小岩井農場産針葉樹を使った構造用合板の供給開始について
PR TIMES / 2012年12月18日 13時46分
小岩井農牧株式会社(本社:東京都千代田区 社長 児玉喜一)、三菱地所ホーム株式会社(本社:東京都千代田区 社長 西貝 昇)は、岩手県に所在する小岩井農場で生産される優良な、樹齢50年から100年生のカラマツ材を利用して製品化する構造用合板を、三菱地所ホームの注文住宅の構造部材として活用いたします。
小岩井農場は、1891(明治24)年に当時の鉄道庁長官の井上勝や日本鉄道会社の小野義眞と共に、三菱社二代目社長の岩崎彌之助により開設され、農場には総面積3千haの 3分の2に当たる2千haの山林があります。不毛の原野を開墾し、1899(明治32)年から植林を開始したスギ、カラマツ、アカマツ及びヒノキ等の針葉樹を木材蓄積量としておおよそ60万㎥材積しています。毎年その100分の1にあたる6千㎥前後を定量的に伐採収穫すると共に、伐採した跡地には新たな苗木を植林し適正管理することで、山林の持つ二酸化炭素吸収固定や水源涵養機能などの環境保全に配慮し、生産と環境が調和した持続可能な山林経営を実践しています。
また、明治期より植林、枝打ちや間伐などの撫育作業から伐採収穫まで、山林の生育状況や全ての管理作業が台帳に記録されており、生産履歴が明確な木材であることが小岩井農場産木材の特徴となっています。
このような小岩井農場産の優良なカラマツ材を、昨年の東日本大震災の津波被害から復興した石巻合板工業株式会社の協力のもと構造用合板として製品化し、高耐久・高品質なツーバイフォー住宅を提供する三菱地所ホームの構造部材として壁合板に利用していくこととしました。
小岩井農牧と三菱地所ホームは、今後も互いに協力しながら小岩井農場で伐採収穫される木材の有効活用に努め、持続型・循環型による森林資源の適正な管理と利用を推進してまいります。さらに、小岩井農場をフィールドとした森林体験や自然散策などの体験プログラムを通し、森林の機能や生物多様性の保全についての啓発を図ってまいります。
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