薩摩酒造、“焼酎粕 (かす) ”を次世代電池の電極材に 「環境・エネルギーミックスビジネスモデル」プロジェクト始動
PR TIMES / 2021年7月14日 18時15分
~持続可能な社会へ向け、産学連携で地方創生に貢献~
薩摩酒造株式会社(代表取締役社長:本坊愛一郎、本社:鹿児島県枕崎市)は、2021年7月、エルステッドインターナショナル株式会社、福岡工業大学、株式会社BlueForceと共同で、本格焼酎造りを行う過程で発生する焼酎粕 (かす) を、5R(Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Renewable(再生可能)、Reborn(再生)、Recycle(再生利用))方式により、次世代電池の電極材に変換する「環境・エネルギーミックスビジネスモデル」プロジェクトの「焼酎粕の新エコシステム構築プロジェクト」を発足させます。これにより、SDGsの持続可能な開発目標の達成を目指します。
薩摩酒造が本格焼酎を製造する過程で発生する焼酎粕は、年間1万トン以上に及びます。焼酎粕は、通常、産業廃棄物として処理する必要がありますが、薩摩酒造はこれを避けるために、近隣15社の焼酎蔵元と協力し積極的に3R方式(Reduce、Reuse、Recycle)による環境配慮を加味した製造システムを運用してきました。具体的には、焼酎粕を液体と固体に分離し、液体部はメタン発酵させクリーンエネルギー化し、ボイラー燃料として再利用を行っています。また、固体部は乾燥させ飼料化し、CO2削減と鹿児島の主要産業である畜産業への資源循環の実現を進めてきました。
持続可能な社会の実現が強く叫ばれる中、より社会に貢献できるかたちを模索していた折、福岡工業大学 田島教授が最高技術責任者を務め、株式会社BlueForceがプロジェクト化した「環境・エネルギーミックスビジネスモデル」事業に参画する機会を得ることができました。この「焼酎粕の新エコシステム構築プロジェクト」により、次世代電池実現に欠かせない焼酎粕由来の特殊な活性炭の開発に携わることで、完全循環型経済システムを目指す株式会社BlueForceと共に、2020年10月日本政府が発表した「2050年カーボンニュートラル宣言」を実現することに貢献いたします。
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薩摩酒造は、これまで焼酎の製造技術と薩摩地方に伝わる焼酎文化を受け継いできました。持続可能な社会の一員として、今後も技術力を磨きながら、鹿児島から全国、日本から世界へ焼酎文化のさらなる発信に努めてまいります。
■プロジェクトのロードマップ
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■プロジェクトに参画する4企業
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株式会社BlueForce
福岡工業大学 田島教授が開発した電池用活性炭を用いて、安心安全で環境に優しい次世代電池の実用化を行うために2019年に設立。本プロジェクトにおいて、活性炭と次世代電池の製造技術とノウハウ提供・次世代電池の 金属空気燃料電池と電気二重層キャパシタの研究開発と試作を担当。
[画像4: https://prtimes.jp/i/31999/23/resize/d31999-23-68015db1df94ba7b2064-6.jpg ]
福岡工業大学
福岡市に本部を置く日本の私立大学で、1963年に設置された。本件は、2017年に着任した工学部電気工学科の田島大輔教授の技術を活用したものである。本プロジェクトでは、技術の取りまとめを担当。
[画像5: https://prtimes.jp/i/31999/23/resize/d31999-23-2e5b18cf4ac438e5e911-3.jpg ]
エルステッドインターナショナル
2009年設立。代表取締役社長:永守知博
ハードウェアメーカーの開発・製造・マーケティング・販売のサポート事業。
本プロジェクトでは、開発・製造・マーケティング・販売のサポートを担当。
[画像6: https://prtimes.jp/i/31999/23/resize/d31999-23-ea1a40ab4f6d417e2673-5.jpg ]
薩摩酒造株式会社
鹿児島県枕崎市に拠点を置く、「さつま白波」を代表銘柄に持つ、本格焼酎の製造販売を行う焼酎蔵元。南薩摩に伝わる焼酎文化を継承すると共に、時代のニーズを受けた新しい商品開発にも積極的に取り組んでいる。本プロジェクトでは、焼酎粕の提供を担当。
<会社概要>
[表: https://prtimes.jp/data/corp/31999/table/23_1.jpg ]
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