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EV充電待ち時間を最大60%以上短縮可能。ジゴワッツの高出力のEV用普通充電器を極東開発パーキングが機械式駐車場に設置

PR TIMES / 2024年7月30日 10時54分

EV充電利用者及びEV充電器設置施設側の利便性が大きく向上



 株式会社ジゴワッツ(本店:東京都中央区、代表取締役:柴田知輝、以下「ジゴワッツ」といいます。)が、開発・販売している高出力タイプ(最大8kW)のケーブル付きEV用充電器(以下ケーブル付きのEV用充電器を「EV用普通充電器」といいます。)である「産業用モデル」(以下「産業用モデル」といいます。)が、2024年7月26日に、極東開発パーキング株式会社(本店:大阪府大阪市、代表取締役:吉田 豊、以下「極東開発パーキング」といいます。)にて、機械式駐車場に設置されました。産業用モデルが機械式駐車場に設置される事例が広まることにより充電待ち時間が最大約60%短縮される等EV充電利用者及びEV充電器設置施設側の利便性が大きく向上します。産業用モデルが機械式駐車場に設置されたことによりEVを利用したカーボンニュートラルな社会への実現に大きな一歩を踏み出しました。


[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/31042/21/31042-21-89153df599cf8d76296f5a514986fd74-1058x1411.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
2024年7月26日に産業用モデルが機械式駐車場に設置された事例


【背景】
 ジゴワッツは、高性能でコンパクトなEV用普通充電器の開発・販売を進めてるベンチャー企業です。極東開発パーキングは、機械式駐車場メーカーであり、かつ、EV充電管理サービス「Charge-mo」(以下「Charge-mo」といいます。)等を展開しております。ジゴワッツと極東開発パーキングは、EV充電利用者及びEV充電器設置施設側の利便性の向上を目的に、EV用普通充電器を機械式駐車場に設置するプロジェクト(以下「本プロジェクト」といいます。)を共同で進めてきました。
 本プロジェクトの第一弾として、2023年7月に日本最小※1のEV用普通充電器「Ella」(以下「Ella」といいます。)が機械式駐車場に設置されました(参照:https://jigowatts.jp/news/400/)。そして、第二弾として、2024年7月26日に産業用モデルが機械式駐車場に設置されました。


[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/31042/21/31042-21-7da4269af74716f62bd5461cbbfe14e6-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
2023年7月にEllaが極東開発パーキングにより機械式駐車場に設置された事例


※1 2024年7月現在、当社調べ

【現状と課題】
 EVを便利に利用するには、充電インフラ環境が非常に重要とされております。そして、機械式駐車場は、全国で3,259,679台分設置されており、東京では、全国の約25%の800,376台分が設置されております。※2したがって、充実したEVインフラ環境の実現のためには、機械式駐車場にEV充電器が設置されることが必要不可欠です。
 もっとも、パレットのスペースの問題等からEV充電器を機械式駐車場に設置することが難しく、機械式駐車場にEV充電器を設置することは重要な課題となっています。これらの解決策として、充電ケーブル(以下「ケーブル」といいます。)が付いていないコンセントタイプのEV充電器(以下「コンセントタイプ」といいます。)が設置されることが多い状況です。コンセントタイプは、安価(数千円程度)であり、設置者の負担が少なく設置できるという点で大きなメリットがあります。しかし、コンセントタイプには、以下の課題があります。
※2 (「駐車場便覧2022」(公益社団法人立体駐車場工業会調査):http://cus4.japan-pa.or.jp/wp/wp-content/uploads/2023/01/99e936f393cdf240bd5f8c34420ab51d.pdf

- ケーブル持参の手間が生じる:EV充電利用者は、EV充電器を利用するためには、ケーブルを持参する必要があります。ケーブルを忘れた場合には、充電ができません。また、EV充電は屋外で行うことも多く、ケーブルが雨や土埃により汚れてしまう場面が多くあります。コンセントタイプが設置されている場合、EV充電利用者は、汚れたケーブルをトランクに入れる又は毎回4m以上あるケーブルを清掃してトランクに入れて持ち運ぶ必要があります。
- 充電に時間がかかる:コンセントタイプの出力は3.0kW程度が一般的で、充電に時間がかかります。
- 出力制御ができない:コンセントタイプの充電器はon/offの機能しか持たず、出力を制御(kWをコントロールすること)することができないため、電力及び充電時間を最適化することが難しいです。これにより、電気容量の関係から設置されているEV充電器全台数の同時充電ができず、利用者がEV充電器を使用するために予約を行う必要がある等の手間が生じてしまいます
- ケーブルの長さ及び充電プラグの寸法が統一されない:機械式駐車場にEV充電器を設置する場合、EV充電器本体のサイズだけでなく、ケーブルの長さ及び車体から突き出る充電プラグの寸法等を考慮する必要があります。しかし、ケーブルの長さ及び充電プラグは、ケーブルメーカーによって異なります。したがって、EV充電利用者が持参したケーブルによっては、パレットからはみ出て、ケーブル又は充電プラグを巻き込んだ事故が生じる可能性があります。


