「東広島こい地鶏」が誕生 4つの”こい”に想いを込めて
PR TIMES / 2021年3月19日 20時45分
“最上の肉質”をコンセプトに広島大学が開発した「広大鶏」を交配
東広島ブランド地鶏開発振興協議会(事務局:東広島市農林水産課)と広島大学による、新たな種鶏の開発によるブランド地鶏の開発、および共同研究が完了し、「東広島こい地鶏」が誕生しました。
■ ”こい” に込めた4つのこい
とにかく旨味が”濃い”。
何度も食べたくなる、”恋”しくなる味。
この地鶏を食べに東広島に来て欲しい。つまり、食べに”来い”というメッセージ。
カープの”鯉”。「東広島こい地鶏」は⾚い⽻毛を持つ⾚鶏。広島で⾚といえば、やっぱりカープ!カープのように、広島県を代表する地鶏として愛されたい!
■名称・ロゴマーク
[画像1: https://prtimes.jp/i/33889/22/resize/d33889-22-582896-0.jpg ]
昭和49年4月に4町が合併し誕生した東広島市。これまで「東広島」を名乗るブランド産品はありませんでした。「東広島こい地鶏」は4つの「こい」を込めて、初めて「東広島」を冠し、本市を代表するブランド産品になることを目指します。
ロゴマークは、鶏をモチーフにひらがなの「こ」と「い」で丸く囲む形にデザインされています。また、⾚鶏であることから、鶏の一部と”こい”の文字をポイントで⾚⾊にしています。
■地鶏を新たな東広島ブランド産品に!
[画像2: https://prtimes.jp/i/33889/22/resize/d33889-22-379725-1.jpg ]
日本各地には、比内地鶏や薩摩地鶏など、地域特有のニワトリを基にした地鶏が開発され、地域の特産品として親しまれていますが、広島県にはそのような地鶏は存在しませんでした。
このような状況の中、およそ7年前(2014年頃)、広島大学東広島キャンパスでは、日本鶏資源資源開発プロジェクト研究センター(センター長:都築政起教授)が所有する貴重なニワトリ資源を活用して、”最上の肉質”をコンセプトとする全く新しいニワトリ、「広大鶏」の開発が開始。
この「広大鶏」を基にして新たな地鶏を開発し、東広島市に新たなブランド産品を生み出し、地域を活性化したい!という想いから、「東広島こい地鶏」の開発がスタートしました。平成30年度からの3年間の共同研究期間中には、市内の複数の生産者の協力で、約2,200羽の試験飼育を実施。試験飼育を行ったモデル鶏を用いて、増体性や肉質分析等のデータを蓄積するとともに、食味官能試験や外部モニタリング評価等を重ねてきました。
■広島県で初のJAS認証地鶏をめざす「東広島こい地鶏」
「東広島こい地鶏」は、「広大鶏」のオスと「ロードアイランドレッド」のメスの交配種(F1)。在来種の血液百分率は100%で、地鶏肉のJAS規格で定める飼育方法に則り生産が行われます。
今後、JAS認証を取得すれば、「東広島こい地鶏」は広島県で初のJAS認証地鶏となります。
しかも、「広大鶏」は日本で初めて大学がライセンスを保有する鶏。これぞまさに、東広島市にしかない特別な地鶏ということになります。
■肉の特徴
[画像3: https://prtimes.jp/i/33889/22/resize/d33889-22-655918-2.png ]
味わいの特徴は、くちどけのよい良質な脂肪酸と程よい噛み応え。和牛にも含まれるオレイン酸やリノール酸など、融点の低い不飽和脂肪酸を高い割合で含んでおり、口に含むと脂が溶け出します。また、近年、地鶏肉の旨味に関係していると報告されているアラキドン酸を豊富に含み、深い旨味があります。
また、地鶏肉の特徴といえばしっかりとした⻭ごたえ。「東広島こい地鶏」の肉はあまり固くなりすぎず、程よい⻭ごたえです。さらに、「東広島こい地鶏」のガラで取ったスープは絶品!と、試験使用した市内の飲食店から高い評価を獲得。
「煮てもよし、焼いてもよし。皮も美味しく食べられる。焼き鳥などだけでなく、美味しい脂が出るのでスープにして水炊きなどでも提供したい。販売が待ち遠しい。」と、東広島市内で飲食店を経営する武林さん。「東広島こい地鶏」を扱う予定といいます。「東広島市が訪れて楽しい、食べても楽しい地域になれば」と、新しいブランド地鶏の誕生に期待を寄せていました。
■「東広島こい地鶏」の生産・販売について
「広大鶏」の管理と、「東広島こい地鶏」生産体制構築のため、広島大学の研究者が広島大学発ベンチャー「Gallus JAPAN(ガルス・ジャパン)株式会社」※を起業しました。
(※社名はニワトリの学名Gallus gallus domesticusに由来します。)
今後、Gallus JAPAN株式会社を中心として、初年度(令和3年度)約3,000羽からスタートし、概ね5年以内に3万羽の生産体制構築を目標に事業が開始されます。
市内飲食店を中心に令和4年開設予定の「道の駅西条のん太の酒蔵」等への販路拡大を目指します。
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