2022年水産物年間輸出統計の実績を発表
PR TIMES / 2023年2月3日 12時45分
ノルウェーシーフードにとって輸出額が史上最高の年に
ノルウェーシーフードの市場開拓に取り組むノルウェー水産物審議会(本社:ノルウェー・トロムソ)は、2022年の水産物年間輸出統計の実績を発表しました。ノルウェーは2022年に290万トン、1,514億NOK(2兆664億円)相当の水産物を輸出し、輸出総額においては過去最高を記録しました。年間を通じて、毎日4,000万食分ものシーフードが世界中で楽しまれていることを意味します。
日本への総輸出量は10.6万トンで2021年から7%の減少となりましたが、輸出額は1%増加の45.6億NOK(623.3億円)となり、過去最高額を更新しました。
ノルウェー水産物審議会CEO クリスチャン・クラーマー(Christian Chramer)は、ノルウェーの2022年のシーフード輸出について、以下のようにコメントしました。
「2022年におけるノルウェーの水産物輸出は、ヨーロッパでの戦争、エネルギー価格の高騰、インフレーションや世界的な購買力の低下がありながらも、歴史的に好調な一年となりました。輸出金額は2015年からたった7年で約2倍の成長を見せており、今後さらなる輸出の伸びを期待しております。」
また、ノルウェー水産物審議会 日本・韓国担当ディレクター ヨハン・クアルハイム(Johan Kvalheim)は日本市場について以下のように述べています。
「2022年は多くの混乱がありましたが、その中でも日本はノルウェーシーフードにとって非常に重要な市場であることに変わりはなく、輸出先として13番目に大きな市場となりました。これは為替変動に加えて、燃料、輸送、生産コストに関する価格の上昇を考慮すると、素晴らしい結果であると考えます。日本の皆さまのノルウェーシーフードに対する信頼とご愛顧に感謝するとともに、2023年も皆さまのご支持を得られるよう持続可能で高品質なノルウェーシーフードを届けてきます。」
サーモンは輸出量と輸出額ともに減少
サーモンはノルウェーのシーフード輸出の中で輸出量と輸出額が最も高い魚種です。
<全体の輸出量・額>
・2022年総輸出量:125万トン 前年比2%減
・2022年総輸出額:1056億NOK(1兆442億円)前年比30%増
<日本への輸出量・額>
・2022年輸出量:2.9万トン 前年比21%減
・2022年輸出額:26.9億NOK(367.2億円)前年比6%減
<ノルウェー水産物審議会 日本・韓国担当ディレクター ヨハン・クアルハイム(Johan Kvalheim)コメント>
「ノルウェーから日本への主な輸出物は新鮮なサーモンでありますが、今年はロシア領空の飛行禁止措置の影響により価格上昇が起こり、輸出量と額ともに昨年より減少する結果となりました。しかしこの状況を受け、今年は頭付きのホールサーモンから容量の少ないフィレに大きくシフトをしたため、フィレの輸出量においては前年比から9%減に留めることができました。2022年は価格高騰の中でも、世界中で新鮮なノルウェー産サーモンへの強い需要があることを再認識できた年であり、2023年も新鮮かつ安全で高品質なノルウェー産サーモンを日本の皆様にお届けし続けられるよう取り組んでまいります。」
サーモントラウトも輸出量、輸出額共に減少
サーモントラウトはノルウェーのシーフード輸出の中で輸出量と輸出額が2番目に高い魚種です。
<全体の輸出量・額>
・2022年総輸出量:5.4万トン 前年比13%減
・2022年総輸出額:50億NOK(683億円)前年比24%増
<日本への輸出量・額>
・2022年輸出量:3,605トン 前年比36%減
・2022年輸出額:3.5億NOK(58.3億円)前年比21%減
「サーモントラウトは、2022年輸出額において過去最高を記録しました。その美しい色と高品質な味が魅力のサーモントラウトですが、今後より多くの量を日本市場にお届けできるようになることを信じています。」とヨハン・クアルハイム(Johan Kvalheim)は述べています。
サバは輸出量、輸出額共に増加
サバは漁獲部門では輸出額が2番目に高い魚種です。
<全体の輸出量・額>
・2022年総輸出量:34万トン 前年比12%減
・2022年総輸出額:62億NOK(855億円)前年比6%増
<日本への輸出量・額>
・2022年輸出量:5.4万トン 前年比2%増
・2022年輸出額:10.7億NOK(146.1億円)前年比25%増
*輸出量が多い国々の中国、ベトナム、タイなどへ輸出されたノルウェーサバも日本市場向けに塩サバなどに加工されています。
「2022年サバの輸出量は減少しましたが、輸出額としては増加しており、イギリス水域での漁獲権を失った厳しい条件のなかでも、ノルウェーが持つ漁獲枠を全て獲りきることができました。」とノルウェー水産物審議会のビジネスデブロップメントマネジャー&インサイトサービス・遠洋魚戦略担当ヤン・エイリク・ヨンセン(Jan Eirik Johnsen)は述べています。
また、ヨハン・クアルハイム(Johan Kvalheim)は以下のように述べています。
「ノルウェーのサバにとって日本は依然として最も重要な市場であり、日本にはノルウェーで獲れるサバの約半分が輸入され、1/3が直接輸入、2/3が第3国での加工を経由して輸入されています。2023年も引き続き日本の皆様に美味しいノルウェー産サバを食べてもらうため、安定的なサバの供給を目指します。」
*ノルウェークローネ、1NOK=約13.649円(2022年平均)
ノルウェー水産物審議会について
ノルウェー水産物審議会(Norwegian Seafood Council)は、世界の重要市場において、ノルウェー産シーフードの価値を高める事を目標に市場インサイト調査、流通・消費者マーケティング、リスクマネージメントを柱に活動を行っています。ノルウェー漁業省が所有する公共企業で、ノルウェーの北部の水産都市トロムソに本部を構え、世界12カ国に支部を設置しています。NSCはノルウェーの漁業・養殖業界と連携し、ノルウェー産シーフードの市場開拓、需要の強化を図っています。ノルウェー産シーフードやノルウェーの水産業に関する情報は、seafoodfromnorway.jp をご参照ください。
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