【産業用モデルを設置することのメリット】
 これに対し、産業用モデルを設置することでEV充電利用者及びEV充電器設置施設側に以下のメリットがあります。
(EV充電利用者側のメリット)
- ケーブル付き充電器:EV充電利用者はケーブルを持参する必要がなく、産業用モデルに付属しているケーブルを車に差し込むだけで充電が可能です。
- 充電待ち時間の短縮:産業用モデルは、最大8kWの出力で、コンセントタイプの充電器(3.0kW)の最大約2.6倍の速度で充電できます。これにより、EV充電利用者の充電待ち時間も最大60%以上短縮します。※3
- 予約不要:システム側でコントロールすることで全てのEV充電器を同時に稼働させることができます。これによりEV充電器の利用に際して予約等の手間が不要で、ケーブルを車に差し込むだけで簡単に利用できます。

※3 設置場所によって産業用モデルの出力が異なるため、常に最大8kWの出力が保証されているわけではありません。

(EV充電器設置施設側のメリット)
- 出力制御機能:出力制御機能により、電力の需給状況に応じて充電器の出力を調整できます。これにより、電力及び充電時間を最適化することができます。例えば、電気容量に余裕がある時間帯には出力を高め、電気容量に余裕がない時間帯には出力を抑えることで、電力供給の安定性を確保しつつ効率的な充電が可能となります。このように、出力制御機能を使用することで、電気代の削減や環境負荷の低減が期待できます。
- システム連動:様々なシステムと連動することが可能です。例えば、太陽光発電との連動等により、カーボンニュートラルな充電を実現し、CO2排出の削減に貢献します。
- 拡充性:産業用モデルは、通信をしている場合には、常にサーバーと繋がっているため、システム変更や改修を行えば、追加工事等なく、様々な機能を追加することができます。
- ケーブルの長さ及び充電プラグの寸法が統一:産業用モデルは、ケーブルの長さ及び充電プラグが統一されているため、安定した運用が可能です。


【本プロジェクトの技術的価値】
 これまで、コンセントタイプが設置されてきた理由としては、コンセントタイプが安価であることに加え、EV用普通充電器を設置することが技術上難しいという課題がありました。特に、EV用普通充電器のサイズ、ケーブルの取扱い及びその運用上の管理が大きな課題でした。本プロジェクトにおいてはかかる課題につき、以下のように解決しました。
(EV用普通充電器のサイズについて)
 機械式駐車場では、設置スペースが小さく、そのスペースに設置できるサイズのEV用普通充電器はあまりありません。とりわけ高出力なものについては、大きくなる傾向があります。ジゴワッツが開発・販売しているEV用普通充電器は、Ellaと産業用モデルですが、いずれもコンパクトなサイズであり、機械式駐車場への設置が十分に可能なものになっています。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/31042/21/31042-21-f6c6471185bddee3c398820a260900e5-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
スマートフォンとの比較。一番の白い筐体が産業用モデルで、中央にある黒い筐体がElla


(EV用普通充電器ケーブルの取扱い)
 EV用普通充電器のケーブルは数mあり、利用者のケーブルの取扱い方法によっては、パレットの移動の際にケーブルが巻き込まれる可能性が生じます。
 そこで、極東開発パーキングが、リールを用いて、ケーブルを管理する仕組みを導入しました。これにより、ケーブルの絡まりや傷みを防ぐと共に利用者の操作を簡単にしました。

[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/31042/21/31042-21-aacb9045386fa58fa1af061c7682e7e8-1058x1411.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



(管理について)
 極東開発パーキングが運営するCharge-moを採用しているため、充電器の設置者は債権回収等の手間が省け、安心して導入できます。また、極東開発パーキングは、駐車場の管理サービスも提供しているため、Charge-moを導入することにより、駐車場管理と一体でEV充電器の運用管理を行うことができます。

【まとめと展望】
 本プロジェクトにより、Ellaと産業用モデルが機械式駐車場に設置可能なことが実証されました。これを機に、ジゴワッツと極東開発パーキングは、Ellaと産業用モデルの機械式駐車場への設置を積極的に進めてまいります。
 また、ソフト面では、2024年7月17日にジゴワッツのEV充電用サービス「PIYO CHARGE」とCharge-moが2025年上半期を目途に相互利用連携を開始することを合意しております(参照:https://jigowatts.jp/news/550/)。
 ジゴワッツと極東開発パーキングは、今後もハードウェア・ソフトウェア両方の観点から協力して、EV充電利用者、EV充電器設置施設及び社会に対し、より便利で快適な充電環境を提供することを目指していきます。

 
本件に関するお問合せ窓口
株式会社ジゴワッツ(担当 川野) info@jigowatts.jp
東京都中央区日本橋馬喰町2−3−3 ジゴワッツビル

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