トイレの「ラスト3メートル」を解決! 大阪の老舗ゴムメーカーが手がける視覚障害者用トイレ誘導ライン「ガイドレット」
PR TIMES / 2023年9月14日 10時45分
西日本最大級の視覚障害者用具・機器展「日本ライトハウス展~全国ロービジョンフェア2023」(9/29,30開催)に出展
家電製品のゴム部品製造において業界で高い国内シェアを誇る錦城護謨株式会社(本社:日本 大阪府八尾市、代表取締役社長:太田泰造)は、トイレの入口からトイレブースまでを誘導する視覚障害者用トイレ誘導ライン「ガイドレット」を9月29,30日に開催される西日本最大級の視覚障害者用具・機器展「日本ライトハウス展~全国ロービジョンフェア2023」にて初展示する。
当製品は視覚障害者に対するトイレ環境の配慮として、これまで多くの施設で対応されていなかった“トイレ内の誘導”に着目。都市・建築のユニバーサルデザイン研究者であり、各地の委員やプロジェクトにも携わっている田中 直人(島根大学 客員教授)、老田 智美(大和大学理工学部 講師)との共同開発プロジェクトとなった。
同社は、最新の視覚障害者用具や機器・アプリなどが展示される当展示会をきっかけに、「ガイドレット」の公共施設や大型商業施設を中心とした採用・導入に向け、認知拡大を目指す。
[画像1: https://prtimes.jp/i/18023/21/resize/d18023-21-c72780bf834bced0b0d7-9.png ]
当事者の約88%が抱えているトイレ内移動の困りごと
近年、公共空間や大型商業施設等でのバリアフリーが一般化しているものの、田中 直人(島根大学 客員教授)、老田 智美(大和大学理工学部講師) による調査(※1)から、トイレ内のレイアウトが統一されておらずトイレ内で迷い、困る経験をしている視覚障害者は約88%にも及ぶことがわかり、トイレ内にも誘導敷設を必要とすることが判明した。
[画像2: https://prtimes.jp/i/18023/21/resize/d18023-21-39cfad14df2f2961c61b-9.png ]
また高齢化率の上昇に比例して、緑内障や加齢黄斑変性・白内障といった後天的視覚障害者人口も増加することから、2016年の31万人(※2)から2030年には200万人に達する(※3)と推定される。以上の理由からも、単独になりやすい場所であるトイレ内のバリアフリー化が一層求められることが予想される。
[画像3: https://prtimes.jp/i/18023/21/resize/d18023-21-22a213ae6ee3c13bd311-2.png ]
今回、開発チームとして参加した田中・老田両氏は、「視覚障害者が『ひとりになる場所・ひとりになりたい場所』を利用しやすくすることが開発目的である。今後も求められる『多様性を受容するまちづくり』のきっかけとして機能することに期待している。」と述べている。
※1 「移動方法からみた視覚障害者の施設内トイレ利用実態- 視覚障害者のユニバーサルデザイントイレ環境に関する研究 その2 -」/老田智美(大和大学), 田中直人(島根大学), 山崎 達也(錦城護謨), 日本建築学会大会学術講演梗概集, 2021.09
※2 「平成28年生活のしづらさなどに関する調査(厚生労働省)」
※3 出典:日本眼科医会研究班:日本における視覚障害の社会的コスト.日本の眼科 2009; 80(6): 付録
床を傷つけず既存の施設に対応できるスティック型マット
[画像4: https://prtimes.jp/i/18023/21/resize/d18023-21-5a8b6bd9dc084a69bdc0-3.png ]
ゴム製の視覚障害者用トイレ誘導ライン「ガイドレット」は、長さ250×幅50mmのスティック型マットを誘導線に沿って設置していく。設置方法は両面テープで貼る仕様(※)のため床を傷付けず、既存の施設への導入もしやすい点が特徴である。
また、白杖の当たり心地や足裏から伝わる程よい硬さが特徴で、厚みは約5mmでなだらかな傾斜があることから、車いすユーザーや肢体不自由者、高齢者やベビーカーをお使いの方の利用時にもやさしいデザインとなっている。
そのほか、当製品は利用者の理解と利用促進を図るために、トイレドアへの掲示などに活用できるアイコンデータの無料配布も実施している。
[画像5: https://prtimes.jp/i/18023/21/resize/d18023-21-f877855f299db7d13c06-4.png ]
※ 固定式のピン付きタイプも開発中
< 製品仕様 >
[画像6: https://prtimes.jp/i/18023/21/resize/d18023-21-891fec0768a1150d1d0d-9.png ]
・本体サイズ(1本あたり):長さ250×幅50×厚み5mm
・カラー:チャコールブラウン/チャコールグレー
・価格:1本あたり 3,300円(税込) ※別途、設置費用
・使用素材:合成ゴム
・参考設置本数(平均的な多機能トイレの広さを基準とした場合):約12本
対応床材:Pタイルや長尺シートなどのプラスチック系床材に対応
タイルカーペットにも対応可能なのでトイレ以外の床材にも設置可
清掃方法:モップ掛けなど、日常的なお手入れを推奨
導入が見込まれる施設:大型商業施設、公共施設、病院など
設置実績:イオンタウン茨木太田(大阪府)、日本ライトハウス情報文化センター(大阪府)ほか
※詳細はwebサイト( http://www.kinjogomu.jp/welfare/index.html )またはメールにてご案内( info_bf@kinjogomu.jp )
<日本ライトハウス展~全国ロービジョンフェア2023 概要 >
開催日:2023年9月29日(金)、30日(土)
時間:11時~16時(29日)、10時~16時( 30日)
会場:OMMビル 2階CホールとDホール / ブース番号:42
主催:社会福祉法人日本ライトハウス
共催:社会福祉法人読売光と愛の事業団
https://www.lighthouse.or.jp/iccb/informations/informations-36516/
[画像7: https://prtimes.jp/i/18023/21/resize/d18023-21-10f48c12beac18efe6c4-6.png ]
※同展示会では、2015年の発売以来、公共施設・病院・オフィスビルなど国内でシリーズ累計1000か所以上(※)に導入されているゴム製の視覚障害者歩行誘導マット『歩導くんガイドウェイ』(屋内専用)も展示される。
※導入実績( https://guideway.jp/settijisseki/ )同社調べ
< 会社概要 >
[画像8: https://prtimes.jp/i/18023/21/resize/d18023-21-f4d7fd720a6101e395ec-7.jpg ]
企業名 :錦城護謨(きんじょうごむ)株式会社
代表者 :代表取締役社長 太田泰造
創業 :昭和11年5月
本社所在地 :大阪府八尾市跡部北の町1丁目4番25号
事業内容 :工業用ゴム部品の生産・販売、
軟弱地盤改良工事(設計・施工・管理)、
視覚障害者歩行誘導マットの製造販売・施工
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