ザイリンクス、メニーコア(多数コア)高性能プロセッサをエミュレートするFPGAカードScalableCoreにSpartan-6の採用を発表

PR TIMES / 2012年11月12日 16時55分

ザイリンクス社の日本法人ザイリンクス株式会社 (東京都品川区、代表取締役社長 サム ローガン) は、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の「ディペンダブルVLSIシステムの基盤技術」(研究総括:浅井彰二郎株式会社リガク取締役副社長)プロジェクトに関連して、東京工業大学大学院情報理工学研究科吉瀬謙二准教授が開発したメニーコアプロセッサ エミュレータを構成するFPGAカードScalableCore UnitにザイリンクスのSpartan(R)-6 FPGAが採用された、と発表した。販売はザイリンクスの販売代理店である東京エレクトロンデバイス株式会社 (神奈川県横浜市、代表取締役社長 栗木 康幸、東証第1部 : 証券コード 2760) が担当する。


なお、11月14日から16日までパシフィコ横浜で開催されるEmbedded Technology 2012 / 組込み総合技術展にも、独立行政法人科学技術振興機構ディペンダブルVLSI研究領域として出展する。ブース番号はB-22となっている。出展概要は以下を参照のこと。

http://www.jasa.or.jp/et/ET2012/search/index.php?id=209


ザイリンクスのSpartan-6 FPGAが採用されたのは、東京工業大学吉瀬准教授が開発したFPGAカードScalableCore Unitで、これをタイル状に接続して評価のための大規模なFPGAシステムを構築する。1つのFPGAには、32ビットプロセッ
サとそれを接続するためのルータを実装、そのFPGAをタイル状に接続して、メニーコアプロセッサのエミュレータとして使用する。メニーコアプロセッサとは、1つのCPUのなかに10個以上のコアを持つCPUの総称で超高速のデータ処理が可能になる。メニーコアプロセッサ エミュレータとしては、ScalableCore Unitを接続しVLSIシステムの高信頼性、高安全性を保証するための基盤技術を搭載するメニーコアプロセッサを実装し、その有用性を評価しており、すでに128枚のFPGAカードを接続し安定動作することを確認している。今回の開発したシステムは、シンプルなFPGAカードを2次元のタイル状に接続して規模を拡大することが可能で、計算機システムの試作用途、必要に応じて規模を拡大したい応用用途に最適である。


ディペンダブルVLSIシステムの基盤技術の研究領域は、VLSIシステムの高信頼・高安全性を保証するための基盤技術の研究開発を目的に2007年にスタートした。情報システムへの依存度がますます拡大、その信頼性・安全性の確保はきわめて重要な社会的課題となっている。情報システムのコアとなる大規模なVLSIシステムを、信頼性・安全性に配慮しつつさらに大規模化するための多くの課題を解決することがこの研究領域の目的となっている。そのなかの「アーキテクチャと形式的検証の協調による超ディペンダブルVLSI」(研究代表者 坂井 修一 東京大学大学院情報理工学系研究科教授)では、情報社会の中心部品であるVLSIを正しく設計し、無故障にする技術を目指し、回路設計技術からアーキテクチャまでを総合的に研究開発している。具体的には、形式的検証手法の新規開発、フィールドプログラマブルな回路の導入、タイミング故障の動的防止回路の導入などによって、VLSIの信頼性を飛躍的に向上させることを目的にしている。主な共同研究者は、藤田昌宏(東京大学大規模集積システム設計教育研究センター教授)、吉瀬謙二(東京工業大学大学院情報理工学研究科 准教授)、若林一敏(日本電気株式会社システムIPコア研究所主管研究員)となっている。研究成果は、設計支援ツール群や新回路・新アーキテクチャとして産業界に還元し、半導体、家電、自動車、航空・宇宙などでの日本の産業競争力を強化するための技術的基盤を創る、としている。

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