2019年の収穫はじまる!
PR TIMES / 2019年9月24日 16時30分
8月27日、クレマン・ド・ボルドー(Crémant de Bordeaux)醸造用のぶどうと、最も早熟の白ワイン用ぶどうの初収穫が行われました。ここ数年は気候変動の影響で特に収穫時期が早まりましたが、今年は従来の時期に収穫がはじまりました。
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2019年: 期待の高まるヴィンテージ
収穫時期
· 近年気候変動により、ぶどう収穫が通常より早まるなど、収穫時期に影響が出ていますが、2019年は従来の時期での収穫が行われています。
· ボルドーで8月下旬に初収穫されたのはクレマン醸造用のぶどうで、生き生きとして酸味が特徴の品種です。
· 同時期に、辛口白ワイン用ぶどう品種(特にソーヴィニヨンやセミヨンなど)の収穫が開始しました。
· 赤ワイン用黒ぶどう品種(89%がジロンド県産)のうち、まずはメルロが9月20日頃から収穫開始予定です。メルロは最も熟成が早く、主に右岸の粘土・石灰質土壌で栽培されています。
· メルロに続き、左岸での栽培が多く見られるカベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨンといったカベルネ種の収穫がはじまり、収穫は10月中旬まで続きます。
· その後甘口ワインや中甘口ワイン用の貴腐ぶどうの収穫が、天候によっては10月下旬もしくは11月初旬まで続きます。(貴腐菌(ボトリティス・シネレア)は、ジロンド県南部に分布し、シロン川が生み出す湿気や、土壌の温かさによって成長し、貴腐という現象を起こします。)
[画像2: https://prtimes.jp/i/19840/21/resize/d19840-21-208418-0.jpg ]
手法
· ボルドーでは大部分の収穫を機械で行います。収穫機の正確性と高い性能により、ぶどう果を傷つけることなく、高品質のまま収穫することが可能です。
· フレッシュでフルーティなワインを生み出すためには、ぶどうの最適な熟成が求められます。進化を続けるさまざまな熟成手法は下記の通り。
- 小区画ごとの収穫の発達
(ぶどうの房それぞれの望ましい熟成状態をみて、いくつかの段階に分けて収穫を行います)
- よりしなやかなタンニンと蓄積されたアントシアニンを生む工夫
- アロマの成熟度合いを確認するため、ぶどうの種のテイスティングを行います。種は木質感があり、ドライフルーツの香りを持っていることが求められ、噛むとカリカリと音がします。
- 白ワイン、ロゼワインの生産には夜明けにぶどうを収穫します。そうすることでぶどう果が低温を保ち、また香りを維持することができます。
「私たちは、今この時期、心を弾ませ、熱意をもって収穫作業に取り組んでいます。まさに、この一年を通して行ってきた作業が実を結ぶのです。技術的には、すべてのシステムが順調に機能しており、2019年は期待のできるヴィンテージとなる見込みです。」
ベルナール・ファルジュ
ボルドーワイン委員会(CIVB) 会長
生産量
2017年は霜の影響で生産量が40%落ち込み、2018年には非常に毒性の強いベト病の被害が目立つなどこの2年間は天候に恵まれませんでしたが、2019年は、ワイン生産量がここ10年間の平均となる500万ヘクトリットルにまで持ち直す予想となっています。しかし、2019年ヴィンテージの生産量および品質は、9月の天候(特に日照や暑さ、降雨量)によって決まります。
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