ちとせグループとCytiva、国内におけるコマーケティング活動の開始を発表
PR TIMES / 2022年6月17日 12時45分
細胞株開発サービスと抗体薬製造トータルソリューションの組合せでバイオ医薬品の上市を加速させる
バイオエコノミーを主導するバイオベンチャー企業群 “ちとせグループ” (中核法人名:株式会社ちとせ研究所、代表取締役:藤田朋宏/釘宮理恵、本社:神奈川県川崎市、以下ちとせ)と、バイオ医薬品製造のテクノロジーとサービスのグローバルプロバイダーであるCytiva(法人名:グローバルライフサイエンステクノロジーズジャパン株式会社、代表取締役:ペレ・ステファン・ドミニク・ポル、本部:東京都新宿区)は、このたび、日本国内におけるコマーケティング活動を目的としたパートナーシップを締結しました。ちとせの持つ抗体医薬品細胞株開発テクノロジーとCytivaの持つバイオ医薬品製造トータルソリューションを組み合わせることで、抗体医薬品の上市スピード加速と生産性向上を目指した提案を開始します。
現在、国内で流通する多くのバイオ医薬品は海外からの輸入に依存しています。また、米国と比較した場合、ベンチャー企業が持つバイオ医薬品のパイプラインの比率(全体に対する)が低いことが分かっています。日本は基礎研究が優れていると言われていますが、ベンチャー企業やアカデミア研究機関で生まれた医薬品のシーズが商業化されないのはなぜでしょうか?その一因として考えられるのが、トランスレーショナル研究(橋渡し研究)におけるキャズム(溝)です。医薬品開発において、基礎研究成果をヒトに投与できる段階まで素早く持っていけることが重要となりますが、その過程にある「細胞株開発~プロセス開発」、「GMP製造への移行」に関する経験不足がトランスレーショナル研究の進行を妨げていると考えられます。
ちとせの強みは、高パフォーマンスを持つ独自のCHO-MK細胞※と高発現ベクターシステムによる細胞株構築プラットフォームです。宿主細胞の高い増殖性と生産性を活かし、従来の培養プロセスの1/3の期間で3倍以上の抗体医薬品を製造できる可能性があり、製造コストを大幅に削減することが期待されます。抗体医薬品の製造コストに課題のあるプロジェクトに大きく貢献できるものと考えております。
CytivaのFastTrakTMサービスは35年の歴史を持ち、世界の主要6拠点では、100人以上の科学者が、プロセス開発サービスやトレーニングを通じて、お客様のバイオ医薬品上市をサポートしています。例えば、プロセス開発サービスにおいては、アップストリーム・ダウンストリームのプロセスの開発と最適化を行っており、モノクローナル抗体をはじめとする各種モダリティにも対応しています。プロセスのスケールアップをサポートすることで、お客様のバイオ医薬品の商業化を加速します。
ちとせの細胞株開発プラットフォームと、CytivaのFastTrakTMサービスやHyCloneTMブランドの細胞培養培地、製造ソリューションを組み合わせることで、より早く、低リスクで堅牢なプロセス構築を可能とし、お客様の持つバイオ医薬候補品の商業化をサポートできるようになると考えています。また、国内でのパートナーシップ提携とサービスの提供(細胞株開発サービス)は、両社エキスパートによる丁寧なお客様サポートも可能とします。
※CHO-MK細胞はAMEDの課題番号「JP18ae0101054」の支援の下、次世代バイオ医薬品製造技術研究組合で開発されました。
ちとせ研究所 取締役CTOの堀内貴之は、「Cytivaとのコラボレーションにより、細胞株構築からプロセス開発まで一貫してサービスを提供できるようになり、抗体医薬品開発のスピードアップ、工業生産効率の向上に貢献できることを期待しています。」とコメントしています。
Cytiva日本法人のゼネラル・マネージャー、ペレ・ステファンは、「今回のパートナーシップにより、日本で生まれる素晴らしい研究成果が、より多くの医薬品へと早く生まれ変わることを期待しています。」とコメントしています。
ちとせグループについて
https://chitose-bio.com/jp/
ちとせグループは、千年先まで人類が豊かに暮らせる環境を残すべく、主に日本と東南アジアで活動するバイオベンチャー企業群です。微生物や藻、動物細胞などの生き物を活用した物質生産技術を武器に、バイオエコノミー社会の実現に向けて国や多くの企業と協力しながら事業を展開しています。
株式会社ちとせ研究所は、次世代バイオ医薬品製造技術研究組合の認定事業者として、CHO-MK細胞の発現細胞株受託構築サービスを提供しています。
Cytivaについて
Cytivaは、世界40カ国に10,000人以上の社員を擁し、治療法の進歩と促進に貢献するライフサイエンスのグローバルリーダーです。ダナハー(NYSE: DHR)の科学技術イノベーションファミリーの一員であるCytivaは、多様なスケールや視点を持つお客様から信頼されているパートナーです。Cytivaは、研究および製造ワークフローにスピード、効率、キャパシティを付与し、変革をもたらす医薬品の開発、製造、患者への提供を可能にします。詳細については、www.cytiva.com よりご覧ください。
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
【初出展】ワールドクオリティバイオテク株式会社|日本最大級の医薬品製造開発展示会「第26回インターフェックス Week 東京」に出展決定!
PR TIMES / 2024年5月4日 17時45分
-
タカラバイオがサーモフィッシャー製のシングルユースバイオリアクターを活用したラージスケールでのウイルスベクター受託製造を新たに開始
@Press / 2024年4月22日 15時0分
-
がん細胞に核酸医薬を効率よく取り込ませる新技術TRPC3/C6チャネル選択的活性化剤L687を開発
PR TIMES / 2024年4月17日 17時40分
-
富士フイルム、北米拠点に1800憶円を投資しバイオ医薬品開発を拡大
マイナビニュース / 2024年4月12日 13時29分
-
世界初!オプジーボ等の効果を免疫チェックポイント関連因子から予測 非小細胞肺がんの治療方針検討に役立つ研究成果
Digital PR Platform / 2024年4月11日 14時5分
ランキング
-
1いきなり!ステーキが、名物「オーダーカット」を廃止していた! ピークから5年、経営再建の現在を探る
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月6日 6時30分
-
2世界3大投資家ジム・ロジャーズの残酷すぎる直言「日本の40代以上は日本以外の場所へ今すぐ引っ越しなさい」
プレジデントオンライン / 2024年5月7日 16時15分
-
3アップルやアマゾンでも「失敗する」共通の特徴 プロジェクト自体は最終目的ではなく達成する手段
東洋経済オンライン / 2024年5月7日 17時0分
-
4ローソンの「韓国コスメ」がバカ売れ 7カ月で200万個も売れた「4つ」の秘密
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月7日 6時5分
-
5平均年収「458万円」だが…「もっと少ない」「収入は実質減少」日本人の辛い現実
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月7日 16時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください