世界初の「トライブリッド」質量分析計を発表

PR TIMES / 2013年6月25日 9時33分

革新的なテクノロジーと使いやすさでライフサイエンス研究を一新

サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社(代表取締役社長 イアン・マイケル・スミス、横浜市神奈川区守屋町、分析機器・理化学機器・医療器具・ラボ用ソフトウェア・研究用試薬の輸入販売およびサービス)は、米国ミネアポリスで開催された第61回アメリカ質量分析学会(ASMS)年次会議( 2013年6 月 9 日~13日)で四重極、Orbitrap、リニアイオントラップの 3 種類の質量分析計を組み合わせた新しいTribrid (トライブリッド)構造の「Thermo Scientific(TM) Orbitrap(TM) Fusion(TM) Tribrid(TM)(オービトラップフュージョントライブリッド)質量分析計」を発表し、日本でも発売を開始しました。このトライブリッド構造により、複雑な生体サンプルをこれまで以上に詳細に分析することが可能となります。



米国サーモフィッシャーサイエンティフィックのクロマトグラフィー質量分析部門チーフテクノロジーオフィサーの、
Ian Jardine 博士は、次のように述べています。「我々のミッションは、史上最高性能の質量分析計を製作することでした。さらに、研究者がこの力を幅広く利用できるように、それも極めて簡単に使えるようにしたいと思っていました。Orbitrap Fusion 質量分析計の開発では、四重極、Orbitrap、リニアイオントラップの各テクノロジーを改良し、極めて柔軟な研究用質量分析システムにまとめ上げました。こうして当社のお客様の研究手法を一変させるまったく新しい装置を完成させました。」


ハーバードメディカルスクールの細胞生物学教授、Steven Gygi 博士は、次のように解説します。「私達の最大の課題は感度とスループットでした。Orbitrap Fusion 質量分析計は、プロテオームの分析範囲を大幅に拡大し、今までにない高い定量精度を実現した革命的な装置です。」


Orbitrap Fusion 質量分析計がスループットの問題を解決できた方法の1つは、タンデム質量タグ(TMT) によるものです。 この技術を用いることで、質量分析計で複数のサンプルに含まれるタンパク質の相対定量を1回の分析で実行できます。 Orbitrap Fusion 質量分析計は、以前の製品と比べてデータの質を劇的に向上させ、TMTによる結果を改善させました。 新しいプラットフォームは、MS³ の選択性を活用して定量精度を改善し、以前と比べ単位時間あたり 2 倍の MS³ スキャンを大幅に高い感度で収集できます。 新しい TMT 試薬もサーモフィッシャーから提供され、最大で10サンプル の包括的な同時分析が可能になります。


Orbitrap Fusion 質量分析計の核心は、3 種類の異なるマスアナライザーのトライブリッド構造です。これらが連携することで、分析パフォーマンスが大幅に向上し、まったく新しい実験手法が可能になります。


プリカーサーの選択に使われる四重極は、単離幅最小 0.4 amu の優れた感度と選択性を特長とします。

高電場型 Orbitrap は、選択性と分析速度に優れ、450,000 を超える分解能と、最大 15 Hzのスキャン速度を誇ります。

イオンルーティングマルチポールの後にデュアルプレッシャーリニアイオントラップを配置することで、MSのn乗、 HCD、CID、および ETD によるフラグメントが得られ、最大 20 Hzの高速高感度質量分析が可能になります。 シンクロナスプリーサーイオンセレクション機能により装置のS/N比が向上します。


このトライブリッド構造により、ユーザーは多数の微量タンパク質を、これまでの装置と比べて高速かつ確実に特定することができるようになります。 この類まれな構造により、プリカーサーの選択、開裂、データ取得を Orbitrap とリニアイオントラップの両マスアナライザーで同時に実行できます。これまでの装置と比べてより質の高いデータを収集できるため、実験可能範囲を拡大することができます。


Orbitrap またはリニアイオントラップ分析計で検出する MSのn乗 分析は任意の段階で開裂モードを選択できるため、代謝物、グリカン、翻訳後修飾、および配列多形から新しいレベルの構造情報を引き出す幅広い実験が可能となります。


