学)
『弥次郎兵衛の家-自然の上に暮らし、大地と目線を合わせる暮らし-』

他各賞はHP上で公開。
【木の家設計グランプリHP】 http://www.dentoumirai.jp/

当日の様子をこちらからご覧いただけます。
【配信ライブURL】https://youtu.be/zDZ4epU0mW4

主催者
【社名】株式会社 木の家専門店 谷口工務店
【所在地】滋賀県蒲生郡竜王町山之上3409
【連絡先】0748-43-1128

【HP】https://taniguchi-koumuten.jp/
【MAIL】ksg@taniguchi-koumuten.jp

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