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Classiq、ハイブリッド量子シミュレーションでヒューレット・パッカード・エンタープライズと協業

PR TIMES / 2024年6月7日 21時40分

量子ソフトウェアの開発企業であるClassiq Technologies(本社:イスラエル・テルアビブ、以下「Classiq」、URL: https://ja.classiq.io/ )は、ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)における研究開発の中心であるHewlett Packard Labsと行ったハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)と量子コンピューティングの統合に関する共同研究の成果として、大規模な組合せ最適化問題を高速に解く手法を開発したことを発表しました。



量子計算の様々なアプローチが成熟するにつれ、研究課題の最上位に位置する重要な問題を解決するために、最先端の量子計算と古典的なHPCのアプローチをいかにして効率的に統合するかが問われています。また高度な計算ソリューションへの需要が高まるにつれ、HPCと量子コンピューティングの統合は極めて重要になりつつあります。スケジューリングやオーケストレーションからハイブリッド計算まで、これら2つのアプローチが合流しつつあり、複雑な問題に対する革新的な解決策を生み出す契機となっています。今回のClassiqとHewlett Packard Labsの協業は、最先端の古典アルゴリズムと量子アルゴリズムを組み合わせることで、優れた結果を達成できる可能性の例を示しています。

今回のハイブリッドアプローチでは、HPE Cray Supercomputing EXシステムとHPE Cray Programming Environmentによる高性能コンピューティングの大規模並列実行効率に加え、Classiqシンセシスエンジンの量子近似最適化アルゴリズム(QAOA)回路の統合機能を利用することで、注目すべき結果を残しました。このソリューションは、小規模な問題をカプセル化し、大規模な課題に対する最適化されたアプローチを考案します。古典的アルゴリズムと量子アルゴリズムを融合させることで、この手法は、実世界の問題を効率的に解決する上で大幅な改善結果を示し、量子アクセラレーションの潜在的な利点をHPCデータセンターで容易に利用できるようにする方法を示しています。

今回の成果は、2024年5月31日にサンフランシスコで開催されたIEEE IPDPS会議(https://www.ipdps.org/)のQ-Casaワークショップで発表される論文「Hybrid Classical-Quantum Simulation of MaxCut using QAOA-in-QAOA」で紹介されました。

ClassiqのCEOであるニール・ミネルビは、 「今回の共同研究は、最先端の量子コンピューティング技術と古典コンピューティング技術を組み合わせることの威力を証明しています。ハイブリッド計算の可能性を示すだけでなく、具体的な効率改善も実証した今回の共同研究を非常に誇りに思います。この論文で得られた知見は、量子コンピューティングの主流アプリケーションへの統合を加速させる重要な一歩です。」と述べています。
ClassiqエンジンをHewlett Packard Labsの量子プログラミング環境のバックエンドとして統合することで、抽象化、最適化、スケーラブルな量子/HPCソフトウェア開発が可能になります。両社は、革新的な新ソリューションを開発し続けることで、これらの重要なコンピューティング技術の統合を加速させ、様々な産業における将来の発展に道を開くことを目指しています。

なお、HPEのベンチャーキャピタルプログラムである Hewlett Packard Pathfinderは2022年にClassiqへ出資を行っています。
https://pathfinder.hpe.com/


■Classiqについて

量子ソフトウェアのリーディングカンパニーであるClassiq Technologiesは、アルゴリズム設計から実行に至るまで、量子コンピューティングへのシングルエントリーポイントを持つ包括的なプラットフォーム(IDE、コンパイラ、OS)を提供しています。高度な記述式の量子ソフトウェア開発環境は、あらゆるレベルの開発者の習熟度に対応し、量子プログラミングを自動化します。これによりAI、機械学習(ML)、線形代数のバックグラウンドを持つ人々を含む幅広い人材が、量子コンピュータ・ハードウェアのプログラミングに関する深い専門知識が無くとも、量子コンピューティングの活用を可能とします。Classiqは量子コンピューティングへのアクセスを民主化し、幅広い量子ハードウェアへのアクセスを含め、ユーザーが量子コンピューティング革命を最大限に活用できるようにします。Classiqのコアテクノロジーであるアルゴリズムによる量子回路コンパイルは、現在そして未来の量子エコシステムを支えるものです。また、量子コンピュータ、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、量子シミュレータで使用するソフトウェアを提供する先進的な計算ハードウェアプロバイダーとも緊密に連携しています。ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)、HSBC、Samsung、インテーザ・サンパオロ、NTTといった強力な投資家に支えられ、Classiqの世界クラスの科学者・エンジニアチームの数十年の量子専門知識が、画期的なソフトウェア開発プラットフォームに活用されています。詳細は、LinkedIn( https://www.linkedin.com/company/classiq-technologies/ )、X(旧Twitter https://twitter.com/classiqtech )、YouTube( https://www.youtube.com/c/ClassiqTechnologies )でClassiqをフォローするか、ClassiqのSlackコミュニティ( https://classiq-community.slack.com/ )やウェブサイト( https://ja.classiq.io/ )をご覧ください。

※本リリースは、イスラエルで2024年5月29日(現地時間)に配信された英文プレスリリースの和訳です。

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