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BIEN 個展「そこにある魔法:The Magic that exists around there」のお知らせ

PR TIMES / 2024年8月21日 11時15分

HARUKAITObyISLANDでは、8/31~9/22、BIENによる個展を開催します。リトグラフの手法を用いられて制作された作品ですが、全ての作品はユニークピースとなります。ぜひご覧ください。



[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/57302/22/57302-22-5ae27b5fc55200377eda53e6167705f8-3000x2607.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



【ARTIST COMMENT】

2024年の5月、約1ヶ月間パリにあるLe garage lithoというリトグラフのプリントスタジオでセルフ滞在制作のようなものをさせてもらった。
日本人の女性とフランス人の男性夫婦が運営しているそのスタジオとの出会いは2023年だった。仲の良いフランス人アーティストがそのスタジオで作品制作をしていたことをきっかけに、彼ら夫婦が日本を訪れた際に、僕のスタジオに来てくれたのだ。その時にパリに行けばリトグラフ作品を制作できると聞き、それを頼って今年の5月にパリを訪れた。

リトグラフは簡単にいうと、石灰石でできた石板に油性の画材で描画し、それを薬品によって製版し、石板に水分と油性のインクをのせてプレス機にかけることで、水と油の反発する性質を利用してプリントを作る、化学的な版画である。
石の上では描画時点からミクロの単位で化学的な反応が起きており、プリント毎に変わっていくその表情をプリント技師と共に調整していく。
約1ヶ月間、毎日のように朝から深夜まで、二人三脚ならぬ三人四脚でプリントを制作し、最終的に僕らはおよそ80枚のオリジナルプリント作品を制作した。
はじめて触れるその技術は、とても刺激的で、自分の望んでいた表現でもあった。

ドローイングというものは、線を描くということは、人類がイメージを形に表す行為のはじまりであり、根源的なものだと考えている。それを描く際には、線自体を際立たせるような意図的な下地を作る必要はない。それでなければ、ドローイングに含まれる意思とは別の、自然に生まれる現象と向き合えるような状況があれば良いと考えていた。
そうして出会ったのがリトグラフであった。石板に描画した際のインクの反応はとても現象的で、それとの共同作業は非常に面白く、また石板の上にのったインクは、プレス機からでてくるまで、紙にどう反映されるかがはっきりとわからない。僕が今回使っている技法は伝統的なリトグラフのプリント方式からは逸脱する方法であり、毎回が実験のような制作現場であった。
そのような、自らではコントロールしきれない現象を作品に生かしたことで、同じ版でもすべてのプリントの表情が違う、版画作品でありながらそれぞれがオリジナルとなる、モノタイプと呼ばれる作品群が完成した。 ドローイングの周りにある色たちが、石板のうえで起きたこの世界の自然の現象のようなものだとしたら、それを避けるようにして見えてくるドローイングは、人類が獲得したイメージという他にないパラレルなもう一つの世界である。
それは、どこにでもある魔法のようなものだ。

【展覧会概要】
タイトル:そこにある魔法:The Magic that exists around there
作家名:BIEN
日程:2024.8.31 sat. - 2024.9.22 sun.
Open:13:00-19:00 Thu-Sun Closed on Mon, Tue, and Wed
会場:HARUKAITO by ISLAND
住所:東京都渋谷区神宮前6-12-9 BLOCK HOUSE 2F
主催:アイランドジャパン株式会社

【作家プロフィール】

BIEN
1993年生まれ。アニメーションに影響を受けた独自のドローイング表現を中心に、映像、彫刻、インストラクション、インスタレーションなどのメディアを横断し作品を制作する。それらは我々が作り出したイメージやフィクションという幻影と、不変的な物質が織りなすこの世界を紐解く試みである。
近年の主な参加展覧会に、「理由なき反抗」(ワタリウム美術館、東京、2018)、「PARALLEL ARCHEOLOGY」(OIL by 美術手帖ギャラリー、東京、2020)、「DUSKDAWNDUST」(PARCEL, HARUKAITO by island、東京、2021)、「SCAN THE WORLD [NEW GAME]」(金沢21世紀美術館 長期インスタレーションルーム、金沢、2022)、「PlanetesQue: The Case of B」(PARCEL, 東京、2023)、「JUNK'S PORTS」(ANOMALY、東京、2023)などがある。

BIEN (b.1993) is a Tokyo-based artist. Using abstract line drawing influenced by animation and street culture as a prime means of expression, he works across multiple media such as paintings, videos, sculptures, instructions and installations. Through his works, the artist attempts to unravel the world full of immutable materials and illusions we have created; images and fictions. Recent exhibitions include “Rebel Without a Cause” at Watarium, Tokyo (2018), “PARALLEL ARCHEOLOGY, OIL” at Bijutsutecho Gallery, Tokyo (2020), “DUSKDAWNDUST” at PARCEL and HARUKAITO by island, Tokyo (2021), “SCAN THE WORLD [NEW GAME]”, in Long-term Project room at 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa (2022), “PlanetesQue: The Case of B” at PARCEL, Tokyo (2023), and “JUNK’ S PORTS” at ANOMALY, Tokyo (2023).

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