口閉じテープにより口内の乾燥を予防し、睡眠の質改善の一助となる可能性を確認 - 2021年9月23日~9月24日 日本睡眠学会第46回定期学術集会にて報告-
PR TIMES / 2021年12月2日 15時0分
小林製薬株式会社(本社:大阪市、社長:小林章浩)は、睡眠時に口閉じテープを使用することで、起床時の口内の乾燥を予防するだけでなく、睡眠の質改善の一助となる可能性を確認し、2021年9月23日~9月24日「日本睡眠学会第46回定期学術集会」にて報告いたしました。
睡眠時の口呼吸は、口内から水分が蒸発しやすくなり、口・のどの乾燥の原因になると言われています。また、口呼吸により舌が落ち込むことで気道が狭くなり、いびきや睡眠時無呼吸症候群の一因となると考えられています。
過去の研究において、正常な鼻呼吸の促進が睡眠の質向上に寄与することは報告されていましたが、今回、睡眠時に口閉じテープを使用することで、起床時の口内の乾燥を抑制することを確認しました。さらに、就寝時の鼻呼吸を誘導し、睡眠の質を改善・いびきの発生を抑制する可能性が示されました。当社では、今後も“睡眠”に関する研究を深め、その成果を社会に還元してまいります。
◆研究成果◆
口閉じテープにより睡眠時の口内の乾燥を抑制することを確認
いびきの発生が抑制された被験者では睡眠の質が改善する傾向を確認
<研究詳細>
試験対象:コントロール(口閉じテープ非使用)、口閉じテープ使用
被験者:30-40代健常男性7名
試験環境:睡眠試験施設(太田睡眠科学センター)
【口内の乾燥抑制評価】
本研究では、口内の乾燥抑制効果をワッテ法とVisual Analog Scale(以下、VAS)の2つの手法を用いて評価しました。
<ワッテ法>
舌下にロールワッテという綿を入れ、その重量変化から唾液量を算出する試験です。口閉じテープ使用時とコントロールで、就寝前後の唾液量を測定しました。
<VAS>
長さ100mmの黒い線を対象者に見せて、現在の状態の程度を指し示す視覚的評価スケールのことです。本研究では、起床時の主観的な口内の乾燥感に対して検証しました。
その結果、口閉じテープ使用時に、唾液量の減少の抑制、および主観的な口内の乾燥感を抑制することが確認できました(図1、図2)。これらのことから、口閉じテープを使用することで睡眠時の口内の乾燥を抑制することが示されました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/86052/20/resize/d86052-20-e208ab33db689c083657-0.jpg ]
【深睡眠割合評価】
終夜PSG試験という手法を用いて評価をしました。
<終夜PSG試験>
就寝時の脳波や筋電図、呼吸状態などを多数のセンサーを用いて一晩中測定する試験です。睡眠深度(眠りの深さ)などから、睡眠の質を評価することができ、深睡眠割合(全睡眠時間における深い睡眠時間の割合)が多いほど睡眠の質がよいとされます。本研究では、口閉じテープ使用時とコントロールで深睡眠割合を比較しました。
その結果、口閉じテープ使用時はコントロールに比べ、深睡眠割合が多い傾向が確認できました(図3)。また、被験者別に深睡眠割合の改善度といびきの改善度を確認すると、いびきが減少した被験者は深睡眠割合も改善する傾向がありました。このことより、口閉じテープの使用により睡眠の質が改善・いびきの発生を抑制する可能性が示されました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/86052/20/resize/d86052-20-81c8802aae390e9562b6-1.jpg ]
※2021年 9月23日-9月24日 「日本睡眠学会第46回定期学術集会」
セッション:SAS(睡眠時無呼吸症候群)領域
◯タイトル:口閉じテープが睡眠およびいびきの発生に及ぼす効果
◯平野 明、安川 貴文、清家 奈央、北島 幸太郎、清江 龍一(小林製薬株式会社)
千葉 伸太郎(太田睡眠科学センター)
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