近未来の革新を予兆する12のシステムとは? ケヴィン・ケリーの最新刊。
PR TIMES / 2016年6月28日 10時39分
『WIRED』誌の創刊編集長をつとめ、現在もアメリカのデジタル文化の指導的役割を担うケヴィン・ケリー。NHK出版(東京都渋谷区)では、ケリー氏の最新刊『<インターネット>の次に来るもの 未来を決める12の法則』を7月27日に刊行することとなりました(四六判ハードカバー/408ページ/税込2160円)。
今後30年に起こる破壊的革新は予見できるか?
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伝説の雑誌『ホール・アース・カタログ』の発行・編集、雑誌『WIRED』の創刊など、デジタルカルチャーを常にリードしてきた論客ケヴィン・ケリー。前著『テクニウム』(みすず書房/2014)では「テクノロジーは自律的に進化する」として、人間とテクノロジーの未来について強烈な文明論を展開しました。
今作は、前著をアップデートして12のトレンドに整理、一般読者にもわかりやすく解説した意欲作です。
そのエッセンスは「近未来において私たちの生活に起こる多様な破壊的革新は、今現在あらわれているテクノロジーのトレンドから必然的に導かれる」というもの(原題はThe Inevitable:不可避な世界)。
12のシステムは、すでに見えている
では、安価なAI(人工知能)、遍在するトラッキング技術、人間を代替するロボット――いま見えているトレンドが向かう先に、どんなイノベーションが必然的に起こるのというのでしょうか。
「モノが知性を持つようになり、AIは先端テクノロジーというよりサービスになる。現在、家庭を駆け巡る電気のように、〈知性〉は流動性が高くなり、ますますコモディティ化するだろう。それによって多くの仕事がAIによるサービスに置き換わることは確かだ」(「Flowing 流れていく」)
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「VR(ヴァーチャル・リアリティ)はスマートフォンの次のプラットフォームとなって家庭にも浸透してゆき、これからは「経験」がネットワーク化される。情報のインターネットから、経験のインターネットに変わっていく。それによって、ソーシャルネットワークの意味は根本的に変わっていく」(「Interacting 相互作用していく」)
本書は、このようなトレンド/システムを12の現在進行形(-ing)の動詞ですくい上げ、思考を前に進めることにより、読者に近未来を予測するための重要な視座を与えてくれています。
〈インターネット〉の次に来るもの~未来を決める12の法則 【内容構成】
THE INEVITABLE
Understanding the 12 technological forces that shape our future
1.Becoming(なっていく)
2.Cognifynig(認知化していく)
3.Flowing(流れていく)
4.Screening(映しだしていく)
5.Accessing(アクセスしていく)
6.Sharing(シェアしていく)
7.Filtering(フィルターをかけていく)
8.Remixing(リミックスしていく)
9.Interacting(相互作用していく)
10.Tracking(追跡していく)
11.Questioning(問いかけていく)
12.Beginning(始まっていく)
今日のテクノロジーの急速な進歩は人々の不安を煽り、テクノロジーを快く思わない人々もいるでしょう。
しかし、より大きな視点から不可避のトレンドを理解することで、テクノロジーと互いに寄り添う私たちの日々の生活はよりコントロールしやすいものとなり、その有用性を最大化することができるのでは。ビジネスやカルチャーをはじめ、多くの分野の人々にとって、本書は貴重な羅針盤となるはずです。
■アマゾンで予約販売が始まりました。
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ケヴィン・ケリー氏の来日が決定!!
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この度の『<インターネット>の次に来るもの 未来を決める12の法則』の刊行を記念し、著者のケヴィン・ケリー氏の来日・講演が決定いたしました(7月下旬予定)。
詳細は後日、あらためてお知らせいたします。
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〈インターネット〉の次に来るもの~未来を決める12の法則
ケヴィン・ケリー著
服部 桂訳
発売 2016年7月27日
定価 2,000円+税
仕様 四六判上製408ページ
ISBN 978-4-14-081704-9
Kevin Kelly
1952年生まれ。著述家、編集者。1984~90年までスチュアート・ブラントと共に伝説の雑誌ホール・アース・カタログやホール・アース・レビューの発行編集を行い、93年には雑誌WIREDを創刊。99年まで編集長を務めるなど、サイバーカルチャーの論客として活躍してきた。現在はニューヨーク・タイムズ、エコノミスト、サイエンス、タイム、WSJなどで執筆するほか、WIRED誌の〈Senior Maverick〉もつとめる。著書に『ニューエコノミー 勝者の条件』(ダイヤモンド社)、『「複雑系」を超えて』(アスキー)、『テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか?』(みすず書房)など多数。
http://kk.org/
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