典型的な代謝物実験では、対象化合物の他に不明な物質が頻繁に現れます。 この未知物質を同定するには、再度サンプルを LC-MS分析にかけ、MSのn乗 データを取得する必要があります。 しかし、2 回目の分析でクロマトグラフィーの保持時間を一致させることは難しく、不確かさが生まれます。一方、新しい Orbitrap Fusion 質量分析計は、類まれな 3 種類のマスアナライザー構成により、見つかった未知物質を最終的に同定できるため、多くの低分子実験を一新させます。


パフォーマンスと使いやすさ

Orbitrap Fusion 質量分析計の新しいインテリジェントなソフトウェアは、最適な結果が得られるよう、実験中にスキャンパラメータを自動的に調整するスキャン管理機能(DSM)を備えています。

Orbitrap Fusion 質量分析計は、新しく使いやすいドラッグ & ドロップ方式のメソッド編集を特長としており、複雑なメソッドを勘や経験に頼って設定する必要がなくなります。 これはかつてない操作性と使いやすさを支える MS ソフトウェアシリーズの特長の一部です。


Thermo Scientific Freestyle ソフトウェア:
素早いメソッド開発とデータ品質評価を促進する、新しいデータ視覚化ソフトウェア

Thermo Scientific Proteome Discoverer:
タンパク質同定用総合アプリケーションソフトウェア

Thermo Scientific Compound Discoverer ソフトウェア:
幅広い分野の低分子構造解析に使用

Thermo Scientific SIEVE ソフトウェア:
プロテオミクスおよび低分子サンプルの差異解析用ソフトウェア

mzCloud ソフトウェア:
未知物質の同定と構造解析をサポートする新しい質量分析データベース


サーモフィッシャーサイエンティフィックの新しい質量分析装置の製品の詳しい情報は、下記からご覧ください。
●Orbitrap Fusion 質量分析計についてご興味のある方は、こちらのウェブサイトからご確認ください。(英語)
http://event1.thermoscientific.com/content/CMD_Transform2013_Overview
●Orbitrap Fusion 質量分析計の製品お問い合わせはこちらで受け付けております。(日本語)
http://www.thermoscientific.jp/contact/bunseki-contact.html

米国 Thermo Fisher Scientific について
Thermo Fisher Scientific Inc. (NYSE:TMO) は、世界をリードする科学サービス企業です。私たちのミッションは、私たちの住む世界を「より健康で、より清潔な、より安全な場所」にするために、お客様へ製品・サービスを提供することです。130 億ドル近くの収益と 39,000 人の従業員を誇り、医薬・バイオ企業、病院、臨床診断ラボ、大学、研究機関、公共機関のほか、環境分野・プロセス管理分野のお客様に貢献します。当社の3 つの強力なブランド、Thermo Scientific、Fisher Scientific、Unity(TM) Lab Services は、大切なお客様のために価値を生み出し、常に技術開発を行い、お客様に選択の幅と利便性、ラボ管理のシングルソリューションを提供しています。当社の製品とサービスは、お客様の分析に関わる問題を解決し、臨床診断の向上に貢献し、ラボの生産性を向上するお手伝いをします。
URL: http://www.thermofisher.com

サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社(日本法人)について
米国Thermo Fisher Scientific Inc の日本法人である、サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社は、総合システム分析機器およびバイオ関連機器、研究用試薬などの販売会社です。日本国内では横浜、東京、大阪、福岡に拠点を持ち、質量分析計をはじめとする各種分析機器、各種バイオ関連機器、計測器、医療機器、ラボ用ソフトウェア、研究用試薬を取り扱っています。
本社:神奈川県横浜市神奈川区守屋町3-9 C-2F 代表取締役社長:イアン・マイケル・スミス
URL: http://www.thermofisher.co.jp

このリリース内容に関するお問い合わせ先
サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社
マーケティングコミュニケーションズ部
電話 045-453-9212
URL: http://www.thermoscientific.jp/
Email: analyze.jp@thermofisher.com

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