ストラタシス、ECCOとのパートナーシップにより、3Dプリンティング技術を使用しフットウェア製造技術を革新
PR TIMES / 2021年11月26日 16時45分
Stratasys Origin One 3DプリンタとHenkel Loctiteのカスタム材料により、コストの低減と金型製作時間の短縮を実現し、優れた成果
ポリマー3Dプリンティング・ソリューションで業界をリードするStratasys Ltd.(以下ストラタシス)は、デンマークの靴メーカーECCOがStratasys Origin One(R) 3Dプリンティング技術を採用し、製品開発を迅速化したと発表しました。これにより、Henkel Loctiteの樹脂材料で3Dプリンティングした金型(注)と靴木型(注)(足の形をした形状)を使用し、開発サイクルの初期段階でのコンセプト・フットウェア・サンプルの検討が可能になります。
* 本プレスリリースの正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。
[画像: https://prtimes.jp/i/50375/23/resize/d50375-23-4182ec75befd8baec405-0.jpg ]
製靴プロセスには手作業が非常に多い中で、ECCOは製靴へ革新的な技術を導入することで、自動化の拡大や開発プロセスの合理化を実現してきました。そうしたイノベーションの1つが、ダイレクトインジェクション製法(DIP)です。このプロセスによりECCOにとって、靴のアッパーをミッドソールに固定する高効率で信頼性の高い方法など、多くのメリットが生まれました。
製靴とDIPの技術革新をさらに推進するため、ECCOはストラタシスの特許取得済みP3™技術を採用したOrigin One 3Dプリンタによるアディティブ・マニュファクチャリングを選択しました。ECCOはポルトガルとデンマークの製品開発拠点で、このプリンタを使用して開発用の金型と靴木型を3Dプリンティングしています。この靴木型は、CNC加工されたアルミニウム製のものと同等の品質要件を備えています。Henkel Loctiteのフォトポリマーを使用してプリンティングした金型と靴木型は製造時間が短縮され、この新しいプロセスでは、アルミニウムをCNC加工するよりも大幅にコストを抑えることができます。
ECCOの研究開発担当バイス・プレジデントのJakob Møller Hansen氏は「フットウェア開発に対する革新的なアプローチと、カスタマー・エクスペリエンスを最優先としたい私たちの強い思いから、私たちの開発プロセスの進化において、アディティブ・マニュファクチャリングは論理的な次のステップとなりました。最適なパートナーを選定する中で、私たちは表面品質、プリンティング速度、精度に関しさまざまな3Dプリンタをテストしました。テストしたプリンタの中で、Stratasys Origin Oneが私たちの厳しい要件に最も適合する3Dプリンタでした」と述べました。
ストラタシスのProduction P3の最高技術責任者(CTO)でOriginの共同創業者のChris Pruchaは「ECCOの事例はフットウェア業界における靴の機能部品へのアディティブ・マニュファクチャリングの優れた活用例で、こうした活用例はスポーツシューズのクッションなどの代表的な用途を超えて広がっています。私たちはECCOとの協力により、同社のプロセスのさらなる技術革新と開発ワークフローの迅速化を可能にするソリューションを提供することができました」と語りました。
ストラタシスは材料メーカーと協力し、ECCOのニーズを満たすさまざまな樹脂をテストし、ヘンケルのLoctite 3D Printingから、DIP特有の要件に適合するよう調合されたものを選択しました。Stratasys Origin One 3Dプリンティング技術とHenkelのカスタム材料の組み合わせにより、ECCOは目に見える劣化のない状態で数千ショットに耐える靴型の製造が可能になりました。さらに、アディティブ・マニュファクチャリング技術を使用して製造された靴は、従来のCNC加工されたアルミニウムの金型により製造された靴と同等の品質を提供します。
ヘンケルのアドヒーシブ テクノロジーズ事業部門インキュベータ事業でマーケティングのグローバル責任者を務めるCindy Deekitwong氏は「私たちはECCOとStratasysとともに、Loctiteの材料イノベーション能力を活用し、フットウェア製造の形に大きな変革をもたらしています。市場におけるパートナーのエコシステムにより、私たちはアディティブ・マニュファクチャリングの可能性を最大限活用するために最前線にいます」と述べました。
DIP金型を機械加工ではなく3Dプリンティングすることにより、1足の金型インサートを一晩でプリンティングできるようになり、社内でのCNC加工による1足の金型と比較し、大幅にコストを削減することができます。これにより、デザイナーや開発者は開発サイクルの初期の段階で、機能性を要求される靴のテストを行えるようになり、製品チームは新スタイルのフィッティングや快適性の確認が可能になります。さらに、ブランド・メーカーは製靴プロセスの早い段階でのフィードバックや先行販売のために、潜在的なお客様の手元に、実際に製造した靴をより多くの種類で簡単に届けることができます。また、ECCOは必要とされる場所で金型インサートを迅速に製造できることから、従来行っていた重い金属製の金型を輸送する必要がなくなり、コストが削減され、輸送の遅れや関税のリスクも最小限に抑えることができます。
3DプリンティングによるDIPツーリングのメリット活用を望む、より広いフットウェア業界のお客様向けに、ECCOはエンジニアリング、部品製造、IPのライセンシングなどを含むフットウェア製造や金型製作などのあらゆる面をサポートし、フレキシブルな市場参入方法を提供しています。
Stratasys Origin Oneの詳細については、https://www.stratasys.co.jp/3d-printers/origin-one をご覧ください。
注:原文の英語プレスリリースでは「金型」は「Mold」、「靴木型」は「Shoe Last」という単語が使用されていますが、2つの型の特徴をご理解いただくために、日本語訳では3Dプリンタで作成されたそれぞれの樹脂型に対して「金型」「靴木型」という単語を使用しています。
ストラタシスについて
ストラタシスは航空宇宙、車載、コンシューマ製品、ヘルスケアなどの産業向けの革新的な3Dプリンティング・ソリューションを提供し、アディティブ・マニュファクチャリングへのグローバルな移行をリードしています。スマートなコネクテッド3Dプリンタ、ポリマー材料、ソフトウェア・エコシステム、オンデマンド・パーツ造形サービスを通じて、ストラタシスのソリューションは製品バリューチェーンの各ステージで競争面での優位性を提供します。世界をリードする企業や組織がストラタシスのソリューションを活用し、製品設計のトランスフォーメーション、製造やサプライチェーンの迅速化、患者ケアの向上を実現しています。
ストラタシスの詳細については、https://www.stratasys.co.jp/、ストラタシスのブログ(https://www.stratasys.com/explore)、Twitter(https://twitter.com/stratasys)、LinkedIn(https://www.linkedin.com/company/stratasys/)、Facebook(https://ja-jp.facebook.com/stratasysJP/)をご覧ください。
ストラタシス・ジャパンはStratasys Ltd.の日本子会社で、ストラタシスが製造する3Dプリンタおよび3Dプリンタ材料の販売やパーツ造形サービス(DFP)の提供を行っています。本社は東京都中央区で、大阪に支店があります。
Stratasys、P3、Origin OneはStratasys Ltd.と子会社の両方あるいはいずれか一方の商標または登録商標です。他のすべての商標はそれぞれの所有者に帰属し、ストラタシスはこれら非ストラタシス製品の選択、性能、使用に関して一切の責任を負わないものとします。
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