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メタジェンセラピューティクスとJSR、「マイクロバイオーム医薬品」治験薬製造施設の設立に向け提携

PR TIMES / 2024年9月13日 17時40分

~日本および海外での治験開始に向け、2025年内に施設稼働予定~

腸内細菌研究に基づいた医療・創薬を推進するメタジェンセラピューティクス株式会社(本社:山形県鶴岡市、代表取締役社長CEO:中原拓、以下 メタジェンセラピューティクス)と、マテリアルのリーディングカンパニーであるJSR株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:エリック・ジョンソン、以下JSR)は、「マイクロバイオーム医薬品」の治験薬製造施設の設立に向け、契約を締結いたしましたので、お知らせいたします。



近年、解析技術等の進歩に伴い、腸内細菌と人の健康状態や病気の罹患との関連性が科学的に解明される中で、腸内細菌を活用したマイクロバイオーム医薬品の研究開発が世界中で行われています。メタジェンセラピューティクスでは、経口投与による腸内細菌叢移植(FMT:Fecal Microbiota Transplantation)を可能にする「経口FMT医薬品」の開発を進めてきました。また、JSRにおいても従来から次世代の研究テーマの一つとしてマイクロバイオームに注目し、研究開発を進めています。

本提携を通じて、メタジェンセラピューティクスとJSRは、FMT医薬品の治験薬製造施設の設立に向け、共同研究を進めてまいります。同施設は神奈川県川崎市にあるJSRの次世代ライフサイエンス基幹研究所である「JSR Bioscience and informatics R&D center (JSR BiRD)」のコラボレーションラボ内に設置され2025年3月の完成を予定しています。メタジェンセラピューティクスは同施設の完成後、前臨床段階にある潰瘍性大腸炎を対象とした経口FMT医薬品候補の治験薬製造に向け準備を開始します。また、JSRはメタジェンセラピューティクスの同治験薬製造をサポートするとともに、将来の同医薬品製造に向けた調査、検討を実施します。

本提携について、メタジェンセラピューティクス CEO 中原拓は「腸内細菌叢の乱れは、潰瘍性大腸炎のみならず、がん、パーキンソン病など、さまざまな疾患と関連することが明らかになっており、今後はさまざまな領域でのマイクロバイオーム創薬が期待されています。本提携は、日本発FMT医薬品の日本および海外での治験開始に向けた大きな一歩であり、JSR BiRDに治験薬製造施設を設立できることを大変嬉しく思っています。メタジェンセラピューティクスでは、本年4月より腸内細菌叢バンク「J-Kinsoバンク」を通じて、献便(便の提供)を行う腸内細菌ドナー候補者の募集を行っています。また2025年4月には、ドナーによる献便およびFMT医薬品の原材料となる腸内細菌の抽出を目的とした献便施設を、山形県鶴岡市に開設する予定です。今後、FMT医薬品の開発をさらに加速させ、一日も早く患者さんにお届けできるよう、尽力してまいります」と述べています。

また、JSR BiRDセンター長の古賀裕久は「メタジェンセラピューティクスとの共同プロジェクトに参画することを非常に光栄に思います。経口FMT医薬品を用いた新しい治療法の開発は、未来の医療を大きく変革する可能性を秘めています。本提携により、その医療の進展に寄与できることを嬉しく思います。この度のJSR BiRDにおける治験薬製造施設の設立は、経口FMT医薬品開発のための重要なステップと認識しております。今後も、メタジェンセラピューティクスと緊密に連携し、製造技術確立に関与し、経口FMT医薬品の開発に貢献していく所存です」と述べています。

腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)について
ヒトの腸管には約1,000種、40兆個以上*1腸内細菌が生息しており、その細菌の集団を腸内細菌叢(腸内フローラ)と言います。

腸内細菌叢移植(FMT)について
腸内細菌叢移植(FMT)は、健康な人の便に含まれている腸内細菌叢を、疾患を持つ患者さんの腸に移植し、バランスのとれた腸内細菌叢を再構築する治療方法です。2023年1月より、潰瘍性大腸炎を対象とした「抗菌薬併用腸内細菌叢移植療法」が先進医療Bとして実施されています。また、2024年8月より消化器がんを対象とした「免疫チェックポイント阻害薬と腸内細菌叢移植併用療法」の臨床試験(特定臨床研究)が開始されました。

■メタジェンセラピューティクス株式会社
メタジェンセラピューティクス株式会社は「マイクロバイオームサイエンスで患者さんの願いを叶え続ける」ことをミッションとして、腸内細菌研究に基づいた医療と創薬でソーシャルインパクトを生み出す大学発ベンチャーです。
順天堂大学の医師と慶應義塾大学、東京工業大学の研究者が共同創業し、「腸内細菌叢移植(FMT)」の社会実装と、「FMT起点のリバーストランスレーショナル創薬」を推進しています。現在は、免疫疾患(炎症性腸疾患)、がん、中枢神経系疾患の開発に注力しています。
https://www.metagentx.com

■JSR株式会社
JSR株式会社は、半導体材料を含むデジタルソリューション事業とライフサイエンス事業を中心に技術力を強みとしてグローバルに事業を展開しながら、世界の先端産業に価値を提供するためのイノベーションを推進し、社会の課題に応える次世代事業の探索も推進しています。
https://www.jsr.co.jp/
https://www.jsrlifesciences.com/ja/
LinkedIn(https://www.linkedin.com/company/jsr-corporation/

出典:
1.Sender, R., Fuchs, S. & Milo, R. Revised Estimates for the Number of Human and Bacteria Cells in the Body. PLoS Biol. 14, e1002533 (2016)

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